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真冬に熟れるアジア旅 重慶マンション ~ 深セン(中国)!

【重慶マンション ~ 深セン(中国)】

「言葉をひとつ覚えただけで、乗り物にひとつ乗れるようになっただけで、これほど自由になれるとは思わなかった。

街頭で新聞を買い、小脇に抱えて歩いてると、おじさんおばさんに道を訊かれる事もあります。

異国にありながら、異国の人からの特別な関心を示されない。

こちらは好奇の目で見ているが、向こうからは少しも見られない。

それは、自分が透明人間になっていくような快感があります。」


言わずと知れたバックパッカーのバイブル本『深夜特急』の映像版で、

主人公が重慶大厦(チョンキンマンション)から街へ出発し、

思いがけずアジアのディープ世界にどっぷりハマっていってしまうシーンに記された言葉です。

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私(前田)は、よく道を尋ねられるほうだと思います。

東京では、三日連続とかザラで、

ロンドンに着いた日も初日から、台湾に着いた日も、香港に着いた日も。

これを書いてる今だって女の子に道を訊かれています。


問掛 あなたって英語しゃべれる?シャムロック ホテルはどこかしら?

サキ いや、

   分からな・・・


問掛 このショッピングモールのコインロッカーってどこだい?

サキ いや、

   知・・らな・・・


問掛 ハイド・パークのピーターパンの像って何処かしら?

サキ この道を真っ直ぐ行って左です!╭( ・ㅂ・)و


現地語が分からないので身振り推測ですが、知らない人にしょっちゅう道を尋ねられるのはなぜでしょうか?


マヌケ面だから?(´・ω・`)


きっと溶け込めてるのだと推し計ってみると、嬉しくなります。

それは今から30年前に書かれた『深夜特急』のセリフに、答えがあるのではないかと思いました。


自分が透明人間になっていくような快感って、

さすが上手い表現ですよね。


騙されてるんじゃないか?スリとかじゃないか?と、ちょっとこわくなりますが、実際のところ、どっちだかは分かりません!笑

用心しながら一歩一歩を大切に過ごしていきたいと思います。

(ぶん・写真/studio iotal label 代表・前田紗希)
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