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陽気山脈リプレイ⑦~8,000M編
【ここまでのあらすじ】
ゼッテェの絶対救いたい熱い気持ちが狂気山脈を溶かしそう。
今回も狂気山脈に登っていきます!
※以下、シナリオ『狂気の峰へ』のネタバレが含まれます! 未踏破の方はご注意ください!
※なお、本キーパリングに関する文章は、KPのまくらさんが通ってきたRPを参考にさせていただいております。
○8日目(食料23/30)
ゼッテェ「おはよう!!!!!」
テッペン「おはようございます」
エーイチ「おはようございます!!!!」
どんな夜を迎えても、朝は来る。本日は見事な快晴だった。
ゼッテェ「とてもいい天気だな!!!」
テッペン「山がよく見えます」
エーイチ「よかった、晴れてくれて」
K2「うむ、今日もいい天気だ。では、この先の事だが……」
しかし、ケヴィンが登山計画について口を開こうとした時――。
コージー「俺は行かねえ」
一人の青年が、首を横に振った。
ゼッテェ「どうしたっていうんだ!!!」
コージー「言葉通りだ。俺はこれ以上先へは進まない」
テッペン「理由は」
エーイチ「まさか、昨日の件で……?」
問い詰められるコージーだったが、少し考える素振りを見せたあと顔を上げる。
コージー「……俺だって、アルピニストだ。死体くらい見たことあるさ。山屋やってんだ、いつ山で死んでも悔いはないつもりだ。だけど」
彼の握る拳にぐっと力が入った。
コージー「だけどよ、あんな死に方があるか……!? あんなのは違う! あんなの、山の死に方じゃねぇよ!」
ゼッテェ「でも、みんなで登ろうって言ったじゃないか!!!!!!!」
コージー「俺は登山しに来たんだ、こんなわけのわからねえとこに死ににきたんじゃねぇよ! こんな、わけのわかんねぇ……山でないような場所……!」
KP「コージーは離脱を宣言しました。彼の申し出を受け入れるか、拒む場合は、説得が必要になります。言いくるめ、説得のロールか。もしくはRP(ロールプレイ)で、それらしく連れていきたいことを説得してください。RPで説得できれば、ロールの免除やボーナス補正が得られる場合があります」
★(この時点における中の人の心情)★
テッペン=てら「連れて行こうぜ!! でもテッペンは、登る気ないヤツ置いていくだろうな……」
エーイチ=ながの「置いていこう。コージーはナビゲート技能的に不安の残る数値だし、ロストさせたくない。エーイチ的には周りの人に合わせると思う」
ゼッテェ=まきむら「置いていこう。ながのに同感。でもゼッテェさんは連れて行きたがるだろうなぁ」
★(中の人の心情、以上)★
エーイチ「……じゃあ、ここで待ってるってこと?」
コージー「お前らマジで進む気か? おかしいんじゃねえの?」
エーイチ「むしろ君はここに一人でいて大丈夫なの? 昨日の晩、あんなことがあったのに」
コージー「この先登って、無様に死ぬよりはいいだろ。もちろん、期間が開いたら俺は一人でここを降りる」
ゼッテェ「君が昨日見たことは、まさにこの地点で起こったんだぞ! 一人で留まるのは危険だと思うが!!」
コージー「でも俺は登りたくない」
テッペン「……意思のない人を連れて行くほうが危険です」
ゼッテェ「いや、コージーも仲間だ!!! 仲間を置いていくわけにはいかない!!!」
ここで腕を組んで悩んでいたエーイチが、難しい顔をしてコージーに尋ねた。
エーイチ「聞いていい? コージー君は、そうして山を降りた時どう説明するつもりなの?」
コージー「は?」
エーイチ「僕らが帰って来て合流して下りる時ももちろんだけど、君がたったひとりで下りることになった時もだ。君は自分が生き残ったことを周りにどう説明する? 危険を感じたからと説明できる?」
コージー「ああ、そのまんま説明するよ。俺は登らなかった。アイツらは登った。それだけだ」
エーイチ「そっか、ちゃんとできるんだね。……正直、昨日の晩に僕らが見たものを思えば君の判断は正しいと思う。だから、もし君だけが下山できたなら一つお願いが――」
しかし、何かを言いかけたエーイチに唐突にゼッテェが割り込んだ!!
