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d news aguiをつくる 二段階ゴール

極、当たり前のことかもしれませんが、ここ愛知県阿久比町のこのプロジェクトには「時間」があります。そしてもう一つ、「家賃が安い」(東京など都市と比べて)

東京で長らく仕事をしていると「ギャラ」「納期」を常に考えないとなりません。「この予算でいつまでに」ということです。
もちろん、借りる「場所代」が猛烈に高いので、とにかく「早く」「安く」やらなければならないことが多い。その癖というか、その感覚が染み付いている。

阿久比のプロジェクトはクラウドファンディングを使って資金を広く集めました。
そこには「いつまで」という縛りがあるようでない。
なんとなく「今年中に完成」を目指していますが、誰かが猛烈にけしかけたりはしない。なぜなら、「家賃が安い」からです。

と、なると発想を変えてみる。

自分たちでやる。自分でやる。
でも、そんなことやっていたらいつまでたっても出来ない。
そこで第一ゴールは、建築の専門家に頼み、ゴールと予算を設定して進み、その情報、進み具合をみんなで共有する。

そして、第一ゴールを切って、店は開業。日々、営業しながら本来したかったこと、「時間をかけて、面白く手間のかかることを自分でコツコツとやっていく」。例えば、地元産のタイルを使ってモザイクで壁を作る。例えば、廃材を時間をかけて集めてきて、壁一面に貼る・・・・・・。

これ、おそらくある人が読んだら「え? そんなの当たり前じゃん」って、言われそうですが、「時間」があって、「家賃」が安いってことって、
なかなかこれまでなかった条件だったので、建築の山本さんに「第一ゴール」のこの話をして共有しました。

水回りなどの基本設備などは、僕にはどうにも出来ませんが、タイルをコツコツとこだわって貼ることはできる。
そうした施工の余白というか、バージョンアップを見越した第一段階のゴールって
いいなと思います。

※写真は沖縄のとあるホテル。おそらく地元の石を切り出し、タイル状にカットしてプールに貼ったのだが、取れてしまった。これを見て、そうか、建築の人には、この「下地」状態をゴールにしてもらい、店を営業しながら僕が地元の手間のかかる表現を自分でやればいいんだ、と、思ったのでした。
ポイントは「営業しながら」というところ。

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ロングセラー「ナガオカケンメイの考え」の続編として、未だ、怒り続けているデザイナー、ナガオカケンメイの日記です。

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