拝啓、川村文乃様

こちらは #川村文乃アドベントカレンダー 11月11日（3日目）の文章です。

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#川村文乃アドベントカレンダー は2024年11月28日をもってアンジュルムを卒業され、アイドルとしての物語を完結する川村文乃さんの門出を祝福したい！という趣旨のアドベントカレンダーです。

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川村文乃様

拝啓

日毎に寒気加わる時節となりました。ここ最近もコンサートやイベント、リハーサルなどでお忙しいことと思いますが、いかがお過ごしでしょうか。

この度は、ご卒業おめでとうございます。もうあとは仙台公演と日本武道館公演だけになりました。本当に、時が過ぎる早さを痛感しています。

正直言うと、卒業発表のときはめちゃくちゃショックでした。いずれアイドルを卒業するものだとは覚悟していたけど、まさか芸能界も引退してしまうなんて思ってもいなかった。

7月4日の発表から約4ヶ月。当たり前だけど時は進んでいる。でもまだ、もう1人の自分があの日に取り残されているような感じで。卒業してほしくない思いと、かなえたい夢をかなえてほしいって思いがごちゃ混ぜです。

でも、それはあなたの存在が自分の中で大きかったってことなんだなと。

アンジュルムを好きになったときには、かむがずっとサブリーダーとして引っ張っていました。だからずっと活躍する姿を見てきたし、サブリーダーといえば川村文乃といっても過言ではないかもしれません。

リーダーが竹内朱莉さんから上國料萌衣さんに変わっても、自分のスタイルを決して崩さず、自分の信じる道をまっしぐらに進み続ける。そんなキラキラのアイドル人生を追いかけられたことは、人生においてかけがえのない財産です。

かむの好きなところはたくさんあります。ありすぎてうまく言葉にはできないけど、大きく分けると「声」と「優しさ」かなと。

かむの声は、他の誰でもない「川村文乃」という独自のボイスだと思います。芯はしっかりとあるんだけど、キュートな感じもしっかりとある。他の誰にも出せない歌声が大好きです。

RED LINEやアイノケダモノ落ちサビでシリアスな雰囲気も出せる。かと思えばUraha=Loverの2番冒頭でかわいらしさも存分に発揮する。研修生からの努力の賜物かと思うと、尊敬の念を禁じ得ません。

そして優しいところ。アイドルとしてどうあるべきかを教えたり、パフォーマンスに関して仲間に対してアドバイスしたりするエピソードを知るたびに、胸が熱くなっていました。

僕もかむみたいな人になりたいと心から思ってたし、本当に尊敬しています。だからメンバーからの信頼も厚かったんだなと感じています。アイドルとしてもだけど、人としても学ぶべき点が多いのがかむでした。

たとえアイドルを終え、芸能界を去ったとしても、かむならきっと大丈夫。これまで経験したことが全部、かむの力になってくれるはず。そして残されたメンバーは、かむが残したものを糧に、最高のグループにしてくれる。

僕たちはそう確信してます。

だから何の心配もしなくていい。
思うように羽ばたいて、今かなえたい夢をすべてかなえてください。それが僕たちの活力になるから。

寂しさがないといえば嘘になります。
まだまだアイドルでいてほしい気持ちもある。

だけどネガティブな気持ちはもう残したくない。
くよくよしたって何も変わらない。
流すなら、喜びの涙を流したい。

時がたつにつれて、最後の〇〇というのが増えるにつれて、少しずつ卒業ということを実感しつつあります。最後の日に前を向いて送り出せるように頑張れと、何度も自分に言い聞かせてました。

これは悲しい別れじゃない。
だからさよならは絶対言いません。

かむがサブリーダーで本当に良かったと思ってます。そしてもう一度、心からそう思いたい。

11月28日、日本武道館
夢と愛と希望に満ち溢れた空間を、ともに創り上げましょう。

最後の最後まで、よろしくお願いします。

季節の変わり目、くれぐれもご自愛ください。

敬具