d&department aichi by kenmei nagaoka.10 「大整理」
いよいよ大家さんと「覚え書」を交わし、「建物を貸して頂ける」こととなり、改めてここまで「チーム愛知」のみんなの励ましでこれたことを感じています。
特に阿久比町商工会青年部の加藤さんには、本当にお世話になりました。あら、なんか過去形になってますね。笑 まだオープンは先なのに・・・・・・。
いろんなことを「決めて」行かないといけませんが、なんだかどんどんそうしていくと、「仕事」になっていく。楽しくやっていたことが「仕事」になっていってはなんだか面白くない。しかし、そういうものですよね。
結果、来てくれるかどうかも定かではない場所に数千万をかけるわけです。「回収」という文字がちらつく。ということで、ここからは「リアル」と向き合いながら、どこまで「楽しく」(仕事感覚にならず)やっていけるか、です。
今日は「チーム愛知」のみんなで大家さんが工場跡に置いている荷物(大量)の整理をしました。この日を待ち望んでいました。この大量の荷物がまずなくならなければ、次の施工に進めない。この作業に「着手」するということが、本当の第一歩なんだとずっと目指してきました。
不動産屋さんの軒先に「敷金、礼金」云々と出された物件も、どこかで誰かがこうして使用するスペースを整理したり、掃除したりしての商品。その工程も含め、楽しんで突き進んでいます。本当。「突き進む」という感じ。トンネルを掘るような。
さて、荷物は大きく5つに分かれます。
1・d&dとして販売できるもの。
2・大家さんが捨てずにこの先も持っておきたい物
3・不要だけれど、欲しい人がいそうなもので、骨董屋さんに買い取ってもらうもの。
4・不要だけれど、欲しい人がいそうなもので、フリーマーケットで売るもの。
5・処分、廃棄するもの。
今回の作業は主に1と5をやりました。明らかにゴミである例えば、朽ちた段ボールとか、布とかです。明らかに朽ちた椅子とか・・・・。
しかし、僕らにはそう見えても、大家さんにはとても思い入れのあるものばかりだと思います。じゃなかったらとっくに捨てていたわけですから。
とはいえ、大家さんは本当にものを大切に捨てない人です。前にも書きましたが、僕に建物を貸そうと思ったポイントの一つに、「ものを大切に長く使ってくれそうだから」というのがあり、やたらと廃棄するわけにはいきません。大家さんのそんな気持ちを受け、出来るだけゴミとして扱わないように救出してあげて、再度、世の中に「価値」をつけて送り出さなければなりません。
予想されるのは、「どうしても捨てられない、しかし、使わないもの」です。僕もそういうものをたくさん持っていて、妻によく「それ、捨てたら」と言われます。ごもっともなのです。ずっと使わず、ずっと段ボール箱の中にいるわけです。何か華々しい日のために、大切に保管してあるわけではないのです。「ただ、捨てられない」だけ。笑
よく考えたら、こういうものってなんなのでしょう。捨てずにとってあるものたち。おそらく、「わぁ・・・」と思うのは、「捨てる瞬間」だけでしょう。捨ててしばらく経っても、思い出すこともないでしょう。でも、その物には、本当に根深い思い出が染み込んでいたりする・・・・・。
話を工場跡の物件の大整理大会に戻すと、チームは2班に分かれます。僕とみんなです。僕は箱を一つ一つ開け、欲しいものを取り出し、そのほかはそこに戻す。みんなは明らかにゴミだと思うものを一箇所に移動する。これは大変です。
ある箱を開けたら、大量の香典袋や電報がぎっしり入っていました。どなたかが亡くなった葬儀の際のものでしょう。とっておきたい大家さんの気持ちはよくわかります。ちなみに大家さんは、おそらく名家で、お仕事でも成功された方と、荷物から察することができます。例えば、大量の贈答品。かなりのものがノシがついた状態でそのまま開封されることもなく、保管されています。ありますよね、こういうもの。僕も家にもあります。
また、子供の頃からのテストや成績表、筆箱なども本当に見事にとってあります。もし、大家さんが超有名画家か何かだとしたら、余裕で「回顧展」「記念館」が作れるほど、生い立ちをたどる「資料」とも見とれるものばかり・・・・・。それを「とっておく」「捨てる」と判別するわけです。多分、できません・・・・・・笑しかし、この建物の外にほぼ全てを出さなければ、次のステップに行けません。
さて、約1ヶ月先にもう一度、この作業をすることに決め、愛知を後にしました。また、ここでご報告しますね。
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ナガオカケンメイの考え
あの「ナガオカケンメイの考え」の続編です。基本的に怒っています。笑なんなんだょ!!って思って書いています。
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