d news agui日記1/3「接客」
友人の行きつけ、東東京の「ぬる燗」で待ち合わせしての呑み。
早めに到着した僕は、一人、初めての店。カウンターしかない常連で賑わう気さくな店でしたが、とにかくカウンターの中で一人、料理を作る店主が無愛想。
「ビールください」と言っても、無言。オーダーが通ったことも定かで、不安になっていると、無言でグラスと瓶ビールを突き出してくる。ニコリともしない。
なんて感じが悪いんだろう。それが第一印象でした。
遅れて友人が現れ、「あの人、大丈夫?」と聞くと、「いつもあんな感じなの」と。彼は彼女がやっている小料理屋の常連らしい。ちょっと安心する。
彼女が何かオーダーすると、「忙しいから」と、待たされる。僕は心の中で「えっ」と思う。客に「忙しいから(待て)」と。なんというスタイルだろう。
それから少しだけ笑うようになり、最後はラインの交換までして、仲良くなったその彼と、お客がいなくなった静かな店内で、少し呑みながら話したその話が面白かった。
一言でいうと「調子のいい頑張った接客は、続かないから俺はやらない」と。
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