見出し画像

同人誌と書くことについて(2024)

日記や装丁まとめを日常的に書くのが億劫なので、昨年一年をまるごと振り返って参加したイベント・新刊・寄稿原稿についてまとめました!
自分用のまとめなので、一次創作と二次創作が混ざっています。

はじめに

計画性が皆無な上に、怠惰なので毎回締切前に泣きながら入稿している人間の2024年新刊・イベントまとめです。
イベント毎に目次作っているので、みたいところだけどうぞ〜〜! とは言ってみるものの装丁は由丹さまにぶん投げているので、リンク先の由丹さまのnoteをお読み下さい〜〜!(去年は自分で表紙も作ってた)(事務ページなどは自分で作ったりもします)ちなみに字書きですが、自分の考えをまとめたり説明したりするのが下手なのでただの日記です!
もし、本作ったことないけど興味あるって方が見られていたら、本、一回作ると敷居めちゃくちゃ下がるし、飽きないどころか沼が深いので、趣味としておすすめします!!!!!!毎回脱稿してから「同人誌なんて二度と作らね〜〜ッ!!!」って叫んでるけど楽しいよ!!!!!本当に!!!


2024年1月28日 COMIC CITY東京150

ザワ37新刊『遠い声、遠い部屋』個人誌  発行:FISH POOL 表紙イラスト:JAさま 装丁:由丹さま

二次創作|ザワ2冊目の本 B6サイズ 56ページ 二段組 3.3万字くらい
印刷:ちょ古っ都製本工房
表紙:ミラーコート220k クリアPP 
遊び紙:タント70k l-55(蛍光オレンジ)本文前後挿入
本文:書籍用紙 90kg(淡クリームキンマリ)
装丁のコンセプトなどは下記にて由丹さまがまとめて下さっています〜〜!

自分が二次創作でBL本を出すとは思ってなかったのですが、2023年の10月に出した新刊に続き2冊目のカップリング本です。沼に落ちるってこんな感じなんだな〜〜。あるだけ出たい、ジャンルオンリー。
2023年も冬コミに出ており準備期間が短かく、一から原稿書くのは無理だ……となったので、ずっと加筆しようと思ってた話を本にしよう! そうすればさすがに間に合うだろ、たぶん。で地獄を見た本です。普通に間に合わねえ! たすけて。
最高イラストを描いてもらったので、由丹さんに装丁を頼みました。家宝って作れるんだ……家宝は……作れるッッッ! THE同人誌って佇まいが最高じゃないですか? わかる〜〜!!!
内容は二次創作ではお馴染みの(?)出られない部屋ものです。前回の本で同人女としてのレベルを上げたな……と思ってましたが、R18本を出すとまたさらに一皮むけた気がしますね。読んだ方から〝出られない部屋から一回強制退出されるところが良かった〟と言ってもらえたのがうれしかったです(うれしい) ギャグっぽく頑張ったつもりですが、ほのぼのシリアスです。
タイトルを決めるのが苦手なので、その当時にズブズブにハマっていた(今もハマってる)トルーマン・カポーティからお借りしました。(表紙のタイトル間違っているのは、普通に間違えました)(表紙って誤字っても入稿するまで気が付かないんだ……)(ね〜〜!)
カポーティ、『ティファニーで朝食を』が有名ですが、『ミリアム』『最後の扉を閉めろ』『遠い声、遠い部屋』村上春樹訳がむちゃくちゃ好きなので、良かったら読んで下さい。ふるえるぞハート!
清水の舞台から飛び降りる覚悟で表紙のイラストを頼んだら、JAさんが快く引き受けてくださったので、絶対に落とせない!!!ってなったのに、全然本文が書き終わらなくて泣きながら、翌営業日コースで入稿しました。落とすかと思った、表紙描いてもらって落とすとか切腹じゃすまない…………
こんな機会人生に一度しかないだろと思ったので、同イラストを使用したポスターも作らせて頂きました! ポスターも光沢系です! ヒュー!!!


