LongLifeDesign.2 祈りのデザイン 47都道府県の民藝的な現代デザイン
今年の年末に渋谷ヒカリエ8/のd47museumで開催する展覧会「Longlife design 2 祈りのデザイン 47都道府県の民藝的な現代デザイン」の準備を着々としています。
ここ数年の間に「民藝運動」に縁があり関心が湧き、色々と本を読んだりしているうちに、富山で開催された「民藝夏期学校」という合宿に参加し、松井健先生と出会い、めきめきとはまっていきました。
僕は横掘は好きですが、縦掘りは全く興味のない人間だったはずですが・・・・・。
思うに「民藝運動って、いつの時代もその時代の最先端のデザイン運動」みたいなことが書かれているのに、いつまでたっても「芹沢銈介」「河井寛次郎」「棟方志功」・・・・・。もちろん、彼らの作品の素晴らしさは文句のつけようもありませんし、そこは絶対に認めるとして、じゃあ、「現代の芹沢銈介は?」「柳宗理で止まっちゃってない??」と思うその「(ちょっと)ムカついてる」するところがあるからはまっているのだと自覚しています。
そこで昔、松屋銀座8階大催事場で企画した「DESIGN BUSSAN NIPPON」と同じように、この目で確かめたい、と、思い始め「いつか、現代版民藝的なデザインを集めて展示し、みんなで見ながらぶつぶつ言い合いたい」と思っていました。それが今、準備している展覧会なのです。
さて、これまでも何回も書きましたが、民藝とは簡単に言うと「日常に使うなんてこともない生活雑器に美を見出す」というもの。創設者の柳宗悦によって広がり、その息子である柳宗理をカーサブルータスが取り上げたことで、特に建築系の感度のいい若者男子に広がっていきました。つまり、いま「民藝」と言うと、おそらく「柳宗理」。そして、彼が言った「用の美」が有名かと思います。
つまり「民藝」=「機能美」と言う人がとても多い。絶対に間違い!!とは言いませんが、柳宗悦の本を読んでいくと、民藝とは「宗教」のような「美学」つまり「生活の祈り」や「健やかなものづくり」「作為的ではないからこそ浮き彫りになる美しさ」と言う「宗教的美学」のことでもあります。
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ナガオカケンメイの考え
あの「ナガオカケンメイの考え」の続編です。基本的に怒っています。笑なんなんだょ!!って思って書いています。
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