L社の経営不振について思うこと
何故この記事を書いたのか!
私が元々働いていた会社がL社であり、かつては莫大な資本を誇り、内定者全員をグアム旅行に連れていき、島のドンペリを買い占めるような会社だったが、最近の発表だと今季の赤字が既に803億円。
かつての栄華はもうないと言っても過言ではないだろう。
ちなみに今回の赤字は直近のL社における4年間の利益が一瞬で吹っ飛んだ形だ。
そんな中かつての同僚に連絡したところある共通項が見えてきた。
結論から言うと所謂思考力がぶっ壊れてしまっているのだ。
普通の人間なら赤字数百億の会社から一刻も早く出るように動くのだが、何かしら理由をつけて動かない。在職2年間でL社から逃亡した私からすると衝撃である。
だがこの事象について、実はブラック企業であればどこでも起こりうる現象ではないかと思いここで共有する。
★L社で感じたブラックカルチャー
1.「おはようございます」と挨拶が出来ない
普通の会社であれば、出社時に「おはようございます!」と挨拶するのが当たり前だが、彼らのスタンダードな挨拶は、
「っしゃっす!!」「っっす」のように謎の省略分をありえない声のデカさで叫ぶ。
昔はどうか知らないが、平成生まれの私からすると極めて気持ち悪い文化だったし、実際その挨拶を聞いて気分が良くなったというお客様は聞いたことがない。
企業目線で見た時に、この文化については縦社会の慣習に逆らう人材が出てこないように、先ず小さなことから服従させたい意図があるのだと思う。
2.「詰め」文化
営業会社で数字が逼迫している時に上司が部下を集めて吊し上げる行為である。商品が粗悪・世間の評判が悪い・高いの三冠王を獲得しているL社では、営業マンがマンパワーで契約を取るしか方法がないので、この詰めのシーンが毎日ある。
商品レベルは端的に言うと、初対面の人に突然う○こを買ってくれって言っているようなものなので、当然アポイントの取得も非常に困難である。
そもそも論ではあるが、部下に極限までプレッシャーをかけないと売れないようなプロダクトを主力商品としている時点で組織としての仕組みが未熟であると言える。
3.飲み会は下ネタオンリー
ブラック企業というか、一定のランク以下の会社では社員が社外にコミュニティーを持っておらず、何故か彼らは群がる傾向がある。
そして新しく入ってきた新卒や女性社員に対する下ネタ、アルハラ、セクハラを生業とする。大学二回生ぐらいであればそのようなネタになっても可愛いものだが、40過ぎの良い歳をしたおじさんがそういったことをしているので目も当てられない。恐らくリアルの生活でそういったおじさんの需要があるはずもなく、相手にされないので、職場という程の良い拘束ツールを使ってセクハラに勤しむであろう。
まとめ
ここであげた以外にもあげるときりがないが、ブラック企業にはブラックになりうる原因がある。
最たる例としてが、いわゆる無気力の状態を作り出す雰囲気がオフィス全体に流れているのだ。良くも悪くも外の世界から情報を仕入れる時間がなくなるので、自社の異常性を自覚していないブラック企業社員を何人も目にしてきた。
また、私の友人の例だと、ブラック企業に居座る選択をした為に、社会人5年目で預貯金0、手取り18万などが実際に存在する。この状態に陥るとどうなるか?....そう絶望して思考を放棄するのだ。思考を放棄した人間がどうなるか....無気力人間の完成だ。
だから現状のL社のように倒産が目の前に来ている会社でも行動を起こさない。この記事を読んで感じるものがある皆さんはまだ間に合う。
正気のうちに転職活動をしよう!
転職は逃げではなく、人生におけるチューニングだ。続ける力も美徳だが、変化の多い日本で求められるのは捨てる力である。