ゼッテェCCB<=15 【説得※初期値】 > 10 > 成功
ゼッテェ「いいや!!!!! 私は絶対にコージーと一緒に狂気山脈に登りたいんだ!!!!!!!!!」
クソデカシャウトが、ここぞとばかりに狂気山脈を揺らす。誰もが鼓膜をぶん殴られ、唖然としていた。が、その熱を一身に受けてしまったこの男は違った。
コージー「……………お前、………そんなにか?」
コージーである。目は驚きに見開かれ、まっすぐにゼッテェに向けられている。何ならちょっと頬が染まっている。そんな彼に、ゼッテェは大きく頷きサムズアップした。
ゼッテェ「あたりまえだろう!!!! 仲間なんだ!!!!!!」
コージー「……………」
数秒、誰も何も喋らなかった。
しかしやがて、「ったく、しゃーないな……」という呟き声と共に、コージーが頭をかいた。
コージー「……わかったよ、登るよ」
ゼッテェ「嬉しい!!!!!!! 一緒に頑張ろうな!!!」
コージー「ただし、次何かあったら今度こそ俺は降りるぞ」
ゼッテェ「ああ!!!!!!!」
エーイチ(すげぇ懐いてんじゃん……)
ゼッテェは、しっかりとコージーの両手を握った。
★(この時点における中の人の心情)★
ゼッテェ=まきむら「…………ごめん、ついてきちゃった…………」
エーイチ=ながの「ダイスに聞くから! ダイスに聞くから!」
テッペン=てら「昨夜助けられてるから、心情補正があったかもせぇへんな」
ながの「目の前でコージーロストしたら我々もSANチェック不可避ですよ」
まきむら「ああああああそうだった!!」
てら「死なんかったらええから! 大丈夫大丈夫!!」
★(中の人の心情、以上)★
K2「……大丈夫そうかい?」
ゼッテェ「問題ない!!みんなで頂上をめざそうじゃないか!!!!」
K2「ははは、よぉし。その意気だ。登ってやろうじゃないか」
若者達のひと悶着を笑って流し、ケヴィンは真剣な目をする。彼の体が向くのは、今から登山家達が挑むアイスフォール――凍った滝。それは無数に連なった氷の柱からできており、いくつもの深遠が氷の裂け目から覗いている。
だが何より不気味なのは、それら氷がヌラヌラと玉虫色に輝く黒色であったことだ。山肌の黒を透かしているのか、あるいはなんらかの成分が混じっているのか――。
しかし、彼らはこれを登らなければならないのだ。垂直登攀【クライミング・ロール】によって。
エーイチ「……コージー君、やっぱ帰っとく?」
コージー「は?」
ゼッテェ「いやいや、登ると言ったんだから彼はやってくれるはずだ!!!!」
※【クライミング・ロール】とは
ブラックアイスフォールを越えるには、2ピッチ分の登攀に成功しなければならない。
これもナビゲートと同様、同じ人が複数回クライムを行うと疲労ペナルティ(-20補正)がかかる。
なお、登攀者(“クライマー”)が判定に失敗しても、クライマーをキャッチする“ビレイヤー”を設定しておけば落下ダメージを軽減することができる。
《1ピッチ目》
クライマー:エーイチ
エーイチ「それじゃ、自分がクライマーやりますね!」
ビレイヤー:テッペン
テッペン(命綱をにぎって、エーイチさんに目を合わせてうなづく)
エーイチ「!!!!!!!!!!」
KP「かわいい」
エーイチ「絶対に失敗できない……!」
ゼッテェ「ふたりなら絶対大丈夫だ!!!!!!」
推しにビレイヤーをしてもらって失敗するわけにいかない。エーイチは根性で最初の1ピッチを登りきった(CCB<=85 【登攀】 > 61 > 成功)。
ゼッテェ「さすがだぞ!!!!!!」
テッペン(うんうん)
