英語が話せること、人前で話せることは違う。能力を掛け合わせて強みを作ろう
こんにちは。
今回の記事はタイトルの通りです。
この記事を読んでくださる皆さんはきっと少なからず、英語や人前で話すことに興味があるのではないでしょうか。
学校や仕事で「あの人英語ペラペラだな」「英語話せていいな」と思うことがある人もいると思います。
以前私は無意識的に「英語が話せる人は人前に出ても話せるんだろう」と思っていました。でも、「英語が話せる」ということが「人前でも話すのが得意」ということではないことに気が付きました。
とっても当たり前のことなのですが、(日本語で考えるとわかりやすいのですが)英語で話をすることと人前で話すことは別の力が求められると思うんです。
私がアメリカの大学に勤めていた際、近くの別の大学に日本人の方がいました。その方は在米20年以上でパートナーはアメリカ人で、会話で話す英語は完ぺきに見えました。自信もあるように見えるし、流暢だし、ジョークも言えるし、「やっぱり違うなあ」と思ってみていました。
ある日、その方が他大学があつまるイベントに登壇して話をすることになりました。私は、「イベントに登壇するなんてやはりすごいなあ」と思い、その方のお話を聞くことにしました。
するといつも英語で会話をしているときのその方の明るい表情、雰囲気がなく、どこかつまらない印象(失礼!)を受けてしまったのです。
「なんでだろう」と思っていたのですが、後から話すと「いやー、僕は人前で話すのが苦手なんだよね。人前で話すのは嫌い」と言っていました。
そこで「英語ができること」と「人前で話すこと」違うんだと認識するようになったのです。
良く考えれば自然なことですよね。日本語で考えると、日本生まれ日本育ちなら、日本語は流暢な人がほとんどですが皆が人前で話すのが得意というわけではありませんよね。
人前でうまく話せるようになるにはやはり場数が必要だと思います。
私の場合は、学生時代から野球のコーチとして選手50~100名以上を相手にほぼ毎日5分から10分ほど話す機会がありました。アメリカやカナダでもコーチとして英語で毎日選手相手に話をしていました。言語の問題もあり、最初は聞いてもらえないこともありましたが「どうすれば注意を惹けるか」「聞きやすい話し方はどういうものか」を考え、実践する機会が多かったのが良かったと思います。
また、日本では教員として毎日授業をしていましたのでその経験も活きていると思います。生徒というのは正直なものでつまらない話が15分以上続くとウトウトし始めます。笑 指摘するのも一つですが、そこは「話し手が悪い」と捉え、話し方や授業の構成に気を配りました。そのようにして話し方を身に着けていったのだと思います。
(話すときのコツはブログで紹介していますので、興味のある方は読んでみてください。)
逆に言えば、「英語が話せて」「人前で話すのが得意」であれば仕事の幅は広がりますよね。
私は今の職場で英語を話す機会も人前で話す機会もあるのですが重宝されていると感じます。「プレゼンならSam」となっているかはわかりませんが(笑)、ゆくゆくはそう思われるようになりたいですね。
人前で話すことに限らず、何か他の人が持っていない強みを持っていると自分の存在が際立つと思います。
今回の例のように職場の同僚が皆、
「英語力」を持っているとしたら、もう一つ何か(人前で話す力)を持っていることで存在感を出すことができます。
「英語力」×「人前で話す力」=英語でプレゼンする力
私の場合はたまたまこれまでやってきた英語と人前で話す力が掛け合わさって強みになっています。皆さんなら何を掛け合わせますか?
自分にしかできない仕事を増やしていきましょう。