【池田】『記録と記憶』を映す滞在〜広津編〜
さて「広津」編です!!
「広津」のおさらいをすると•••6月の滞在で訪れた、ある古民家”無明荘”。ここは、広津で農山村の暮らしを体験しながら地域おこしに取り組む学生の団体「広津の杜」の皆さんの基地です。メンバーのうち数人が、広津の伝統である"獅子舞"の復活に携わっています。
訪れた時に、伝統芸能である”獅子舞”の映像を見せてもらいました。実際に篠笛と太鼓をメンバーの皆さんが生演奏してくれたり、私たちも篠笛と太鼓を体験しました。
平原さんは、広津の土地や獅子舞、そして伝統芸能を残そうとする若者たちに目を向けました。
▲前回の様子
今回は、楡室神社周りの散策と撮影です。案内は、学生団体「広津の社」のメンバーである宮田紀英さん。
散策中は広津の住民の方にお会いして、挨拶したりお話しすることで益々広津の魅力が分かってきました。しかも、なんと野生の猿にも遭遇しました!広津には野生の猿が普通に歩いていたり、時には熊や猪が現れるそう•••。自然を身近に感じました。
楡室神社に到着しました。前回よりも緑が溢れてどこか寂しげな印象も。人の出入りがなかなか無いそうです。時々、日の光が差し込んで神楽殿を照らしていました。その時に神楽殿がキラキラ光って尊いものに感じ、広津を見守っている大事な場所なんだとふと思いました。
平原さんたちは真剣な眼差しで、神楽殿の細部まで記録していました。
そして、宮田さんが神楽殿の上で実際に篠笛の演奏をしてくれました。昨年の奉納で演奏した曲を吹いてくれました。お囃子のメンバーでもある加藤なぎさんも掛け声など合わせてくれました。実際に場所で音を聴くと、”獅子舞”の映像の風景がよりリアルに思い浮かびました。
無明荘に戻ると、”獅子舞”で使われている獅子頭を見させていただきました。
ここの獅子頭のモデルは猫という説もあるそうです。小柄ですが、この中で踊るとなるとかなりの体力がいるとのこと。いつか動いている獅子を見たいものです。
広津と獅子舞にたっぷり浸かった、そんな1日でした。
今年はパンデミックの影響で獅子舞の奉納は中止になってしまいました。
平原さんは、”奉納”を自分たちなりの形で記録しておきたいと考えています。それは次回の滞在で形になる予定!
今回の滞在は、松本の千田泰広さん《Brocken5》と広津の楡室神社を記録してきました。次回の滞在は10月中旬です!
池田町である企画が進行中!過去と現在の先にある、未来に向かうプロジェクトです。お楽しみに!
(文:石坂杏子)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?