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「清潔と機能と美意識」


僕らdが中国や韓国に展開できているのには「日本のことを感覚的に理解しているその土地の”日本語が話せる人”」の存在が大きい。その一人が中国人の女性で、僕は個人的にもとても影響を受けています。その大きなひとつが「整頓」です。

中国茶の作法に関心が沸いていた頃に一度だけ彼女の部屋でお茶をご馳走してもらったことがあります。女性の部屋に上がるのは緊張しますが(笑) それ以上にとにかくどこを見ても整っていて、そして、すぐにその整頓が単なる整頓ではない気配に気づくのでした。

そこには僕は3つの要素があると感じました。

ひとつは「清潔感」

実際に掃除が行き届いているかはわかりませんが、そう感じる様子があります。掃除をして、しかも、清潔だと感じる様子に気を使っている。そんな感じです。私たちは飲食店などで「掃除が行き届いていない様子」をたまに見かけます。テーブルや椅子を配置からいちいちずらして、モップや掃除機をかけることは、経験からしてとても大変なことです。

しかし、それをしないことで、お客さんには、一瞬で「その店の価値」が落ちる。「そんな程度の店」と認識される。お風呂に入ると排水の蓋の中が気になったりします。蓋を開けてみると、髪の毛が溜まっていることがあります。それをきれいに掃除した後の清々しい気持ち。これは掃除をした人にしかわからない「見えない場所の清潔」の話ですが、彼女の部屋には、僕が掃除したわけではないのに、そういう気配を感じます。
つまり、他の清潔な様子から、彼女の清潔感が僕に伝わり、みるもの全てをそう見させる安心感が芽生えたのでしょう。

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ロングセラー「ナガオカケンメイの考え」の続編として、未だ、怒り続けているデザイナー、ナガオカケンメイの日記です。

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あの「ナガオカケンメイの考え」の続編です。基本的に怒っています。笑なんなんだょ!!って思って書いています。

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