Last Message For KIKI
浅倉樹々様
拝啓
桜前線も北上し、春の陽気につつまれる頃となりました。
いかがお過ごしでしょうか。
さて、この度はご卒業誠におめでとうございます。今までのつばきファクトリーにおける活躍には、いつも元気と勇気をもらっていました。
浅倉さん、いや、親しみを込めて樹々と呼ばせてください。
去年7月16日、広島県でのコンサートで、樹々を初めて見た瞬間は忘れられません。力強く伸びやかな歌声。表現力の高さを存分に生かしたダンス。“アイドルとしての魅せ方”を分かっているように感じました。地方の公演のひとつだったはずなのに、まるで日本武道館にいるような感覚でした。あの日のホールは、幸せと希望に満ち溢れていました。
実は本来、アンジュルムの公演に行くつもりだったのですが、間違えてつばきファクトリーのチケットを押さえてしまっていたんです(笑)ただ、そこで樹々に出会えたことは“運命”だったのかもしれません。あなたと出会えたことに、今でも心から喜びを感じています。
樹々のことが、心から応援しようと思える存在になりました。その日を境に、人生が大きく変わり、一気に華やかになりました。つばきファクトリー、ハロプロのことが大好きになりました。
その分、2か月後に卒業が発表されたときは本当にショックで…受け入れたくない、信じたくない、辛い、そんな気持ちばかりが先走っていました。
樹々は夢に向かって頑張っているのに、自分だけあの日から時が止まったままでした。卒業することを恨んだこともあります。本当にごめんなさい。
ただ、そんな弱気な自分に活を入れてくれたのは、紛れもなく樹々です。ひなフェス直前の特番で愛犬のエル、理子のサンディと笑顔で触れ合っていました。実家のテレビ越しに楽しそうな姿を見られたことは、本当に幸せです。本当にありがとうございます。
最後だからと変に肩肘張ることなく、目の前の仕事に向き合い、いつもと変わらずに全力で取り組む姿。“下を向いてばかりじゃダメだよ”。そんなことを教えられたような気がします。卒業直前になって、ようやく前を向けるようになりました。
昨夏に出会ってから今まで、全力で応援してきました。声は出せない中でも、心からのエールを送っていました。樹々に対してたくさん愛を注いできました。卒業が決まってからは、より一層愛が深まっていったように感じています。
でも、それ以上に、樹々が思っている何倍も、樹々から愛をもらってきました。辛いときも、上手くいかないことがあったときも、受け取った愛を胸に頑張ることができました。涙を流すよりも、笑顔でいることができました。
ヘルニアも抱える中で、またつばきファクトリーのエースとよばれる中で、大変なことも多かったと思います。辛いことや苦しいことも、数えきれないくらいあったと思います。
それでも、不安な表情は見せずにパフォーマンスし、ファンを魅了する姿。本当にきれいで、美しくて、まぶしかったです。ここまで全力で頑張ってくれたことに、頭の下がる思いでいっぱいです。どんな言葉を並べても、感謝の気持ちを述べるには足りません。
樹々は卒業発表のときのコメントで、“ロック魂”に火をつけてということを話していました。ロックに込められた意味の中には、“固い意志”だったり“思いを貫く”という意味があります。
まさしく今回は、意志を強く持ち、思いを貫くための前向きな卒業。夢をかなえるための決断は簡単じゃなかったと思うけど、潔く決められるのは本当にかっこいいです。
やりたいこと、叶えたい夢、そのすべてをかなえてほしい。
いや、樹々なら絶対大丈夫。絶対にかなう。仲間がその背中を追いかけるくらい、凄まじい努力家です。ヘルニアと戦う中でも中心メンバーとして活躍していたんだから。樹々は強い、誰よりも強いと思ってます。自分に自信を持って、これからもロック魂を貫いて突き進んでいってほしいです。
今まで樹々自身が創り上げてきたストーリー、つばきファクトリーの仲間と創り上げてきたストーリー、そしてファンと創り上げてきたストーリー。その全てが“最上級のStory”だったんだなと、身をもって感じています。
たとえ世間の価値観が変わったとしても、自分にとっての“Fomalhaut”は何も変わりません。今まで樹々を応援できたことが本当に幸せだし、心から誇りに思います。
それはこれからも変わりません。浅倉樹々の人生はこれからも続いていきます。人生が続く限り、精一杯愛し、全力でついていくのみです。
誰よりも努力家で、仲間思いで、真っ直ぐで、でもちょっぴり甘えん坊。そんな樹々のことを、これからもずっと応援しています。
ハロプロを離れたとしても、新天地での活躍を、心から願っています。
今まで本当にありがとう。
いってらっしゃい。
大好きです。
かしこ
2023年4月3日
yosuke