自分の付加価値は何か
アメリカで求められることは?
・特徴
・順応、適応
アメリカに限らず、海外へ留学したり、仕事をしたい、移住したいと思う人はいると思います。
ではアメリカで求められることは何でしょうか。英語力?アメリカ文化への理解?積極性?全て必要だと思います。しかし、今回は上記に挙げた内容がポイントではありません。
アメリカで必要な考え方や姿勢はもちろんありますが、大切なのは「特徴があること」、「適応、順応する」ことであって、「アメリカに染まる」ことではないということです。
「特徴がある」というのは他人にない価値があるということです。平均的な能力よりも、一芸に秀でていることが大切だと思います。たとえ苦手な部分があったとしてもそれを上回るだけの特徴があれば良いのです。
「適応する」というのはこれまでの自分の価値観やスタイルを大切にしながらも、アメリカで必要なことを取り入れたり、改善すべき点を良くしていくことだと思います。例えば、MLBの大谷選手はアメリカの投手へ順応するために足の挙げ方を変えました。しかし、根本的に彼のスイングは変わっていないと思います。
一方で「アメリカに染まる」というのは「アメリカへの憧れが強すぎて、もしくは迎合しすぎて全てが正しいと思いこんでしまい思考停止状態でマネをすること」としたいと思います。これは若い留学生や、アメリカへの憧れやカッコよさをと強く感じる人に多いと思います。当たり前のことですが、アメリカだからと言って、アメリカ人だからと言って、英語が母語であるからと言って、全てが正しいというわけではありません。でも、アメリカへ来ると無意識にこういった行動になってしまう人も少なくありません。例えば、日本では自主練習をしていたけど、アメリカでは自分の周りに自主練習をする人がいないので、自主練習をしないなど。(理由があり、適応するために変化することと思考停止して合わせることは明確に違うと思うので、そこは混乱しないように。)
じゃあどうすればよいのでしょうか。
自分の強みは何かを考える
ここからスタートだと思います。自分の強みはなんなのか。
僕の場合、アメリカの大学野球部でコーチをしています。僕の強みは守備や走塁、攻撃面でいうとバントなどの細かいプレーに関して指導できる点、規律や規範意識の醸成というところにも意識がある、ことだと思います。なのでそこを中心にチームに貢献できるように監督とすり合わせをしました。
しかし、ここで僕がフライボール革命やラウンチアングルなど日本では学んだり、実践経験のないことを選手に対して伝えようとするのは本質的ではないと思いますし、他のアメリカ人コーチがその役割を担うはずです。(もちろんそれを学び引き出しを増やすのは良いことだと思います)自分にしかできないことを考え、実践すること、がどこへ行っても自分を見失わず、重宝される鍵だと思います。
自分にできることとできないことを明確にする
自分の価値が明確になったら、できることとできないこと、できるようにした方が良いことなどを明確にした方が良いです。例えば、僕は外野手兼走塁コーチですのでその分野に関しては強みを発揮して、制度を高めていく必要があります。一方で僕は野手出身で投手の指導は得意ではありません。将来のために投手育成について学ぶことは必要ですが現時点での優先順位としては低いです。チームにとっては外野手、走塁に関してとことん突き詰めていくことの方が有益です。
結論
・憧れのアメリカでも迎合しないが適応はする
・自分のこれまでの経験を活かし、アメリカで提供できる付加価値を掘り下げる
・自分がやるべきこととそうでないことを明確にし、突き詰める。