エーイチ「!!!!!!????????」
エーイチ「カメラほしい……! 今日この瞬間の思い出だけで生きていける……!」
ゼッテェ「カメラを撮るともれなく死ぬぞ!!!!!!」
エーイチ「突然まっとうなこと言うんだもんなぁ」
《2ピッチ目》
クライマー:ゼッテェ
ゼッテェ「次は私がクライマーをしよう!!!!」
ビレイヤー:テッペン
テッペン(命綱を握ってうなづいている)
エーイチ「頼みます。ほら、コージー君も応援して」
コージー「お~。おちるなよ~」
ゼッテェ「コージーくん!!!! 頑張るからみていてくれ!!!! テッペンくん!!!! 落ちたら頼むぞ!!!!!」
テッペン「任されました」
ゼッテェCCB<=85 【登攀】 > 1 > 決定的成功/スペシャル
アイスウォールなどものともせず、見るもの全ての目を釘付けにせんばかりの軽やかな勢いでゼッテェが登っていく。山の向こうから彼を見下ろす太陽の輝きも相まって、それはまるで一つの芸術作品だった。
エーイチ「かっこいい……! ギリシャの彫刻か……!?」
ゼッテェ「山は楽しいな!!!!!!」
テッペン(うんうん)
ゼッテェ「みんなも早く登ってくるんだぞ!!!!!」
コージー「あいつ、見た目の割にするする登って行くんだよな………」
エーイチ「ね、かっこいいね」
ゼッテェ「ありがとう!!!!!!」
こうして大きな問題もなく、全員で8000mのキャンプ地まで到達することができた一行である。しかしこの8000mは、エベレストにおいては酸素ボンベの装着が義務づけられ、航空機事故であれば意識がなくなるリスクが発生する高さ――通称“デスゾーン”。人類、否、生き物の生存限界領域。
KP「したがって、これまでのキャンプ回復は1d3でしたが、8000mでのキャンプ回復量は「1」固定になります」
KP「あと、ここから先は消化機能が劇的に弱ってくるため、登山家たちはお湯に溶かした蜂蜜などを舐めて栄養を補給します。更には、横で仮眠をとっていた登山家が朝には死んでいた、ということが起こり始める領域ですが……」
KP「狂気山脈登山隊は、無酸素登頂を試みる者たちです。ボンベなどないのだ」
ゼッテェ「キャンプだ~~~~~!!!!!」
エーイチ「お疲れ様です、ゼッテェさん。英気を養ってください」
ゼッテェ「ありがとう!!! みんなでゆっくり休もう!!! はちみつをなめよう!!!」
エーイチ「このへんまで来ると、流石に空気が薄いなぁ」
K2「ああ、気がつけばエベレストに近しい標高に来たな」
穂高「高山病のリスクが劇的に上がるから、これからより注意してね」
エーイチ「わかりました。そういえばK2さん、ご体調は問題ありませんか?」
K2「ああ、大丈夫だよ」
エーイチ「コージー君もだいじょぶ? 凍傷なってない?」
コージー「大丈夫だよ、いまのところはな」
エーイチ「おー、久しぶりに『は?』って言われなかった」わしゃわしゃ
コージー「それはやめろ!」
ゼッテェ「みんな元気でなによりだ!!!!」わしゃわしゃわしゃ
和気あいあいとする一同である。そんな中、のんびりと眺めていたテッペンにエーイチが話しかけた。
エーイチ「テッペンさんも……! 今日は二度のビレイヤーありがとうございました……!」
テッペン「いえいえ」
エーイチが頭を下げる。その拍子に彼の帽子にくっついたウサギのアクセサリーと目が合ったテッペンは、あることに気づいた。
テッペン「今、うさぎが光りませんでしたか……?」
エーイチ「ああ、これ。実は、お腹にドッグタグがくっついてるんですよ」
