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「してもらいたい」病にかかった私がビジネスの本質に気づいて「してあげたい」ニンゲンになるまで

もの(サービス)づくりをして商売をしていると、最初は「こんな社会課題を解決したい」とか「こんな風に人を喜ばせたい」と思っていたはずが、いつの間にか、お客様に「〇〇してもらいたい!」という強いエゴにすり替わっていることがある。

売上利益を追求し過ぎるがあまり、まずはたくさんのユーザにうちのアプリをダウンロードしてもらいたい。

とか

自社のサービスや製品に自信や誇りを持っているがゆえに、ぜひお客様に購入してもらいたい。

とか

そういう自分たちでも気づくと突然ハッとしてしまうような押し付けをしている。

でもよくよく冷静になって考えてみると、こっちが良かれと信じて〇〇してもらいたいと強く願っていることは、ユーザやお客様には何も利点がない。(だからその欲望を満たすためのアクション、PRや営業強化などをしてもイマイチ効果がでない)

ユーザやお客様は、
アプリをダウンロードしたところで?So what?
オススメ商品を買ったところで?So what?
と思うだけだ。

20代の頃の自分はまさにこれに陥っていた。

  • 教員だった私は、生徒を少しでも良い学校に合格させたいとあらゆる手を尽くした

  • 品質管理に携わった私は、高品質なものをお客様に届けたいと完璧主義を目指した

生徒に受かってもらいたい、お客様に高品質なものを使ってもらいたい、もらいたい、もらいたい、もらいたい。(何回言うんだ!)

してもらいたい病にかかってしまった。

あるマーケターたちの話を聞いて覚醒した

YouTubeを眺めていた時にふと再生した動画で一気に目が覚めた。

USJを再建した森岡毅さん率いる株式会社刀のマーケターの講義動画と柴田陽子さんというブランドプロデューサーの動画だ。

私は動画を観て彼ら(凄腕マーケターと言われる人たちの)の共通点を発見した。

それは、思考から発言に至るまですべてにおいて、「してあげたい」を貫いていることだ。ブランドをつくりあげるまでにモーレツな量と質のインサイトを得る。そしてそのインサイトをブランドに反映するときにユーザ/お客様に〇〇させてあげたいという想いが生まれる。

決して自分たちのつくる商品やサービスがどれほど優れていようが、お客様に買ってもらいたいというエゴを押し付けない。

「してもらいたい」(=Take)の反対は「してあげたい」(=Give)と簡単に変換できるが、この思考の変換をミスるとただのエゴになってしまうから難しい。「してもらいたい」と「してあげたい」に対するアプローチやアクションは全く異なるものになる。

「してあげたい」ニンゲンに変身する

「してあげたい」ニンゲンになるには、サービスや商品がお客様に与えている本質的な価値はなんなのかを自己認識・再発見できるかどうかがポイント。

例えば、飲食店やホテルなどの宿泊施設は、食べ物や空間を提供しているが、本質的に与えている価値は大切な人や家族と過ごす最高の時間だったり、特別な体験だったりするだろう。

「してもらいたい」エゴなひとから「してあげたい」ニンゲンになると、ものの見方考え方がガラッと変わる。

私はこのブログやマガジンを読んでくれている人に、自分の人生が大好きになるような生き方を発見させてあげたい。記事を読んであんなことやりたい、こんなことに挑戦してみたいと、皆さんの参考に少しでもなれたら最高に嬉しい。

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