子どもを産まない女性は・・・
と、言われた、まさにその世代の人間である。
もちろん、当時とてつもなく、人間性を踏みにじられていると感じた。
感じたが、私に与えられていた、ささやかな日常を生きるのに精一杯だったし、その日常でも、同系統の出来事は多々起きていたので、わき上がる怒りを箱みたいなものにしまった上で、心の隅に留め置いた。
時を経て、同じ人がまた、人目につく地位について、案の定、人を傷つける発言をした。これまでわりと安全運転してきたし、このまま無事つとめあげれば、と感じ始めたところだったのに、やはり無理だったね、というのが正直なところである。
こんな人間に頼らなければ実施できない行事など、そもそも実施すべきなのかどうか、と思うに至っている。
現代の女性たちは間違いなく強くなった。
それだけは、誇りに思う。