テッペン「!?」
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驚くテッペンの前でエーイチは帽子からウサギを取り外し、見せる。取り付けられていたのは、英字が彫られた銀色の板だった。
エーイチ「僕、傭兵をしていた時期がありまして。これはその時のものなんです」
ゼッテェ「傭兵をしていたのか!!! 初耳だな!!」
エーイチ「ここ登るまで、僕ら会ったこともありませんでしたからね……」
ゼッテェ「まだ言ってないことがあれば全部教えてくれ!!!」
エーイチ「ゼッテェさん、束縛する彼女より聞きたがる」
ゼッテェ「???」
テッペン「なぜ山に?」
エーイチ「山にきたのはテッペン君がいたからですね! あの日テレビで見た、エベレスト単独登頂を成し遂げたテッペン君の姿に感動し、自分も同じ場所で同じ景色を見て、写真を撮りたいと思いました!」
ゼッテェ「とても情熱的でいい動機だな!!!!」
テッペン「???」
微妙に話題と感情がすれ違う中、エーイチはしみじみとドッグタグに目を落とした。
エーイチ「……ドッグタグの続きですが。これは認識票ともいって、兵士の判別に使われるものなんです。二つあって、場合によっては片方を生きて帰る友人などに託して戦死報告用とすることがあります。当時の僕は、とんでもない死地に赴いて死にかけました。だから友人にドッグタグを渡し、『自分は勇敢に戦った』と家族への伝言を託したんですが……」
エーイチ「なんか……生き残っちゃったんですよね……」
エーイチ「で、それからずっと持ったままなんです。これを持っていると、何度でも生きて帰れるような気がするんです」
ゼッテェ「なんていい話なんだ!!!!!!(号泣)」
エーイチ「ちょっとマヌケな話で恐縮ですが」
テッペン「いえいえ。……生きていてよかったですね」
エーイチ「はい!!!!!!!!!!」
K2「うむ、生きてたことで今がある 生をしっかり謳歌しよう」
エーイチ「はい!」
明らかにテッペンに対する熱量とケヴィンに対する熱量に差はあったが、ケヴィンほど深沈たる大人ともなれば気にしないのである。
ゼッテェ「実はずっと気になっていたんだが!!! テッペンくんの顔の傷は痛くはないのかい!?」
そしてこちらは、全人類のパーソナルスペースを踏み越えてくる男の素朴な疑問である。テッペンは小さく首を横に振った。
テッペン「痛くないです 昔のものなので」
ゼッテェ「山に登った時にか!!!!」
テッペン「はい」
エーイチ「10年ぐらい前のことですよね! 山に登り始めた頃の! その時から単独登頂されていたんですよね!」キラキラ
テッペン「は、はい・・・」
テッペン(圧をかんじる)
ゼッテェ「ちょっと詳しすぎるな!!!!」
エーイチ「そんなことない! ファンなら常識! それで、その時に崖から落ちてしまったんですよ。でも、ちゃんと受け身も取れて自力で病院にも行ってるんで本当に立派なんです」
テッペン(うなずく)
ゼッテェ「テッペンくんの代わりに教えてくれるんだな!!! ありがとう!!!!!」
コージー「本人より詳しくねぇか?」
エーイチ「そんなことない! ファンなら常識! 気になるなら雑誌貸すけど」
ゼッテェ「山から降りたら貸してくれ!!!」
エーイチ「もちろん!!!!!!!!!!」
話がまとまったところで、就寝の時間となった。めいめいに眠りにつく登山家たち。しかし――。
またしても、彼らは夢を見た。
切り立った巨大な漆黒の壁を登っている。
突然、足首を掴まれる。