2024年5月4日 SUPER COMIC CITY31

写真左 吾が手新刊『フラワーコレクター』寄稿  発行:タナカ電鉄さま 

5月のスパコミは以前一緒に合同誌を出したタナカさんの新刊に寄稿させて頂きました! 本のサンプル・通販は下記リンク先にてご確認下さい。

ボーダー・近界民・三門市の三つ章があると伺ったので、各一つずつ短編小説(全部で4,500字)を書きました。全部モブ視点です。これを読むと当時わたしがジャック・ロンドンとヘミングウェイに傾倒していたことがわかります(恥)
タナカさんはタイトルをつけるのが上手いので、小説はもちろんBOOTHのサンプルにあがっている目次を眺めるだけでも楽しい。すごい。
各話にトビラを作って頂いたのですが(片貝分だけだとは知らなくてイベント当日実物を見て腰を抜かした)3つともすべて最高なので、ぜひ見て欲しいです……! 特に『LAST FIRES』のトビラがわたしの思い描いてた小説の風景なのが凄くて………マザートリガーについて捏造甚だしいですが、たくさん国があればひとつくらいこうやって滅んだ星があった………かもしれない…………なくても許して…………
ちなみにこの小説はジャック・ジョンソンのライブに行った際に思い出した存在しない記憶により、推敲が上手くいきました。音楽の力ってすごい。
それはさておき、カバー巻き+帯付きの文庫本むちゃくちゃかわいくないですか?(自分の手柄のように言うじゃん)(本文ラフクリームなので軽いのもとても良い)
カバーは当日イベント開場前にみんなで巻いたのですが、表紙の紙が柔らかかったおかげであっという間(30分くらい?)で完了。この記憶があり、冬コミのアンソロカバーもすぐ巻けると思ってたらとんでもないことになったので、これからカバーを自分で巻く方は気をつけて下さい。もしくは手伝うので巻く時、呼んで下さい。
イベントでは既刊のホラー合同誌(写真右)もたくさん手に取って貰えてうれしかったです! 遅効性SFオールキャラホラー合同誌の本文はタナカさんと片貝のpixivで大体読めるのでご興味ある方はぜひ〜〜!


2024年5月26日 COMITIA148

コミティア148新刊『フィンランド旅行記』個人誌  発行:未確認図書 装丁・DTP:由丹さま

旅行記(写真集)|B6サイズ 102ページ フルカラー
印刷:ちょ古っ都製本工房
表紙:マットポスト220k マットPP 
遊び紙:タント70k H-70(群青)本文前後挿入
本文:上質 90kg(淡クリームキンマリ)

コミティア148からサークル名を一新して参加しています。詳細はリンク先由丹さんのnoteをご覧ください! 由丹さんの新刊(の鈍器みたいな本)についても載っています。

2023年に友人とフィンランドに行った時の写真をまとめたいなと思っていたので、旅行記を作ることにしたのですが普段(小説本)と勝手が違いすぎてむちゃくちゃ大変だった……写真並べるだけじゃんって思ってた自分を殴りたい。コンセプトを決めて写真を選び配置や順番を決めて……を100ページやるの大変です(由丹さんがほとんどやってくれたんですが)
元々旅行記を作るつもりで写真を撮ってないので、載せたい場所や物の写真がない(泣)となったので、旅行に行ったら容量なんて気にせずに見たもの全部、写真に撮っておこうと決意しました。冬のフィンランド、外で写真撮るどころかスマホ出すのも嫌になるくらい寒いので、構図とか何も考えてない見たままシャッターを押した写真ばっかりだったのですが、一緒に旅行した気分になると言ってもらえてとてもうれしかったです。
フィンランドすごく好きな場所だったので、次は夏に行きたいな〜〜! ちなみに、持ち物とかどこで何をしたみたいなことは全く書いてないので、これから旅行に行く人の役にはちっとも立たない本です。

本文はこんな感じの余白多めのデザインにしてもらいました

タイトルロゴがむちゃくちゃかわいいのと、遊び紙にタイトルを印刷してトビラにしてもらったのがすっっごく良いのでそこを見て欲しいです。写真からもわかるかなと思うんですが、ちょ古っ都さんフルカラー本文の印刷もはちゃめちゃにきれいなんですよ!!! モノクロとカラー混在原稿もOKですし、カラーページは好きな箇所に好きな枚数入れられるので(印刷上の制約あり、詳細は公式HPをご確認下さい)字書きさん以外にもおすすめしたい印刷所さんです。同人印刷に特化していないので、特殊加工などはないのですが少部数でも安価で印刷がキレイなのでいつもお世話になってます(画像編集ソフトないのでPDF入稿出来るのもありがたい)ちょ古っ都さんみんなに教えたい気持ちと予約枠争奪戦になって欲しくないから教えたくない気持ちがある…………(めちゃくちゃおすすめだよッ!)


