15・いよいよ家具を入れていく
コロナウイルスの影響で日本からチェジュ島への直行便が運休するどころか、そもそも私たち日本人が韓国へ行けないという、このプロジェクトがスタートした時からは本当に誰がこんな状態を予想できたでしょうか。本当に何が起こるかわかりませんね。大雨が降ったり、先日は地震がありましたね。
さて、長らくご報告できなかったのですが、現在、スキーマ、長坂さんから建築は引き渡され、とは言え微調整をしていただきながら、d韓国ソウルチームによる搬入が始まっています。
1階の食堂のテーブルやイス。2階のd&departmentの什器やレジカウンター。そろそろ3階の各室のベッドやソファ。廊下のようなスペースの家具など。あとは事務スペースの机や椅子。この後、オーナーであるアラリオにより、全スペースにアート作品が場所の様子をみながら似合う作品を壁に設置する。
まさに、何が楽しみで進めてきたか、という作業を、この騒動で一切、僕ら日本チームは何も出来ず、ソウル、チェジュチームに「頼んだぞー」という感じになっています。今回はチェジュから定期的に送られてくる写真を共有しながら、僕の感想をコメントするという事で、最新状況のレポートです!!
引き渡しがおこなわれ、建物に今度は僕らが手を入れていく。やりたかったことの一つに、「d」のマークを直接入れたかったのです。
今、dはオリジナル品は全て「タグ禁止」にしていて、直接プリントする発想。刺繍など。服などもタグをつけるのではなく、プリントする。
理由は「シンプル」にしたいから。あとは「自分たちでできる手作業」を今後は取り入れていこうと思っています。これは単純に「dとしての規模感のアピール」です。要するに「大企業には出来ないことを心を込めてスタッフみんなでやっていこう」ということです。と、いうことで建物にもプリントを。もちろん電飾看板など光らないとならないものは付けますがね。
リノベーションが始まった頃に描いたメモ。
こんなちょっと描いたものですが、チラチラとたまに見ながら進めていくモチベーションにしていました。
ちなみに、今、進めている「d愛知店」のスケッチ。これも今の僕の心の支え。
まだ契約には至ってませんが、d愛知はこんな佇まいです。
ずっとCGで検証をしてきました。正直、僕らのような素人にはなかなかこれで判断が詳細に出来ないのですが、昔はこんなのもなかったのですからねー。
笑これは「d news」。レンタルキッチン付きのレジデンスです。階段上がって共有リビングがあり、その上が宿泊スペース。
ここを借りた人だけの専用スペースでもちろんホテル仕様。
驚いたことがいくつかありました。その一つをご紹介。階段の詳細をチェックするために、実際の素材で1/1モデル、つまり原寸を作り、実際に登ってみて検証していました。こんなことするんですねー。すごいなぁ。
新しいd JEJUのスタッフたちも。ホテル、ショップ、食堂のスタッフたち。目を輝かせていて、なんだか感動して泣けてきます。
屋上には1階にテナントとして参加する園芸店による緑化。チェジュの特産品の一つに「みかん」があり、その木を屋上にたくさん置こうという事に。これは最初の頃からみんなで話し合って決めた事。それもじわじわと現実化してきました。
チェジュは何と言っても火山島。岩石で加工されたお土産がたくさんあります。dもそこにあやかって、溶岩石で「d」を作ってもらいグッズとして販売予定。経過を教えてくれるプロジェクトリーダーのベーさん。(dソウル店オーナー) 箱の中のdの白いマーキングの「訂正指示」にご注目!! 一つ一つしっかり作っています。
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