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d news agui物語.19 「ちょっとしたこと」

ふるさと阿久比町の風景に関心が湧いて「あぐいの美塾」なるものを2023年の10月、11月で行い、それがきっかけで町内の方から取り壊す予定の小屋を頂くこととなり、クラウドファンドで集めた応援金を使いわずか3畳ほどの大きさですが、町の人に使ってもらうレンタルギャラリーにしました。名前は「ちょっとしたこと」
名付け親は映画監督の河瀬直美さん。ついでに手書きのロゴマークも頂きました。

工事中の「ちょっとしたこと」


監督とあることを話していて、「ちょっとしたことって素敵ね」となったのがきっかけですが、同時にギャラリーのおおらかなルールも見えてきました。
要するに「ちょっとしたこと」を展示するギャラリーということ。そしてそして、どこに行って企画の段階になっていけばいくほど、大げさになっていきます。つまり「ちょっとしたこと」ではなくなっていくのです。

河瀬直美監督に描いて頂いたギャラリー名


例えば「展示作品が盗まれたらどうするのか」という打ち合わせの中から「セコムを入れるのか」という話になりました。今年後半、著名な方々の展示も計画されていて、著名な方の「ちょっとしたこと」は、価値があるので「触られないようにする」など、どんどん立派な展示になっていきます。

3月14日から始まる台湾ガラス(TG)のd news aguiでの展示販売会に連動して、デザインを担当した深澤直人さんに「ちょっとしたことというギャラリーにTGのちょっとしたことを展示したい」と申し出たのですが、そのさじ加減が謎すぎたのか、返信がこなくなってしまいました。笑

さて、記念すべき最初の企画展示は8歳の美智子ちゃんの工作。小学生だからといって気は緩められません。こけら落としなのですから。そして、トップバッターとしては本当に素晴らしい作品展になりそうです。いろんな意味で本当の「ちょっとしたこと」に向き合えそうだからです。

今後、ますます難しくなっていくと予想しています。いちいち「それは、もう、ちょっとしたことじゃないですよ」とか、なんか、哲学のようなことになりそうな予感がすでにしているからです。

さてさてどうなっていくか、お楽しみに。

最初の企画展は8歳の女の子の作品展。

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