アンジュヲタから見た”プライド・ブライト”
まえがき
皆様ごきげんよう。
7月12日にニューシングル“プライド・ブライト”をリリースするJuice=Juice。5月29日、そのMVが公式YouTubeにアップされました。
結成からは今年で10年。Juice=Juiceは秋ツアーの延期分を含め、今年すでに2回の日本武道館公演を成功させています。
ハロプロ研修生からは、研修生発表会でベストパフォーマンス賞を獲得したみっぷる(川嶋美楓)の加入も決定。勢いはとどまるところを知りません。
今回はアンジュヲタの自分から見た“プライド・ブライト”の感想について書いていきたいなと思います。なお、自分はJuice=Juiceに関してはほぼほぼ初心者。まだまだ知らないこともたくさんあります。
Juice=Juiceヲタクの皆様からすれば“それはちょっと…”と感じることもあるかもしれません。そのあたりはどうか温かい目で見て頂ければ幸いです(笑)
基本情報
現時点でリリースされている情報を整理します。
第一印象
MVを観終わると、あまりの衝撃で鳥肌が立ちまくっていました。自分がハロ曲に触れる際は、MVを観たり音を聴いたりして“良い感じだな”となり、徐々に惹かれていくことが多いです。
ただ今回は全然違う。久々に“一発で心をつかまれた”感じですかね。こういう感触だったのは"雪のプラネタリウム"(つばきファクトリー)や"愛・魔性"(アンジュルム)くらいな気がします。
全体的には、まさしく“今のJuice=Juice”を表しているような印象でした。歌もダンスも、全てにおいてハイクオリティ。メンバー全員が自分の良さをしっかり出していました。
正直、誰が良かったと決めるのが物凄く難しいですね。それくらい、みんなが“強いな”というMVでありシングルです。
歌詞、メロディーの印象
ここからは、歌詞やメロディーを少し見ていきたいなと思います。
曲で描かれているのは、自身の恋愛に対する“プライド”を踏みにじられた女子の心情。この“プライド”が示すのは、あの人にとっての“オンリーワン”であり“ナンバーワン”であること。
だが、意中の男子にケジメと称して“あの子に会われ、自分と比べられ、あの子を選ばれた”。ゆめりあい(工藤由愛、松永里愛)の表情からも、激しい悔しさと怒り、嫉妬心が感じられます。
そりゃあここまで尊厳を傷つけられたら、めでたしなんて言えるわけがない。
これは落ちサビにおける、あなたに“プライドを渡すことができなかった”という部分とリンクしているのではないでしょうか。
プライドを渡す。それはつまり、意中の人に対して心を開く。あなたにとってのナンバーワンかつオンリーワンになる。それができないということは、すなわち別の人のところに行ってしまった。
そんな風に自分は解釈しました。
ただ曲の最終盤では、“プライド”の意味合いが変化しているような気がします。
“愛してる”なんて甘い言葉には流されない。自分の価値観は、自分で作り上げる。そっちがその気なら、いっそのこと願い下げだ。
そんな強い決意が感じられました。アップテンポの曲調の中で、こういう風に物語が展開していくのもまた見どころの一つだと思います。
ちなみに、作詞作曲を務めたのは山崎あおいさん。Juice=Juiceでは“微炭酸(作詞)”や“「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?(作詞作曲)”を担当。アンジュルムの“Uraha=Lover”でも作詞作曲で携わっています。
そして山崎さんの曲を色々聴きましたが、“愛”がテーマになると強い。女子の等身大の気持ちがリアルに描き出されています。男の自分ですら、共感できる部分も多いですね。
歌詞に小難しい言葉はほとんどなし。誰にとっても馴染みやすいものではないでしょうか。
メロディーはロック調でめちゃくちゃカッコいい。ベースやギターの良さが随所で発揮されています。これは先日の日本武道館だったり、他のライブ会場でも低音が響いて迫力満点でしょうね。是非とも味わってみたい。
そして編曲は鈴木俊介さんが担当。素肌は熱帯夜(OCHA NORMA)やスキップ・スキップ・スキップ(つばきファクトリー)、悔しいわ(アンジュルム)でも編曲を担当しています。
どのナンバーも、ギターやベースのメロディーが際立っているのが特徴的。こういうタイプの曲には鈴木さんがピッタリでしょうね。
パフォーマンス
先述したように、メンバー一人ひとりのレベルの高さを実感しました。リーダーのうえむ(植村あかり)がいい意味で“目立っていない”印象ですね。
もちろん、うえむ自体のパフォーマンスも素晴らしかった。手足の長さを活かしたステップで、曲に命を吹き込んでいます。サムネでの表情は、アドレナリン・ダメの樹々(浅倉樹々)を彷彿とさせます。
ただそれ以上に、全員がインパクト抜群でした。ここまで目のやりどころに困ったMVはなかなかないですね。
あえてピックアップするならば、個人的にはあかりんご(遠藤彩加里)とりさち(入江里咲)かな。
まずはあかりんご。1番終わり、2番にかけてのメロディーの中で披露したダンスが印象的でした。滑らかで洗練された動きは、得意のバレエで培われたものに他なりません。
ここでは、同じ一般加入のりさちと一緒に踊っています。この2人が同じ場所に立っているのもまた胸アツですね。
さらに2番の“言葉じゃ描けない”ではりあいと映るカットがあります。大人びた歌声はもちろんながら、研修生出身の先輩と並んでも全く違和感がない。こういうのもおかしいですが、どっちが先輩なんだというのが正直な感想です(笑)
15歳とは思えません。加入して1年足らずですが、完全にJuice=Juiceになじみきっています。
そして一番好きなシーンが最後のりさち。不敵な笑みを浮かべ、顎をクイっと上げる仕草で心拍数が一気に上昇しました。このシーンは何回見ても飽きません。
"もうあなたとは終わり"
"私は次の場所へ行く"
"あっち行ってよね"
今までのプライドをかなぐり捨て、新しいプライドを輝かせる。そんなメッセージも感じ取れました。
あとがき
いかがでしたでしょうか。
初めて聴いた時、ビビっと脳内に電気が走った感覚がありました。ここまでの衝撃は、今後なかなか味わえないかもしれません。
グループ名の由来のように、常に純度100%で新鮮味あふれるパフォーマンスでファンを魅了。プライド・ブライトでも、グループの本気をひしひしと感じました。発売まで残り約1ヶ月半。待ち遠しいというほかありません。
普段はiTunesやmoraでのダウンロードが中心。なかなかシングルに手が出ませんでした。でも今回は久々に買ってみようかなと思います。リミスタも応募しようかな。
今まであまり真剣に追いかけていなかったJuice=Juiceですが、もっともっと触れてみたいと強く感じました。他のどのグループとも全然違う魅力を感じる。ハロプロは本当に奥が深いな。
次は実際の現場で、”本気の姿”を目に焼き付けたいなと思います。
それではまた。
p.s.咲良ちゃん(石山咲良)の歌割りはもう少し見たかった…