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J2昇格に向けて再び黄色信号か

2021J3リーグ第18節終了

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 この週末に行われたJ3第18節の結果を受けての順位表です。昇格圏内筆頭のカターレ富山・福島ユナイテッドFC・いわてグルージャ盛岡は順当に勝利して、今節試合のなかったロアッソ熊本に圧力をかける結果を出すことに成功しました。昇格圏内に向けて混戦模様となっていましたが、FC岐阜・パルセイロが共に0-3で敗北、テゲバジャーロ宮崎も前半のリードを守りきれずドローとなり、1位〜4位>5位〜7位>それより下というような昇格争いになってきました。

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 個人的に驚きだったのがFC岐阜vsガイナーレ鳥取の試合結果でした。昇格圏内に向けて順当にFC岐阜が勝点3を積み上げるものだと思っていましたが、ガイナーレ鳥取が強さを取り戻してきたようですね。

完敗のパルセイロ

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 上結果を見るたびに胸が痛むのですが、受け止めなければいけませんよね。結果と内容のどちらの側面から見ても完敗でした。本当に悔しくてたまりません。全く何もできなかったわけではないと思いますが「これが昇格戦線を引っ張る旗頭だ」と言わんばかりのカターレ富山の戦いぶりでした。
 まだまだ続くJ2昇格に向けての戦いのために『パルセイロが弱かった<カターレ富山が強かった』を結論とさせてください。

失点シーン① 前半9分

 スローイン一本で自陣深くまでボールが入り、吉平選手へ。振り向きざまのクロスは喜岡がブロックしましたが、再びボールは吉平選手へ。鋭いグラウンダーのクロスが中央に入ると1タッチで姫野選手がゴール左へ流し込み。寄せも間に合わずでした。
 前半立ち上がりの落ち着かない時間に先制点を与えてしまうというのはパルセイロにとって最悪の展開でした。フットボールでは往々にして立ち上がり10分ほどは陣地回復の応酬のような流れでゲームが進みます。その時間帯は先制点が奪えればラッキーで、互いの戦術の意図が出にくい時間帯なのです。
 そんな時間に先制されたパルセイロ。一撃で相手を沈めるというよりじわじわと追い詰めるような戦い方を得意とするパルセイロにとって、この先制のされ方はかなり最悪でした。また、あと半歩距離を詰めていれば...というような状況が2つ続いての失点なので、余計にダメージが大きかったかと思います。

失点シーン② 前半39分

 ややパルセイロのペースになってきたか...という場面で起きた失点でした。水谷から落ちてきた森川につけたパスを音泉選手が狙っていました。判断が遅くなった瞬間を見逃さず、クリーンでパワフルな守備。森川がボールをロストするとカターレ富山は速攻に移ります。椎名選手から中央の吉平選手に繋ぎ、溜めをつくりパルセイロのセンターバックを集結させると落ち着いて左へ流す。そこに走り込んできた姫野選手が狙い澄ましたコースへシュート。田中の脇を掠めて無情にもゴールへ。
 失い方が全てだったかと思います。起きてはいけないボールロストから生み出された決定機。カターレ富山のゴールへの推進力もさすがでした。吉平選手に溜めを作られた時点で勝負アリでした。

失点シーン③ 前半44分

 失点シーンを振り返ると意識が朦朧としてきましたが、踏ん張ってこの場面にも言及したいと思います。
 左サイド深くまで攻め込んだ榊に対して音泉選手が猛烈なプレスバック。キープしきれず、音泉選手のクリアは椎名選手へ。マテウス選手に簡単に預けると、自身は2列目からラインブレイク。センターバックの間を破られたパルセイロは万事休す。椎名選手に対して距離を詰めるも一歩間に合わず、中央に折り返されて待っていた吉平選手が落ち着いてゴール右隅へ。
 DAZNの不具合かもしれませんが、フルタイムで振り返れません。そのため、原因ははっきりしませんが、明らかにボールサイドに人数をかけられてないかと思います。フルタイムで見られるようになったら判明するでしょうが、おそらくあまり良い攻め方ができていなかったのかと...

まとめ

 さて、詳しい分析は次回以降させていただきます。これ以上はメンタルがもちません。それにしても、カターレ富山の今節の攻撃からは見習うことが山盛りだったと思います。

1位〜4位 昇格大本命
カターレ富山
福島ユナイテッドFC
いわてグルージャ盛岡
ロアッソ熊本
5位〜6位 昇格圏内の可能性あり
FC岐阜
テゲバジャーロ宮崎
7位〜9位 昇格黄色信号
ヴァンラーレ八戸
AC長野パルセイロ
鹿児島ユナイテッドFC

 ここから残り12試合どのような戦いが繰り広げられるのでしょうか。