『カフェ せせらぎ – 奥多摩』 檜原村役場で銀座で35年の味。隠れ家コーヒーを堪能する。
東京に残された唯一の村、檜原村は東京都の中で一番最後に季節が訪れるエリアです。
最寄り駅はJR武蔵五日市駅。そこから路線バスで30分ほどで村に着くことができます。
山奥にある檜原村の役場の中に、職人技のコーヒーが飲めるカフェ、見つけました。
✳︎✳︎✳︎
こんにちは、studio iota labelのビビリな冒険家、前田紗希(@nagareruiota)です。
都心から70km。
四季折々の風景を楽しむことができる東京都檜原村。銀座で35年間カフェを経営していた生粋のカフェオーナーが経営している、隠れ家カフェに到着。
『カフェ せせらぎ』。
窓際の席の眼下には多摩川の支流となる秋川が流れており、まさに絶景の森のカフェ。
コーヒーに渓谷の緑が映り込んでいるではありませんか✨
奥多摩ドライブの拠点に。出かけよう東京の森カフェへ。
『カフェ せせらぎ 』は檜原村役場に入っている、小さいながらも本格的なカフェです。
檜原村があるのは東京都の最西端。多摩川の支流の中でも最大の「秋川」の最上流域で、村の大部分が秩父多摩甲斐国立公園に属する山村です。なんと50を超える滝があり、面積の93%を森林が占めます。
檜原村の役場のある南秋川には、川に降りられる短い遊歩道があります。
カフェせせらぎの看板。
絶景だけでなく、檜原村の天然水をつかった本格的なコーヒーが楽しめるそう。
役場のイメージを覆すような、ウッディーであたたかな雰囲気。良い香りがする気が・・・!
銀座で35年の味!コーヒーを堪能する。
原村出身のマスターは、カフェから徒歩30秒の場所出身で、「本拠地」へ40年ぶりのUターン。
かつて銀座でみゆき館という有名喫茶店チェーンを何店舗も経営していた凄腕のマスターです。
日本橋の生命保険会社に7年勤めたあと退職し、銀座で喫茶店を開業。
還暦を過ぎ、故郷に戻ってきた頃、「好きなことをして人生を楽しもう」と思っていた矢先に喫茶店経営の求人を見つけます。その地こそ、南秋川の美しい流域に広がる、村役場でした。
✳︎✳︎✳︎
「幸運なことにここの水が美味しいんだよ」。天然水で淹れた香り高きコーヒーが自慢です。
銀座で35年、檜原村で15年の、50年間。
コーヒーだけは自信を持って出している、というマスターの言葉どおり、
屈託のないまろやかさで、ほろ苦いコーヒーは絶品です。
ガラス張りの店内から眺めることができる檜原村の豊かな自然が、コーヒーの味わいをより一層引き立てているのではないでしょうか。
鳥の餌場があり、ときにはヤマガラなどがやってくる。
ヨイショ…
と掛け声をかけながら提供するお姿とは裏腹に、
会計まで相当に手早くこなされています。
銀座のお客さんが来た時に「ネオンが無いじゃないか」と言われたというエピソードを伺いつつ、客足は途絶えることがありません。
17時閉店ですが、気に入ったお客さんがいると、18時…19時と無制限に営業してしまうのだとか。
アルコールは無いが、どうしてもな人には、地元の焼酎がある。
どんな人が訪れているの?
客層は、村外の人が多いのだそうです。
TVに十数回出たことで口コミで広がった経緯抜きには語れません。
「東京の森のカフェ(書肆侃侃房)」への掲載は、村の人以外で70人以上が訪れるほど大きな影響力がありました。
■関連記事
『絶景カフェぽっぽ』出かけよう東京の森カフェへ。渓谷を望む中央線上の非日常。
アンティークなカメラがたくさん並んだガラス棚。
マスターがカメラのコレクションをしていると知り、愛好家が持ってきてくれることもしばしば。基本的には辞退の配慮をしていますが(キリがないので)、珍しいものだけは受け取るそう!
「今はフィルムはダメ。ガラクタになっちゃって」と笑みをこぼします。
1日6個限定の自家製コーヒーゼリー(430円)は、ゼリーに生クリームが掛かった状態で、メイプルシロップの瓶が添えられています。
「味がない」のでお好みで掛けるそうですが、コーヒーゼリー自体の味が苦くて奥行きがあり、勿体無いくらい。
メイプルシロップを掛けたら掛けたで、全く邪魔をせず、美味しい!
冬になるとイタリア製のペレットストーブが登場。この場所は雪が降ったら綺麗。
役場の位置まではバスも一日30本ほど通っていますし、凍らないのです。(それより先へのバスは一日には10本)。
奥様は近くの払沢の滝の入り口で同じくカフェを営んでおり、マスターと張り合っていましたが(笑)、『カフェ せせらぎ』が混んできてしまったので合併して、現在はご一緒にとのこと。
おわりに
慣れた方は珈琲を先会計。
ご馳走さまでしたー!
あい、どーもねー!
小気味好いやり取りは、おのずからネオン街の粋を連想させてくれます。
秋川渓谷を見下ろす最高のロケーションで極上の一杯をいただける隠れた名店。
できれば窓際の席で。ぜひ堪能してみてください。
(□ライター 前田紗希)
■本記事はこちら!
■関連記事⇨【廃墟】奥多摩湖ロープウェイへのアクセス実録! | イオ子の不思議なB級スポット
住所 : 〒190-0212 東京都西多摩郡檜原村467番地1 檜原村役場1F住民サロン
自家用車 : 中央高速「八王子インター」から滝山街道経由およそ24km 45分 / 圏央道あきる野ICより約27分
電車・バス : JR五日市線 武蔵五日市駅から西東京バス「山王前」「本宿役場前」「檜原村役場前」下車 430円
駐車場 : 25台
□■□■□■□■□■
【studio iota label】
日本の音楽レーベルstudio iota labelではCDの制作・販売、WEBコンテンツの発信、企業のWebライティング、動画BGM製作、アーティストやお店などの写真撮影、作曲・編曲事業、レコーディング・ミックス事業などを行っています。
前田紗希×tachibana【PRIMAVERA Official Music Trailer】ポストロック /シネマティック 30秒CM
【ウェブサイト】http://studio-iota.com/
【Facebookページ】https://web.facebook.com/iotabi
【Twitter】https://twitter.com/nagareruiota