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【報告会】フィールドミュージアム内の篠脇山荘で、日ごろからお世話になっている郡上市民の方へ向けた報告会を実施いたしました!

2023年12月14日、少し暖かい日差しがさす午後の時間に、篠脇山荘で報告会を行いました。

実は、長良川カンパニーが今の場所に事務所を構えてから、初めての報告会。きっと地元の皆さんは「何や堆肥作ってるみたいだけど、一体何をしているんだろう?」と首をかしげていたことと思います。ようやく皆さんへ、日ごろの感謝の気持ちとともに、私たちが普段何をしているのかをお伝えする機会をつくることができました。


―小さく始まった、完熟堆肥づくり部会

そもそも完熟堆肥とは?
生ごみと米ぬかや壁土といった天然資材を混ぜ合わせ、高温発酵することによって、有機物を完全に分解した堆肥のこと。

私たち長良川カンパニーでは、源流域を「遊ぶ」と「守る」の二つの軸で活動を行っています。完熟堆肥づくり部会は、源流域を守る活動として始まりました。


「この豊かな川を次世代に残すために、自分たちに何ができるだろう?」

そんな問いを持っていた私たちが出会ったのは、熊本県南小国町にある黒川温泉でサーキュラーエコノミー&コンポスト事業を行っていた鴨志田さんと安居さんです。
2021年に2人をお招きして郡上で講演会を行い、事務所前に堆肥舎を作って、コンポストケース・とこ材づくりワークショップを開催。そうして小さく始まった完熟堆肥づくりは、3年経った今、なんと41世帯・6事業者・2校もの方が参加し(2023年12月時点)、地域の方とのつながりの中で、場所を貸してもらい、資材を提供してもらい、気持ちよくコミュニティの輪が広がっています。



コミュニティで堆肥づくりをしていると、よく「何のために堆肥を作っているの?」と聞かれることがあります。

私たちは豊かな川を次世代に残すために、「食と農と生ごみの循環をつくる」ことをこの完熟堆肥づくりを通して実践中です。
堆肥づくりと一口にいっても、行政規模で行っているところもあれば、私たちのようにコミュニティ規模で行っているところも。私たちは、自分やコミュニティに関わる人たちの「手触り感」を大切に、これからも活動をしたいと考えています。

▶より詳しい完熟堆肥の内容については、こちらのnoteをご覧ください📝


\完熟堆肥の冊子を作成しました!/
生ごみの焼却コストの問題や完熟堆肥の作り方など、私たちの活動について詳しくまとめました。売り上げはコミュニティコンポストをはじめ、完熟堆肥づくりの活動に充てさせていただきます。


―いのちよろこぶ源流域を、次世代につなぐ

長良川カンパニーでは2021年より、学生の短期・長期の受け入れを始めました。この豊かな風土や文化のある源流域での喜びを学生たちに知ってもらい、郡上のファンを増やしていくことを目的にしています。

これまで、デジタルハリウッド大学の学生やさとのば大学の学生、台湾の留学生などさまざまな学生の受け入れを実施してまいりました。

学生たちからはたくさんの反響をもらい、ひとつひとつを皆さんへお届けいたしました。

夢を持つようになった。
自分が思った以上に自然が好きなことを知れた。
郡上の方々のお話や自然を堪能できた。

さらに詳しい感想はこちらからぜひご覧ください◎

来年度からはさらに多くの学生を受け入れていく予定です。地域の皆さんとコミュニケーションをとりながら、学生を温かく受け入れていきたいと考えています。


ー法人向けプログラム「創造性回復研修」

私たちの事務所は夜遅くまで明かりがついていることもあり、皆さんからは「夜遅くまで頑張ってるなあ」と声をかけていただくことも。
ただ、ごめんなさい。仕事ではなく、訪れてくれたお客様と飲んでいることが多いんです(笑)

ということで、これまでどんなお客様が郡上に訪れたのかをお話しました。

長良川カンパニーは、年間約200名もの人に旅研修プログラムを提供しています。2023年に受け入れた企業からはこんなお言葉をいただきました。

・身体感覚を取り戻す深い内省と相互理解の機会をありがとうございました
・郡上を知ってしまった!という感覚です
・自分が大事にしたい想いや軸を再認識することができた感じがします
・これまでを捉え直す時間になりました。郡上で仕事や生きる軸を揺らされたなって思います。

ー今年も1年、知れたこと、知りたいことが増えた

私たちは、この源流域をもっともっと遊びたいし、守りたいと思っています。そこで、これまで専門家の方々のお力を借りながら、こんな研究を進めてまいりました。

・川の調査
・地形の調査
・川と自律神経の関係
・親水性と幸福度の調査
・完熟堆肥の成分分析
・土中環境の再生手法と効能

▼こちらの記事もあわせてご覧ください📖

今、日々長良川カンパニーが妄想しているのは「源流循環ラボ」。

これまでの気づきや見えてきたそれぞれの繋がりを、深掘りし、蓄積し、共有することで、風土を手入れしていきたいと考えています。
地域の皆さまとも、ぜひこのあたりのお話を伺いながら、進めていけたらと思っています。





ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!
2024年も、長良川カンパニーをどうぞよろしくお願いいたします。

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