2024年8月18日 COMITIA149

コミティア149新刊 『BLUE OCEAN』合同誌  発行:未確認図書 イラスト・装丁:由丹さん

コミティア149は由丹さん(イラスト)と片貝(小説)の合同誌です!
コデックス装など由丹さんの発案で海をテーマにして各自作品を書きました。すでに完売しておりますが、詳細は下記リンク先にてご覧頂けます。

最近二次創作ばっかりしていたので、一次創作って内臓を直接見られているみたいでものすごく恥ずかしかった…………書いてるものが違うって訳ではないんだけどな……なんだろうな………
手に取って下さった方はお気づきになられるかと思いますが、ヘミングウェイの『老人と海』の内容が含まれます。(自分の中で到来している)ヘミングウェイブームで読み返したんですが、なんて面白い小説なんだ(みんな知ってるよ)
「海の近くで育った人じゃないと書けない文章だね」って言われたのが驚きでした。家から海は見えないけど、たしかに生活の端っこには海がある……逆に山がないので山を見るとテンションが上がります。でも空が広くないと疲れる……山はあるところでは暮らせない……
紙はMAGカラーNのミストです。古紙パルプが入ったざらっとした紙なんですが 、ラフさとナチュラルな感じがめちゃくちゃかわいい〜〜! 文字がシアンなのもはちゃめちゃにかわいい〜〜!
11月に参加したコミティアで見本誌コーナーで『BLUE OCEAN』が輝いてましたよ! と伝えて下さった方や、感想を投稿して下さった方がいらっしゃってとてもうれしかったです〜〜!(歓喜)


2024年8月25日 COMIC CITY VEGA

ザワVEGA新刊『野生の呼び声』個人誌  発行:FISH POOL 装丁:由丹さま

二次創作|ザワ3冊目の本 B6サイズ 64ページ 二段組 3.4万字くらい
印刷:ちょ古っ都製本工房
表紙:レザック82 ろうけつ白 175k
遊び紙:トレペ星くずし 本文前後挿入
本文:書籍用紙 90kg(淡クリームキンマリ)

これは使いたい紙(表紙と遊び紙)が決まっていたので、由丹さんにそれを使用してデザインをしてもらいました……! タイトルでモロバレですが、ジャック・ロンドンの『野生の呼び声』に打ちのめされていたので、章タイトルまで全部借りてます。途中までただのカッコいいジャック・ロンドンの本だった……

トレペにタイトルが印字されています。雪が降っているように見えるのカッコよくないですか?

参加するつもりがなかったんですが、8月にザワがあるって気がついた瞬間(でもないけど)申込していました。そこにイベントがあれば出たい、サークル数をひとつでも増やしたい………(原動力)
ずっと書きたいな〜〜と思っていたスピンオフ小説軸のお話です。時系列的にも1冊目からの流れがちょうど良いじゃん、って思ってたんですが元の(わたしたちの中で伝説になっている)スピンオフ小説に思い入れがあり過ぎて気負い過ぎました。いつも原稿中苦しいけど、これはむちゃくちゃ苦しかった……トゥー・ドア・シネマ・クラブのTourist History(アルバム)を聞きながら原稿をしたので、曲を聞くと踊りながら原稿していた日々を思い出すのでちょっと辛くなります(踊ってたのに?)(うん……)書きたいことが書き切れてないので、リベンジしたい。


2024年10月27日 COMIC CITY SPARK19

ザワ40新刊『いつかのdiary』個人誌  発行:FISH POOL 装丁:由丹さま

二次創作|ザワ4冊目の本 B6サイズ 62ページ 二段組 3万字くらい
印刷:ちょ古っ都製本工房
表紙:マーメイド スノーホワイト 175kg
本文:書籍用紙 90kg(淡クリームキンマリ)

