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検証好きは圧倒的に成功する確率が高い

最近なぜだかふと「予定調和」ということばが頭に浮かんでくるようになった。予定調和とは、予想通りに動いて結果もまあそれ相応になるよねという意味。自分がそうしたいと願うことの実現において、周りの物事をあたかも最初からそうであったかのように調整することである。例えば、私自身の例を挙げてみると、《海外に住みたい》だから〈海外でも通用する仕事をする〉ために職種を変えた、といった具合だろうか。

それはそれで、目的を達成するための手段となり得るし、過程においてその手段さえも納得するものになっているのなら、めでたしめでたしだ。

あとよくあるのは、○○が好きだからとか○○が得意だからXXになるとかXXをやるとかいうパターン。好きだから、得意だからといってその職が本当にフィットするのかどうかは確かではない。社会や組織のなかで働く際には外的要因がついてまわるからだ。この外的要因は結構くせ者だと思う。事実、私は英語が好きで教えるのが得意で英語科教員になったが生徒が登校しない夏休み期間中でも出勤し教える仕事がないなか8時間過ごすというのが死ぬほど耐えられなくて教員という職を辞めている。

そして冒頭にも述べた〈海外でも通用する(であろう)仕事〉に意図的に就いた。教員でも海外で通用しないわけではないだろうけども利益追求をするビジネスの世界のほうが今後有利かなと思って。でもこれはこれでまた別の問題が生じる。職が自身の目的を達成することと生活するためのただの手段でしかなくなってしまうこと。だからこそ目的を達成してしまうと自分がやっている仕事に意味を見出だせなくなってしまうこともある(完全に燃え尽き症候群だね)。まだ《海外に住む》ことを実現できたわけではないけれど〈海外でも通用する(であろう)仕事〉に意図的に就いたことで地方移住を叶えることができた。その目的を達成しいままでの生活や環境から一歩前進することで、考え方や価値観も次第に変わってくる。段々とその職に就いたころの気持ちや意識にズレが生まれてくる。予定調和的に動いているんだからそりゃそうだ。まだ、目的を達成することができているからいいほうだと思うけど、予定調和的に動いていても目的が達成されないことだって十分にあり得る。自然災害やコロナウイルスのような感染症の流行や怪我・事故・病気にあって想定どおりにいかないことも。

成功確率を高めるための感覚を磨ける

予定調和的に意図した行動をするとそれ相応の結果を得ることはできる。が、それ以上でも以下でもない。それ以上の期待を上回ることができない。意図的だからだ。

大体の物事が期待以上の結果を生み出してくれるのは、苦難や予期せぬ出来事を乗り越えて自身のコンフォートゾーン(無理せず心地よくいられる可動域)をぶち破っているから。

意図的に物事を進めているようだと、そうそうハプニング的な出来事は起きない。むしろ途中のまわり道にヤキモキしたり、やっていること自体に面白さを感じられなかったり、我慢対決みたいな期間が続く。

自分らしさ(character)や良さ(talented)や才能(gifted)が発揮されるのは、予期せぬ事態や自然な流れで発生したり行き着いたりした出来事なのだと思う。意図的に作り出したものではなく。

自分らしい仕事や人生を見つけるために、いわゆる「自分探し」みたいなことは必要なくて、環境や仕事をいろいろ試すなかで、自ずと自分らしさ(良さや才能も含めて)に気づくことができる。

自分ってやっぱり企画が得意なのかも
案外分析や数値を扱うこともできるのか
人とのコミュニケーションが少ないと飽きるな

とか。

それにはとにかく試す数が重要。

中学校の部活でソフトテニスを始めたときに、何度も何度も試すことで自分の感覚が確かなものになるのを感じた。最初は全然ラケットにボールが当たらない。そこで何度も、どうしたら当たるのかとラケットの振り方やらタイミングやらボールとの距離感を微調整しながら試してみる。ボールがラケットに当たるようになったら、次は打てるボールの種類を増やすために、これもまた自分の感覚を磨くためにひたすら試す。

試す数が多いほど成功率が高まる。

名医やスポーツ界のレジェンドと言われるような人たちは誰よりも試す数(練習)をこなしているから必然的にそういう人になっている。

ビジネスの世界でも同じで、試せば試すほど、顧客のニーズが分かってきたり、自分は〇〇で貢献することができるのかと気づくことができたりする。

そうやって顧客から感謝されるもの・ことをGiveする感覚を磨いていく。

いま最も温度感の高い興味関心に進んでみる

好き、得意、〇〇するために(高給な職に就くためにとかアメリカに住むためにetc.)みたいないわゆる意図的にキャリアやライフスタイルを作り上げようとして、簡単に納得いくものになる人は稀。

好きなことや得意なことで仕事を選んだのに、なんかしっくりこない違和感があったり、勤めている会社の環境があっていなかったり。

好き、得意、〇〇するためにというベースをまず取り払ってみて、いまの仕事が向いているという思い込みを捨てる。枠がなくなると一気に物事を自由に考えることができるようになる。最近何に興味が高まっているの?できるできないはさておき何にチャレンジしてみたい?と問いかけてみる。

答えが思い浮かんできたらそっちの方に進んでみたらいいんじゃないかな。試してみたらまた新たな自分データが溜まるし色々分かってくる。なにより感覚が磨ける。私はそっちでは成功できなさそうだけど、こっちでは成功できそうみたいな感覚値。とにかくそう思えるまであっちこっち冒険してみて試しに試す。あーこれだなって思えたら検証は成功。その頃にはもう自分にあった仕事やライフスタイルが見つかっている。

  1. 試す

  2. 感覚を磨く

  3. 試す

  4. 感覚を磨く

を何往復もしてみたら人生変わらないわけない。

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