日常を読み解く幸せ
ある友人が「もう、デザインされた場所とか、非日常とか、疲れる」と。笑
それよりも、日常の中にあるものに「気づく」ほうが、何倍も楽しいと言う。
僕は「デザイン」の業界にいるので、何かにつけ、デザインのメガネでモノを見るけれど、それがそもそも、この彼に言わせると「疲れる」と言うことなのだと思う。
神奈川県にある「泊まれる出版社」の真鶴出版は、町歩きをするユニークな出版社というか、宿。
誰もがびっくりするような観光的な場所ではない、本当に自分たちの町を案内してくれる。その細やかさについつい感動して、泊まりに行ったみんなの中に「目立たないけれど、日常にあるものの中に観光を見出す」喜びが芽生え、年間500人もの宿泊と、これまでに累計でなんと50人もの移住を実現させている。
僕も真鶴出版に泊まったけれど、その料金明細に関心しました。一泊2万円という価格は部屋のしつらえを見ると正直高いと思うのですが、明細は宿代が5,000円。施設使用料が残り。つまり、町の中の出版社に泊まれる価値、つまり、この町に、この出版社が必要だねと、感じたリターン。それを払うことによって、どこかこの町を応援しているような気持ちにる。
そしてもう一つ。真鶴出版の彼らはやはり、この町で暮らす住人。彼らと暮らす、彼らが引き起こし続ける面白いことに加わった感じがして、そこに価値を感じるのでした。
普段、見過ごしているものを「見なさい」と急に言われても見れないものです。
そこにはやはり徐々にそういう目線を持たせてくれる助走のような時間と、そこに説得力を持って寄り添ってくれる人が必要に思いました。
そして得た「日常にある些細なことに美や大切さを感じ取る」ことの貴重さ。丁寧に生きないとできない、見つけ出せないことです。
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ナガオカケンメイの考え
あの「ナガオカケンメイの考え」の続編です。基本的に怒っています。笑なんなんだょ!!って思って書いています。
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