8月のイベント参加中にサークル参加していた皆さんと10月ザワあるけど出る? って話をしている中で「とりあえず申込むか!」と申し込んで、泣きながら本を作りました。みんなで申し込めば怖くない! 仲間がいっぱい! うれしい! けど何人たりともわたしより先に脱稿してはならぬ………脱稿していくフォロワーが憎い…………置いていくな、わたしを……と締切一時間前まで原稿を書いていた挙句、その後由丹さんに表紙の調整をしてもらってギリッギリに入稿した反省すべき点モリモリ本。もう、絶対に修正点を本文中にカッコ書きしておかないんだ…………
毎回原稿中にJAさんに泣き言を言って、宥めすかして貰いながら書くんですが今回も大変お世話になりました(深々)この本はJAさんに捧げます。
メッセージのやり取りで誤字った(誤字らない日はない)ネタから生まれた、年の差年齢パロ本です。誤字がたくさんあるんですが、趣味に全力で走ったので自己が満足している。片貝の本の中では口当たり軽めで青春さわやかさ多めです。由丹さんにはわたしの言葉の断片からイメージを汲み取って頂き(片貝は説明が苦手)中身に合うデザインにして下さって感謝しかない。ありがとうございます(深々)
イベント終了後の感想会で、小説サークルさんは本の紙にこだわる方多いですよねって話になって「たしかに……!」ってなった思い出。紙を選ぶのってめちゃくちゃ楽しいから…………


2024年11月17日 COMITIA150

コミティア150新刊 『OVER THE MOON』合同誌  発行:未確認図書 イラスト・装丁:由丹さん

コミティア150も引き続き由丹さんとの合同誌です! 写真が自分用の糸切ってないやつなので(毎回のことながら)詳細は由丹さんのnoteをご確認下さい!
物撮りがむちゃくちゃ上手いんだ、由丹さんは。

こちらはまだ通販があります。今回はイベント終了後に片貝も本を綴じるのをお手伝いしたんですが、コデックス装めちゃくちゃ時間掛かる……ッ! 再販が難しい本なので、気になっている方は在庫があるうちにお手に取っていただけたらうれしいです。
「夜」がテーマ、とだけ決めてお互いに特に打ち合わせなどせずに作品を仕上げたにも関わらず、リンクしているところがあって面白かったです。
前回のように小説ではなく、短い詩のような文章を書きました。完全に趣味です。むちゃくちゃ楽しかった〜〜。一応、夜と四季を意識して書いたんですが、人死んでない? って言われて笑いました。夜の静寂って孤独だけど満ち足りた感じがして好きです。そんな感じの本です!


2024年12月29日 COMIC MARKET105

写真左:『More,More』合同誌 寄稿 発行:あるけてろす山谷陸さま
写真右:『ミス・ブルーに微笑みを』アンソロジー寄稿  発行:via junk 由丹さま

コミケの時期にだけ型月で活動するのが習慣になりつつある……前回の冬コミでまほよミステリ合同誌を由丹さんと出したのですが、今回は寄稿者を募ってのアンソロジーになりました! 寄稿して下さった3人は普段評論を書かれているだけあって皆さん小説も上手くても立つ瀬がない!!! 個性豊かなメンバーでお送りするミステリアンソロは絶賛通販中です〜〜! またもう一冊くらいミステリアンソロやりたいね、と話しているので、これをお読みの皆さん書く準備は良いですか? 今回寄稿した短編はタイトルをちゃんと考えたのでお気に入りです。(内容は前回の合同誌の方が好き、完売したので次の冬コミくらいまでにはネットで読めるようにしたいです)
お声がけ頂いて参加したウエディング合同誌〜〜!!!20人と人数も多いですが、豪華な寄稿者さまたちにソワソワしていますが、fgoコラボで「?! ちょ、詳しく!!」ってなった民なのでお祝い出来てとてもうれしかった……秋の終わりにPCを買い替えてから辞書登録を怠っており、メインヒロインの名字の漢字を間違えると言う、世が世なら打ち首みたいなミスをしてしまったのですが、主宰されている陸さんに優しく間違ってますよ〜〜っと教えてもらい事なきを得ました…………イベントでお会いしている時にから、ものすごく素敵な方だと存じてたんですが、あらためてなんて器のデカい人なんだ………となりました。面倒くさがらずしよう! 辞書登録!!! (先延ばし癖って中々直らないんだよな)


おわりに

趣味なのに毎回締切に追われて泣きながら原稿するのってあほみたいだな、とか創作向いてないな〜〜って思うのですが、向いてないってなってもやめられないし、最中の苦しみも至らない部分の後悔も込みで次もがんばろうってなるので、今年も好きなだけイベント申込んで、自分を恨み、泣きながら本を作ろうと思います!!!
ここまで読んで下さりありがとうございました!!!


片貝個人サークル本BOOTH



いいなと思ったら応援しよう!