すしを回さない回転すし屋の機転と頓知とモーツァルトに助けられてきた(序)
昔のガラケーで撮った写真を見てたら、職場最寄りのすし屋「すし八」に作ってもらった弁当の写真が大量に出て来て胸が詰まった。画素数粗かった。もっとしっかり撮っておけば。
どれだけすし八に依存してたことか。ほんとに、どんな趣旨で誰が食うかうるさく注文し、謎かけみたいなオーダーもしたし、めんどくさい客だったはずだったけど、必ず応えてくれた。
大将、発明家だし、手書きチラシの本を出版してる広報のプロだし、発想に詰まるとよくお店には行ってたし。いま、私がなんで息が詰まってるかといえば、ぷいって抜け出してって話を聞いてくれる大将がいないからだよ。たまらなく寂しい。しっかり書き残さないと、と思った。
https://iwaki-alios.jp/cd/app/?C=event&H=default&D=01450
↑リンクの【内容紹介】をタップすると、すし八の定休日に、コーヒーと、炊飯器で炊いたバナナケーキとかスイーツしか出さない「カフェトーク」をやらせてもらった時に残したすし八の紹介文があるけど、やっぱりどんなに忙しくてもメモでもいいから、テキストやデータ格納しとくのは大事。
改めてちゃんと残そう。店内の写真もいっぱいあるはずだし。天才でした。
とりあえずその紹介文を、no+eにも置いておこう。
「すし八」について
「すし八」さんは謎だらけのおすし屋さんです。
まず、回転すし屋なのに、すしが回っていない!代わりに大将の出村邦彦さん手書きのメニューやメッセージが回っています。他にも店内には、大将のヘタウマ文字で書かれた掲示物があふれています。
聞けば出村さん、「手書きチラシ作成術」の本を数冊出しており、休日はチラシづくりの講習会や文章の書き方講座の講師として全国各地に出かけているそうで。
お店のBGMは、いつもモーツァルトが流れています。独特のスピーカーから流れるモーツァルトをを聴かせたネタはひと味ちがうのだとか。以前はショパンや、シューベルトを流したときもありましたが、結局モーツァルトに戻ってきました。
大将に言わせると
「歌謡曲を1日中かけていると疲れるけど、モーツァルトは全然疲れない」
そうです。
いわきアリオスの主催公演や「あそび工房」で、出演者やスタッフに出すお弁当をよく「すし八」さんに頼みます。
牛すじカレーであったり、ビーフシチューであったり、長芋のすり流しとそうめんだったり、オードブルであったり……どれも、おすしではない!洋食弁当を作っているとき、大将はコック服とコック帽を被って調理するとかしないとか……。それ、大将でなく、シェフでしょ(苦笑)。
すしのネタ(魚)が入っている発泡スチロールをスライスして、「エアーサーフグライダー」なるミニ飛行機を作って飛ばして、こどもたちを大喜びさせたり。ちなみに大将、日本エアーサーフグライダー協会の会長という肩書きも持っています。
ときどき、自ら発明した草刈機を駆使して、いわき市役所裏の土手の草刈をしていたり。足には、土手の斜面を歩きやすくする「土手歩き」を履いて。ちなみにこちらの器具は特許も取得しているそうで、大将、発明家の顔も持っています。
アイデアに煮詰まったとき、すし八のカウンターで大将と世間話をしていると、いろんなヒントをもらえます。そう、「謎のおすし屋さん」というのは、「すし八」さんにとっては褒め言葉です。
使い古された言いまわしではありますが、「八」は末広がり。数字の「8」を横たえると「∞」。まだまだ底知れぬ可能性が潜む、おすし屋さんならぬおすし屋さん、それが「すし八」さんであります。
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