二型糖尿病で痩せている人について

※自身の体験をもとにありのまま書きます。


糖尿病… 誰でも一度は聞いたことがあるはずです。そして、誰でもなるリスクは抱えています。

まず、私は2型です。

基本的なことですが、1型と2型があり、1型はいわゆる生まれつき持って生まれてきた方、2型は食生活などの乱れが主な発症原因です。

私の身近に1型は居たことがないので、2型に関してのみお話します。


私は、20代前半まで、周囲から心配されるぐらい痩せていました。(成人してるのに体重はおよそ40キロ後半)

そもそも、それまで”太る”という概念が私にありませんでした。というのも上記の通り、20代前半まで心配されるぐらい痩せていたので、それ以前も同じです。(小学生の時は半分の20キロ)

太っている、もしくは太りやすい体質の方からしたら、多分羨むレベルではないでしょうか。

しかしながら、特に小学校のときは、私があまりに痩せているので、当時の担任から「この子は虐待を受けているんじゃないか」という疑問まで出てきました。

それは完全に否定しますし、なんなら私に対して両親は”超”がつくほど過保護です。超優しい。


ここから、一気に時を飛ばします。

昨年の9月、どれだけ楽な姿勢をとっても、体が全然楽じゃない、重くて仕方ない、そういう日が来ました。

真夏で、ペットボトルの消費量は春先の倍近く。覚えている限りで、4日ほどで計15本(殆どが糖分を含むジュース)でした。

真夏だから水分は摂るにしても、これは異常だな… となり、確か「ペットボトル 消費量多い」みたいな感じでググったと思います。

すると、真っ先に出てきたのは【ペットボトル症候群】。糖尿病の症状の一部です。

散々ネットを調べ回って、私の中の結論は”糖尿病の可能性がある”でした。

そして、今もずっとお世話になっている心療内科で、経緯を話し血液検査をしてもらうことに。

結果が出るまで2日かかると言われたので、その日はそのまま帰宅。

その後、結果が出てすぐに病院から、「血糖値とa1cの数値が異常に高いから来てくれ」という連絡が入りました。

親とともに病院へ。

「血糖値が450以上、a1cが10。これはウチでは対処ができないので、紹介状出すからすぐ大きな病院へ」

その時は、血糖値の正常値や、そもそも『a1c(エー・ワン・シー)』ってなんだ? という状態でした。

ちなみに、その当時(27歳)が人生最大の体重で、約75キロありました。前述したことを言いますが、20代前半まで40キロ台です。あとちょっと増えたら単純に倍のデカさです。

75まで達したとき、体に異変を感じたのが、まず指の太さでした。

人間の指って、意外と太くなったり細くなったりするもんなんですね。

それはさておき、その日はすぐ紹介状をいただき、近くの大きな病院へ。採血など済ませ、いざ結果発表。

若めの先生から「これは特に異常な数値なので、すぐ入院してください。できれば来週の火曜までに」

そこから、私の生活が一気に変わりました。


入院中のことは、もし書いてほしいなどあれば書きます。


なんだかんだ、入院は10日ほど。退院後は、もうかなり質素な食事しかできない状態に。

しかもこれが一生。

今の私は、もう慣れてしまいましたが、当時は色々食べれない飲めないで、ストレスでした。

でも、自分自身が原因でなったことで、他の誰のせいでもない、間違いなく自分の生活の乱れが引き起こしたことなのです。

素直に受け入れる以外ありません。


さて、ようやくここでタイトルを回収します。

糖尿病の人って痩せてね?みたいな風潮。

今現在、私の体重は約61キロ。75キロのときに比べ、自分でもわかる、他の人が見てもすぐわかるレベルで痩せました。そりゃ、14キロとか痩せれば、見た目も変わりますよね。

ただ、私自身は、特に「痩せなきゃ」という感覚もなく、どちらかというと糖尿の悪化を抑えないと、という自主的な闘病みたいな感じに体内のスイッチが入りました。

入院した日より前までの食生活には戻れません。

各食品メーカーから発売されている、いわゆる健康食品。それの成分表を、買い物するときには欠かさず、もはや癖になるレベルで見ています。

その中から、糖尿の自分でも食べて大丈夫なもの、食べていいかどうか微妙なときは、食品名+糖尿みたいな感じでググって、大丈夫なのか確認したり、でもやっぱり、自分の糖尿の状態を理解しているのは主治医なので、わからない食品に関しては、成分表を持参して「これ食べても大丈夫ですかね?」と確認をとっています。

そんなふうにして、私の場合は61キロ(成人男性170cmは平均62キロ)まで落ちました。

ということで、糖尿なのに痩せている、という認識は誤りの場合があります(”場合”とあえて言っているのは、一気に痩せすぎると別の合併症の可能性があるため)

必死こいて、糖尿を悪化させないために、努力している方もいます。

私自身は努力しきれているのかわかりませんが、例えば糖尿の悪化により片足を切断せざるをえなくなった方や、全身の血をキレイにする”人工透析”を受けないと生活できない方もおられます。

その方々が自己管理をできていないだとか、そういうつもりは全くありませんし、同じ2型なら逆に仲間感が出てきます。


”(平均まで)痩せている糖尿患者は、合併症のリスクもきちんと考えている”

こういう考えになっていただけると、非常に助かります。

今回はこのへんで終わりにします。

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