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生ごみから生まれる「完熟堆肥」の正しい使い方をご紹介!

私たちの完熟堆肥の特徴

私たちは、生ごみからより安全で使いやすい完熟堆肥づくりを目指し、監修を務める鴨志田純さんへのヒアリングや、成分調整を行っています。

成分分析結果や鴨志田さんからは、畑づくりに欠かせない三大要素(窒素・リン酸・カリウム)のバランスが良く含まれていることをご好評いただきました。


長良川カンパニー完熟堆肥成分調査結果(株式会社 環境研究センター)

また、基材に含まれる壁土の効果により、雨などで栄養分が溶けたり、流れにくいという特徴があるとされています。つまり、通常の化成肥料や農薬を使用するより、少ない頻度の畑の管理で、作物に十分な栄養を届けることができます。

そういった成分の特徴や管理コストの削減から、1袋あたりの単価は高くなりますが、多く方に継続して選んでいただけていると実感しています。

マルシェなどでも出店し販売活動をしています

また、安全性を担保するため、発酵過程でしっかりと切り返しや水分調整を行い、最低でも1カ月間60度以上の温度を維持することで、病原菌や雑草の種子、ウジムシなどの卵や幼虫を死滅させています。長期間の高温発酵により、悪臭が全くしない、安全な完熟堆肥となっています。

高温発酵によって冬季は湯気が舞い上がります

完熟堆肥の使い方について

昔から堆肥は水はけをよくするため、土を軟らかくするための土壌改良剤として使われてきまし た。これは特に栽培にとって理想的な土壌の団粒構造を殖やすためです。最近では土壌の空隙の確保や通気性、水はけなどの物理性の改善と共に、有用菌の利用による機能性堆肥などの生物性の改善に関心が高まっています。完熟堆肥の利用は使う場所の土壌の状態や、育てる野菜の特性などに合わせて使う量を検討する必要がありますが、基本的なポイントを以下にまとめました。

畑に浅く鋤(す)き込む

昔は20cm以上混ぜ込む手法が一般的でしたが、最近の土づくりでは、表層に撒くことが普及しています。堆肥には、酸素や光がある程度必要なため、5~7cmの深さに鋤き込むことが理想です。

目安は、1m×1mあたり、3リットル程度です。

紫外線を避ける

強い紫外線のもとでは微生物が死滅してしまいます。曇りの日や朝、夕方に堆肥を散布し、素早く耕運してください。

根元にまとめて撒く

トラクターで全面を耕して堆肥を巻くことは簡単ですが、生きた微生物の働きを考えると、全体に撒くのではなく、根元にまとめた方が、微生物がより活発に活動し、より良い団粒構造の土壌を作り、病原菌発生の抑制にも効果が見込まれ、使用料も削減することができます。

実証実験を行いました

完熟堆肥の効果を確認するため、

・肥料無(左)
・完熟堆肥施肥(中)
・化成肥料施肥(右)

の3条件で実証実験を行いました。
専門家ではないので3条件が確実に同じ環境で生育したわけではありませんが、葉っぱの色づきや育成速度に一年目から大きな変化が現れる結果となりました。

比較実験の様子(トマト栽培)
写真写りの関係で、撮影時のみ合板を後ろに設置しています。

完熟堆肥を販売しています!

私たちの作る完熟堆肥は、直接またはイベント等で購入いただけます。イベント出店のお知らせはInstagramをご確認ください。

直接ご購入を希望される方は、長良川カンパニーの問い合わせフォームまたはインスタグラムのDMからご連絡いただければ対応可能です。


以上、完熟堆肥の特徴と使い方を簡単に説明させていただきました。


とはいえ、長良川カンパニーに農のプロフェッショナルはいないため(今後誕生するかも?!)、上記の情報はアドバイザーである鴨志田農園の鴨志田純さんにご教授いただき、そして完熟堆肥づくりの基礎を築き上げた橋本力男さんの著書『畑でおいしい水をつくる:自家製有機堆肥のすすめ』(発行:株式会社 北星社)を参考にさせていただいています。

自分たちでつくった堆肥で家庭菜園を行い、安心して食を得られるようになることを目標に、コミュニティ内で情報を共有し日々試行錯誤しながらそれぞれの畑で実践しています。完熟堆肥を使ってみた感想など実際の声をお届けいただければうれしいです!


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