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農家への道のり①|6都道府県12軒の農業バイト

私がまだお菓子会社で働いていた23歳の頃。
仕事や労働環境が自分には合っていないと感じていた。そこで、自分のやりたいこと、なりたい姿を紙に書き出した。

その結果、「農家」だった。
詳しいことは、こちらから↓

その後の思考回路
農家、いいんじゃない?
→農家になろうかな?
→まずは本当にやりたいか、自分に合っているかお試しで農業アルバイトしてみよう!
と、いう流れで農業アルバイトの旅が始まった。

そして、ただアルバイトをするのではなく確認することは3つ。
① まず自分が本当に農業をやりたいのか?
② どんな作物を作るのか
③ どの地域でやるのか
の3点を考えながらアルバイトをすることにした。


1.ポンカン農家(高知県)

まず最初は、たまたま紹介してもらったポンカン農家の「田中農園」さん。
すでに収穫してあるものを選別。秀品、優品、捨てで分けた。
初めての農作業で全身が筋肉痛になった。この頃は20kg持つのも大変だった。

ポンカンの選別🍊

2.苗卸会社(和歌山県)

セルトレイからポットへの苗の鉢上げや、出荷準備をした。
ホチキスの使いすぎで腱鞘炎になった。苗を作る難しさを知った。

ホームセンターへ出荷用の苗🌱

3.玉ねぎ農家(北海道)

最初のポンカン農家さんに紹介してもらった「北見産業」さん。農家になるなら北海道の農業を一度見た方が良いと言われ、海を渡った。
「THE 北海道」と言う感じで、玉ねぎ、じゃがいも、麦、大豆、(花豆)といった畑作農家さん。ここが一番長くて、5月くらい〜12月までの7ヶ月働いた。
本州とは本当に規模が違った。1枚の畑が大きすぎて、畑の端が見えなかった。
もちろん、金額も遥かに違った。
ちなみに夫とはこの農園で知り合った。

玉ねぎの収穫🧅

4.レタス農家(静岡県)

12月末からお世話になったが、暖かい地域は冬にレタスが採れるんだと知った。外国人研修生たちがほとんどで一緒に働いた。
このレタス農家さんが1番大変だったと思う。しかし、稼ぐにはこんだけやるのだと勉強になった。

レタスの収穫🥬

5.トマト農家(静岡県)

大玉トマトがメインの農家さん。某ファストフード店に出荷しているトマトを作っている。レタス農家さんから紹介されて1ヶ月くらい働いた。
収穫や下葉かきを主にやった。

大玉トマト🍅社員の方はこの高所作業車を使っていた

6.トウモロコシ農家(長野県)

トウモロコシは私の好きな食べ物の1つなので、興味があった。
主に植えつけ作業をやった。焼きトウモロコシの出店の手伝いもした。

トウモロコシ農家🌽

7.桃、ぶどう農家(山梨県)

好きな食べ物ランキングに入っているのが「桃」なので、桃農家に興味があって働いてみた。
富士山の見える畑で気持ち良かった。
主に桃の袋かけをした。ぶどうのジベレリン作業も少しした。
観光農園もやっていたので、観光業というのはどんな感じかも体験出来た。

富士山が見える桃園🍑

8.さくらんぼ農家(北海道)

さくらんぼを収穫した。親切な農家さんで、たまに食べていいと言われ時々食べながら収穫した。
普段、さくらんぼを食べないので、おいしさに感動した。

さくらんぼの収穫🍒

9.長ネギ農家(北海道)

ネギをどんどん置いていき、皮を剥く人の補助をした。身体中、ネギ臭くなった。
ここにも外国人実習生たちがたくさんいて、バリバリ働いていた。

大量の長ネギ

10.ワインぶどう手伝い(北海道)

ほんの数日だけ手伝いのようなバイトをした。
1年後にはワインを頂いた。ほんの少ししか手伝っていないが、形になると嬉しいものだ。

ワインぶどうの収穫🍇🍷

11.りんご農家(長野県)

ここも数日、長野県に生まれてりんごに囲まれているので経験してみようと働いた。
りんごの玉回し。均等に色がつくようにりんごを回して、セロハンテープで留めて、光を当てる作業をした。真っ赤なりんごを作るには手間がかかることを知った。

りんごの玉まわし🍎

12.いちご農家(長野県)

研修までの期間、紹介されて働いた。
初めはコツが掴めなかったが、そのうち上手く収穫出来るようなった。手首の返しが大切。

いちごの収穫🍓

以上、約2年半の間で6都道府県12軒の農家さんにお世話になった。
一番長い場所で玉ねぎ農家さんで7ヶ月、短くて数日程度のりんご農家さんもある。

農学部を卒業していたが、実習は週1回ぐらいで実学として農業に触れる機会は少なかった。なので、全てが新鮮に写った。

自分が曲がりなりにも関わった野菜や果物が成長していく姿はおもしろかったし、ワクワクした。そして、収穫した野菜や果物はどれもおいしかった!

採れたてのトウモロコシ
感動したさくらんぼ

他にも、空は青いんだな、風が冷たい、背中が暑い。
身体を通して感じる季節は私には心地よかった。

シャインマスカットと青い空
桃畑と富士山
レタスと夕焼け

もちろん、それまで趣味でマラソンぐらいしかやっていなかったので身体はきつかった。夜は疲労から自然と早寝になり、朝起きると背中や腕が痛くなっていた。
たくさん身体を使うので、お腹も空き、ご飯もより美味しく食べられた。
健康的な生活だった。

そんな生活を通して、私は農家になりたいと強く思うようになった。
1番大切な本当に農家になりたいのか?の答えが出た。

次に、②の何を作るのか③どこで作るのか、については、次回に続く!

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長和町の農家の嫁(ほしかわ農園)
ありがとうございます!😆 将来、地域の子どもたちに向けて収穫体験をやりたいと思っています。そのための、野菜の種代などにします。もし、開催した際にはぜひ足を運んでください。 もちろん、大人だけでも大歓迎です!