振り返って見下ろし、息を呑んだ。そこにいたのは、腐った肉がへばりついた白骨の登山者。自分を奈落の底へ引きずり降ろそうと、くびりついていた。
「墜ちろ 墜ちろ」
「墜ちろ 墜ちろ」
「この山を最初に登るのは、オレだ」
テッペンの脚を引っ張っていたのは、過去に山で亡くした友人だった。
エーイチの脚を引っ張っていたのは、第一次登山隊のメンバーだった。
引きずり降ろされまいと、必死に壁にしがみつく。だが、様子がおかしい。見れば、自分の手が腐りはじめていた。肉が剥がれ落ちていく。白骨が覗く。骨だけになった手はついに耐えきれず、岩肌に砕かれた。
体が岸壁から剥がれる。足首を掴む白骨の登山者と共に、自分は奈落へと落ちていき――
そこで目が覚めた。
周りを見れば、他のメンバーも同じ顔で起き上がっている。またもや――そう、またもや、揃って同じような夢を見ていたのである。
いや、揃ってではない。ゼッテェはすやすや寝ていた。
ゼッテェ「むにゃむにゃ」
エーイチCCB<=72 【SANチェック】 > 14 > 成功(減少1)
テッペンCCB<=67 【SANチェック】 > 43 > 成功(減少1)
エーイチ「クッ……! なんという夢だ! またしてもあの夢を……!!」
ゼッテェ「ぐーぐー」
エーイチ「コージー君、平気?」
コージー「……あー、嫌な夢を見たな……」(正気度2減少)
エーイチ「そっか。まあ見なよ、このゼッテェさんの顔。絶対一ミリも悪夢見てないよ」
ゼッテェ「もう食べられないぞ…zzz」
エーイチ「元気、出るよね」
コージー「なんだよこの男はよ」
穂高「……また悪夢?」(正気度1減少)
エーイチ「穂高さんも大丈夫? ゼッテェさんの寝顔見る?」
ゼッテェ「みんなで山に登ろう~!!!! ……zzz」
穂高「…………」
エーイチ「絶対幸せな夢見てるよ。はちみつしか食べてないのに」
穂高は目を逸らした。逸らしたまま、静かにたしなめる調子で言う。
穂高「ここからは、もう長期の停滞ができないわ。8,000mを超えると死の領域に突入する。眠っているだけで体力を消耗していく、人が生きていけない領域。しかも、天候も今まで以上に不安定になるわ。出発のタイミングの見極めには慎重を要する」
穂高「揃って同じ夢……それもひどい悪夢を見た。……一人はそうじゃないみたいだけど……五人は見てる。医学的に見て、既に低酸素による幻覚が発生している可能性もあるわ。撤退の判断をするなら、ここかもしれないわよ」
それは、医師を本職とする者からの正確な提言でもあった。しかし、今やここに登頂を目指さぬ者はいない。まず口を開いたのは、エーイチだった。
エーイチ「……だってさ。コージー君」
コージー「ああん? っていうか、連れてきた本人が寝てるってどういうことなんだよ」
エーイチ「それはほんとにね。穂高さん、あなた自身は撤退を勧めると?」
穂高「ええ、推奨するわ。山屋以前に、私は医者だから」
K2「いや、登ろう。頂はもうすぐそこなんだ」
そんな彼女の肩に手を置いたのは、ケヴィンだった。
K2「天候は悪くない。食糧も体力も、まだ余裕がある。引き返す理由は、ないさ」
同じく登頂を強く望むテッペンも、頷こうとした。しかし激しく咳き込む様子に、「K2さん、咳が」と動揺する。ケヴィンの容態は、明らかに以前と比べて悪化していた。
穂高「……そう」
それでも、穂高はあくまで忠告するだけで、強制力はないのである。各々腹に思うところはあったものの、気を取り直し休むことにした。
ゼッテェ「MISOラーメン…むにゃむにゃ…」
エーイチ「その節はごめんって……」