ぼくの家庭内隔離はこうして終わった
先週の水曜日に池袋という大都会で忘年会に参加した。
新型コロナが発生してから、
ほぼ初めて電車に乗って大都会で飲み会をした。
どうでもいい飲み会ならば、不参加でお願いします、
と日本刀で斬りつけるようにお断りできるのだが、
僕が唯一参加している社会活動、
草野球チームの忘年会だったので難しかった。
昨年の年末は、当然のように忘年会は無し。
今年になって、ようやく新型コロナも少なくとも日本においては収束の気配を見せ始めた。
その間隙にミサイルを撃ち込むように我らが幹事は忘年会を設定したのだった。
池袋は、コロナ前と見まちがうような混雑ぶりで、正直早く帰りたかったが良い飲み会だった。
もっとも感染確率が高そうで嫌だったのが電車の中だった。
まあ、そんないろいろがあって帰宅したワケだが、本当の闘いは帰宅後から始まった。
★
忘年会を終えるまでは、このように思っていた。
とにかく常にマスクを着用し、仕事部屋から出るときにはまず石鹸で手洗いして体のどこにも触らない。
それを徹底すれば、ぼくがもし感染していたとしても、ぼくの体の中からウィルスが表に出ることはないのだ、と。
よって同居している妻に感染することはないし、
猫を触っても問題はない。
だってぼくが保有しているウィルスはマスクで食い止められているのだから。
しかし、
家庭内隔離生活の初日から、ぼくの計画は狂いまくった。
仕事部屋でパソコンに向かっている時にはまあ、まわりに誰もいないしいいだろうと
マスクはずしてしまうのである。
息苦しいからね。
で、ついうっかりくしゃみをしてしまう。
「べーくしょい!」
で、着ている服の胸元とかスウェットパンツの前面に、
たぶんびっちゃり飛び散っているワケだ。
かといって実は、そんなに部屋着の代えを持っていないぼくは、
ずっとその部屋着を着続けるしかなかった…。
いちおう仕事部屋を出るときは石鹸で手を洗いした。
マスクもきっちり着用した。
だけど、どうせ服についてるワケだしな~という
あきらめのような気持ちがじわっと発生して、
ぼくの「きっちりやろう!」とい気持ちを崩しにかかる。
そのうち、
「あ、仕事部屋から出て、手を洗わずにトイレのドアノブ触っちゃった」
とか。
「あ、トイレでちん〇ん触った手でドアノブ触って、水道のレバーも触ってしまった」とか。
少しずつ、ぼくの行動にゆるみが見え始めた。
そして今日、忘年会から5日目。
本当は一週間くらい隔離生活を続けようかと計画していたのだけど、
そろそろいいかな、という事になった。
体調に何の変化もないし、そろそろ通常営業にもどそう、と。
★
以上が、ぼくの家庭内隔離の体験でした。
教訓。
家庭内隔離は、本当に難しい。
やっちゃった、と思っても修復を試みるべき。
でも…、完全に別の場所に住まないかぎり難しい。
以上です。
ありがとうございました!
(了)
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