英語力ゼロから海外就職までの10年
今はアメリカに住み、英語を使って仕事をしています。
でも、決して特別な教育を受けたわけではありません。
高校までは本当にどこにでもいる日本人の学生として英語を学んできました。
でも、英語は努力した分だけできるようになります。
この記事が今、もしくはこれから英語を学びたいと考えている人にとっての参考になればと思います。
高校時代
授業で英語に触れる程度でした。
きっかけは野球の指導者になりたくて、教員になるという目標をたてたことでした。
そして、教員になるには教科を選ぶ必要があり、理数系ではなかったので、文系で考えました。社会も国語も体育も自分の中ではピンとこず、
「英語できたらカッコイイなあ」
という理由で英語の学部に入って教員になることを目指すようになりました。笑
かなり安易ですけど、今となっては良かったです。
そうと決めたら勉強開始。(高校3年の秋)
まずは学校の先生に聞いて、英検準2級の取得からはじめました。
先生からは
「最低一日10時間くらいは勉強しないとね」
と言われていたので本当にそれくらいやりました。
でも、野球をやっていてやり抜く力はあったので勉強ができました。
最初は机に長時間向かうだけでも大変でしたが、慣れていきました。
野球とは違ってやればやるほどどんどん伸びていくので面白くなっていきました。
世の中には努力してもできるようにならないものもあると思うんです。
例えばスポーツなんかはやっぱり限界があると思います。
英語も帰国子女やネイティブにはかなわないですが、
「コミュニケーションをとる」という目的で考えれば必ずだれでもできるようになるものだと思います。
でも時間はかかります。
要は本気でやるかやらないかですね。
そんな感じで無事に英検準2級を取得し、その後大学受験勉強もし無事に入学できました。
大学時代
大学に入ったらまず僕の学部ではTOEICを毎年受けることになっていました。
1年時の点数は
「350点」
TOEICって990点満点です。350点のレベル感は調べると英検3級レベルとか出てきます。笑
まあとりあえず、低いですね。
ショックではありましたが、大学1年目はTOEICの勉強に充てる時間などなく、そのまま2年になりました。
そして受けたTOEICの得点は
「350点」
この時はTOEICってすごいなとおもいましたね。
勉強しなかったら本当に得点が変わらないのかと。笑
これが本当に今の実力なんだと痛感させられました。
それでも野球と普段の授業単位を取るのにやっとで英語の勉強はおろそかになっていました。
そんな時に教員をやっていた父からこんなことを言われました。
「教員は部活ではなく、教科で飯を食うんだ。英語の力をつけておくことが将来の自分を助けることになる」
わかってはいたつもりでしたが、「ああ、やらなきゃいけないんだな」と思いました。好きな野球を指導するためにも、英語の力をつけないといけない。
学ぶ意味がわかったカナダ研修
そして僕は大学が提携しているカナダの大学に3週間の研修に行くことにしました。
自分の物心がついてから、そして英語を学ぶようになってから初めての海外でした。
人々はみんな自由で、「これがオレ!私!」と言わんばかりに堂々としている。
言葉で言い表すのは難しいですが、人のおおらかさ、態度、景色などすべてに圧倒されました。
そして、
「自分はこのために英語を学ぶんだ。こんな経験をたくさんの日本の学生にしてもらいたい!」
と思い、一気にスイッチが入りました。
その3週間で英語力が上がったということはありませんが、帰ってきてからの過ごし方が変わりました。
これまでは全く行ったことのなかった大学の図書館に毎日足を運び、英語の勉強をしたり、大学のネイティブの先生と会話する時間も取っていただきました。
そこでは文法の基礎をとことん学びました。
*参考:文法を学ぶ意味については以前の記事で書いています。
「人ってやっぱり自分で本気になったときに学ぶんだな。むしろそのタイミングしか学ばない。教員や指導者としてできることは強制することではなくて、本気になるきっかけを与えてあげることなんだ。」
と学習者として学びました。
そこからTOEICの勉強をし、あれよあれよと715点まで到達。
このくらいから徐々に英語に自信がついてきました。
そして大学4年を迎え、教育実習へ
教育実習
それなりに自信を持っていったのですが、その自信はあっさりと砕け散りました。
TOEICで715点をとっても全く話せるわけでもなく、ましてや教える力はまた別。
現実を思い知らされました。
授業をやるうえでクラス全体に目を配ったり、その場その場で臨機応変に対応しなければならないですよね。それ自体はこれまでやってこなかったことなので、やればできるようになると思いました。
でも、それとは別で英語力ももっと高めないといけない。
教員としての苦労は教員になってから、集中して学べばいいと思いましたが、同時に英語力も高めるなんてきついと思いました。
それであれば教員になる前にせめて英語力はとことん伸ばそうと。
そして、大学卒業後カナダに1年間語学留学に行きました。
お金を出してくれる親との約束は
「必ず帰ってきて教員採用試験に合格する。そのために1年間英語の勉強をして、帰国する時には教員採用試験の1次免除の条件であるTOEIC860点を取って帰ってくる。」
でした。
カナダでは、語学学校に4か月ほど通い、学校が終われば野球部のコーチ。
語学学校を卒業した後は、大学でWriting、英語教授法、クリティカルシンキングの授業を取りました。すべて英語教員になるための時間に使いました。
また、後半は小学校で英語を母語としない学生へ語学学習のボランティアをしました。
そして、帰国直前無事にTOEIC865点を取得し帰国しました。
その後は順調に教員採用試験に合格し、教員として北海道の公立高校で教員として働くことになったのです。
教員時代
予想していた通り、自分の英語をブラッシュアップする時間はあまりありませんでした。
でも、カナダでの経験やそれ以前に学んだ英語力が教える上での大きな財産になって教員としても生徒に教えることができました。
そして、教員を3年半務めたのですが徐々に出てきたのが
「自分はこれまでの学習経験やカナダでの経験のみで教えていくのか。ブラッシュアップしないままだと生徒もかわいそうだ。」
という気持ちです。
そして、野球部のタイミング(詳細は「自己紹介 野球編」で)も重なり教員を退職しました。
現在
いまはカリフォルニア州の大学内オフィスで仕事をしています。野球部のコーチもしています。
仕事で英語を使う機会も多いですが、ネイティブの人や日常の中の英語となるとまだまだだと感じる毎日です。
おわりに
僕にとって英語を学ぶことというよりも英語を通して出会える人や触れられる文化が好きです。
英語を学んだ先にあるのがそれを使ってコミュニケーションをとったり、仕事をすること。
よく言う「英語を学ぶ」ではなく、「英語で学ぶ」っていうやつですね。
いくら英語ができても、話す内容がなかったり、自分の意見がなければ意味が薄いと思います。
僕は英語を学んでいく過程で様々な人や文化に触れ、多くのことを学んできました。
是非これを読んでいる人には自分の専門分野や英語を使って何かをしたいという目的をもって英語を学んでほしいと思います。
前回同様、自己紹介となってしまいましたが、自分がこれまで英語を通して学ばせてもらったことを関わる人たちやnoteを読んでくださる人たちと共有したいと考えています。
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お読みいただきありがとうございました。
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