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【木祖】木曽アート・ダンス留学③
NOA木祖
木曽アート・ダンス留学 part.3
9月7日〜13日にかけて、木祖村で三度目の滞在制作を行なってきました。
今回は、国内ダンス留学同期のダンサー泰山咲美さんとカメラマンの藤村友弥さんにご協力いただき、木曽の各所でコマ撮り映像の撮影に取り組みました。
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こちらは初日にいただいた、滞在先ホスト岩熊さんからの差し入れ。
お庭で採れた野菜たちと手作りのトマトソースと栗の甘露煮。
季節の恵みをこんなかたちで享受できる幸せを噛み締めました!
滞在2日目は、開田高原と木曽福島をリサーチ。
夕方、愛媛からダンサー泰山さんが無事に木曽入りしました。
滞在3日目。
まずは木祖村の郷土資料館をご案内。
木祖村の伝統工芸品「お六櫛」や伝統催事「藪原まつり」をはじめ、村に受け継がれている様々な記録や郷土品とじっくり対峙。
藤屋レジデンスに戻り、前回リサーチした「藪原まつり」についての資料や映像記録などを用いて動きの検証作業に着手。泰山さんが小さい頃に愛媛で慣れ親しんだ獅子舞の動きとの比較なども交えながら、藪原上下獅子の動きを確認。
天気が一気に回復した午後、撮影のクリエーションを開始。
見渡す限り山に囲まれた木祖村は、どこにカメラを向けても美しい緑色で、木曽川の滞りのない力強い流れに背中を押してもらうように、とても有意義なクリエーションができました。
滞在4日目。午前中は藪原宿で撮影。
▲藪原宿にある大津たやさん。ガラス戸にはホストの岩熊さんのイラストが描かれている。
カメラマンの藤村さんにも合流していただき、奈良井宿方面へ移動。
食堂S.S→贄川のトチ→奈良井宿エリアでクリエーションを進めました。
泰山さんとのクリエーションは実に5年ぶり。神戸でともに過ごした8ヶ月間はやはり大きく、身体に顕在している記憶が一気に呼び醒まされる感覚がありました。泰山さんが持っている身体言語やアイデア、カメラマン藤村さんの客観的な視点が加わることによって、新たな展開が生まれ、とても豊かなクリエーションとなりました。
その後、木祖村アーティストの近藤太郎さんのアトリエを訪問。
太郎さんの軽やかでどこまでも自由な発想力に大いなる刺激をいただき、最終的にはその場で太郎さんとの即興セッションを撮影させていただく流れに。
▲まるで太郎さんの作品世界の住人になれたような、夢のようなひとときでした◎
滞在5日目。午前中は小木曽エリアのあやめ池でクリエーション。
霧立った山々が幻想的な空気を纏い、そこからも動きのアイデアをいただく。
その時ごとに変化していく風景と、自分たちの身体をどのように対峙させていくかが常に課題となります。
午後は、味噌川ダムと白菜畑へ。
味噌川ダム防災資料館で開催中の木曽ペインティングスアーティスト奥谷さんの展示も鑑賞。
絵画やインスタレーションが持つ可能性・面白さから、この日もまた刺激をもらいました。
滞在6日目は開田高原へ。
御嶽山をバックにラストカットを撮影。
▲たなびく雲から、時折ちらっと顔を覗かせる御嶽山からインスピレーションを受けたダンス。
今回、メインの衣装を手がけてくださったのは衣装家の清川敦子さん。
何度も細かいヒヤリングや調整をしていただきながら生まれた衣装は、本当に素敵で、、、
大自然の中でも常に光を放ち続けてくれました!
今回撮影した映像を編集し、10月23日スタートの展示へと繋いでいきます!
(文・武井琴 / 撮影・藤村友弥,藤澤智徳)