【茅野】DAY2八ヶ岳登山〜黒百合ヒュッテから赤岳へ〜
「まるで世界一周の旅」
9月26日(月)
起床時間は4時45分。
まだ薄暗く、空が白んでもいない頃から出発の準備を始めます。
八ヶ岳縦走に挑戦中の森下真樹さん、
今日は最高峰の赤岳へ向けて行動時間、8時間程度の予定です。
天気予報に反し、ピカピカの青空!
歩くのが楽しみです。
6時半、赤岳に向けて出発です。
昨日の深い森とは打って変わって、ごろごろの岩場が続きます。
このバリエーションの豊かさも八ヶ岳の魅力のひとつ。
途中、茅野市街がよく見える地点を通過しました。
黒百合ヒュッテを出発してから2時間ほど、標準タイムからは少し遅れて東天狗岳に到着です。
今日の目的地、赤岳まで続く稜線がバッチリ見えています。ここを全部歩くのです。
天狗岳頂上からはインスタライブでダンスを配信!
頂上にいらっしゃった方や、動画を撮っている間 通過する登山者の方から質問を受け、今回の八ヶ岳縦走や「とっておきのちの」の説明をしました。
#みちのちの 見てくださっているでしょうか!
頂上を出発すると、すぐにまた景色が変わります。
ここでもダンス動画を撮影。
続いて、順調に根石岳・箕冠山(みかぶりやま)に登頂。
つい昨日も歩いた苔の森ですが、なんだかとても懐かしいような気がします。苔の森も、ごろごろの岩場も、360度の眺望も、すべて八ヶ岳です。全く違う景色、全く違う香り、周囲から聞こえてくる音も全く違います。たった数時間歩くだけで、「世界を一周している」かのように表情豊かです。
次の目的地、硫黄岳までは一旦かなり下ります。
爆発を繰り返し、地層が露出している「爆裂火口」のある硫黄岳
ここから1時間ほど、きつい登りを乗り越えると頂上へ辿り着きます。
登山道であることを示す、「ケルン」がたくさんあります。
これは石が積み重ねられた道標で、視界が悪い時はこれを目印に歩きます。
こちらからも「てっぺんダンス」を配信したのですが、電波の状況が悪く途中で途切れてしまい、アーカイブも消えてしまいました・・。
この時点で、だいぶ計画から遅れています。
このペースで進むと今日も、明るいうちに着けるかどうか心配です。
先を急ぎたいですが・・腹が減っては戦はできぬ!
さて、ここからは今回の登山の正念場。
高所恐怖症の森下さんには過酷な危険箇所の通過です。
早速、はしご!登り切ると目の前は切れ落ちた断崖絶壁。
片足分しか足の置き場がありません。
引き続き、崖を横切る「トラバース」
もう、涙目どころか大泣きです。
「こわい〜こわい〜」と泣きながらも、一歩一歩進みます。
手がかりがなく、スタッフが手を取り引っ張り上げるような場面も。
そうこうしていると、気がつけば目の前には「横岳」の道標が。
この時ばかりは「てっぺんダンス」どころではなく、ただただ「こわかった!」という感想動画だけを撮りました。怖すぎて泣き笑いの森下さん。
ひとまず、1番の危険箇所は無事通過できたもののこのままのペースでは赤岳の山頂までは辿り着けません。
ひとつ手前の山小屋に目的地を変更し、茅野市民館へ連絡を入れます。
実は、インスタライブ以外にも赤岳山頂では前回のワークショップ参加者の皆さんとteams(web会議などに使われる通話・コミュニケーションアプリ)を繋げてダンスを踊る予定なのです。
予定時間の16時には間に合いそうもありません。
配信を1時間後ろ倒しにしてもらうことに。
宿と時間の心配も無くなったところで、心の余裕が生まれたのか
崖っぷちに座って、ひと踊り。
そして、17時10分前ようやく今日の目的地「赤岳展望荘」に到着!
なんとか、無事に辿り着けました。ふたりで固い握手を交わします。
到着が遅かったこともあり、夕食の時間を15分だけ遅らせてもらい
teamsでの「てっぺん(ではないけど、今日のてっぺん!)ダンス」も無事終了。
落ちてゆく真っ赤な夕日を眺めながら、夕ご飯を食べ
残照の中、今度はインスタライブを配信。
消えゆく太陽の赤、空の群青、ただの黒い影となりつつある山の稜線を背景に今日の大冒険を思い出しながら踊ります。
配信が終わる頃には、すっかり夜の帷が下り、満点の星空が。
一日中動き通した身体を労るように入念にマッサージをして、
この日は21時に消灯、就寝です。
(文・村上 梓)
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