有名人を町にゲストで呼んでも「有名人」としか反応しなければそもそも意味がない。
わが町にはバーがない。イカした花屋も、イカしたパン屋も。
ないわけではない。イカした店がないのです。
イカしたというところは、そのひとの微細なセンスもそうだけれど、その土地の人のセンスも大きく関わってくる。もともとセンスの土壌が出来上がっている場所での「センス勝負の店」は、ある種、わかりやすい。
今いる阿久比町のように「センスのベース」が定まっていない土地だと、例えば、ある有名デザイナーをゲストに呼んでワークショップをしても、「有名人」というところにしか反応しない場合があり、結果、つまらないことになる。ないところに何かをつくるということは、土壌をつくるようなものである。
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