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【茅野】いよいよ到達!八ヶ岳全山登頂〜前編〜

梅雨明け直後の7月27日(木)、森下真樹さんが再び山登りの装備を携え茅野に到着されました。
一昨年から、少しずつ登って来た八ヶ岳ですが今回とうとう最後の山頂を踏み、全山制覇となります。

まずは、拠点となる茅野市民館で打ち合わせ。
今年度末に予定されている最終発表で音楽を担当していただく予定の「いろのみ」さんとの顔合わせです。
はじめまして、のすぐあとで、早速セッション。


お互いを感じ合いながら、感覚を掴んでいきます。
自然の音を感じさせるような「いろのみ」さんの音は、これまでのリサーチで関わってきた様々なこととどんな風に絡み合ってゆくのでしょうか。

さて、登山の予定はこの打ち合わせの翌日、28日に八ヶ岳の一番北に位置する蓼科山から登り始め29日に去年のスタート地、白駒池でゴールとなります。
しかし、天気予報が芳しくなく、この日もその前の日も午後激しい雷雨がありました。28日の予報も午後は雨・・・。
いろいろと話し合われた結果、日程を1日遅らせ29日から30日で歩くことに。
山行の天候判断は悩ましい限りです。

空いてしまった28日は、まだあまり歩けていなかった上諏訪エリアを散策。
御柱祭の時にも、諏訪湖ランのときにも見れなかった街並みをゆっくりと見ることができました。

満を持して、29日朝6時。
蓼科山七号目登山口からスタートです。

いよいよ残された最後のルートに挑戦です。
早朝の朝日が差し込む森。既に非日常です。
下に白っぽく見えている小屋から上がって来ました。なかなかの高度感!
残念ながら、八ヶ岳は雲の中・・。一瞬だけ、去年歩いた山々が顔を覗かせてくれました。

2時間半の急登の末、蓼科山山頂に到着!

今日は土曜日。登山道もさることながら、山頂は結構な混雑でした。
日帰りもできる蓼科山は子どもたちからお年寄りまで、老若男女楽しめる山です。


去年同様、「てっぺんダンス」は継続です。
山頂直下でなんと、スタッフの知り合いの知り合いに遭遇。
こんな不思議なことも起こるのが山歩き・・。

蓼科山頂には小さな神社があります。登山の無事を祈り、ご挨拶。

去年の道中とは比べものにならないですが、手足を使って下りて行きます。
この日は双子池のテント場で森下さん人生初テント泊体験です。

こんもりした山様の蓼科山。
登るのも下りるのも、なかなかの標高差なのです。
テント泊装備の重たいザックが肩に食い込みます。


こちらも開けた山頂。熊笹の草原が綺麗でした。
こちらでも「てっぺんダンス」は忘れずに踊りました。

途中、双子山を通過した頃パラパラと雨が。
遠くで雷鳴も聞こえます。今日は雨マークはついていませんでしたが、
もはや山小屋の方が「天気予報はこのところ、全く当たりません」とおっしゃるほど、最近の山の上は天気の予想ができないのだそうです。
この時点で13時。いつ降り始めてもおかしくはありません。

この日何度目かの下り道を30分ほど歩くと、眼下に池が見えてきました。
ようやく本日の宿泊地に到着!
双子池ヒュッテでお昼を注文した後、徒歩5分のテント場で場所を確保し、もう一度小屋へ戻って昼食を食べようとした矢先・・

大粒の雨がバケツをひっくり返したような勢いで降ってきました。
間一髪!
軒先で雨宿りさせてもらいながら、昼食を食べているとあとから数名の方がずぶ濡れになりながら下りて来ました。
この雨で歩き続けるのは、なかなかに過酷です。

平均コースタイムに比べると、今回も遅れ遅れでしたが
この雨はなんとか免れることができ、幸いでした。

安全地帯から眺める夕焼け・・。夕立の後空気がより澄んでいたようでした。

30分もするとまた青空が顔を出し、何事もなかったかのように晴れ間が広がり、夕方には空が真っ赤に染まりました。
テントを張って潜り込み、あっという間に夜は暮れてゆきます・・・。

夜の間、薄いテントの布を一枚を隔てて生き物の気配をすぐ側に感じたり、風にさざめく木々の音の真っ只中にいるような感覚、テントの入り口を開ければ目の前には朧月とそれを映す静かな池の水面。

山を感じるには山小屋泊より、圧倒的にテント泊です。
自然のど真ん中で、ちっぽけな動物としての自分の存在を心許なく感じながら眠る夜は、何かを取り戻せるような、不思議な心地よさがあるものです。

登りも下りも結構頑張るルートだった1日。
森下さんは寝袋に入った途端あっという間に眠りに落ち、朝までぐっすりだったそう・・。
明日も、今日下りて来た分くらいを登り返します・・!

(文・村上 梓)

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