カラオケ行こ！合唱コンクールの賞から見る映画出会いの日のスケジュール
漫画カラオケ行こ！では銀賞、映画カラオケ行こ！では銅賞となっている、聡実くんの中学校の合唱コンクールの成績。ふと『同じようなコンクールが本当にあるのかな』と調べてみたら、ありました。
今回はこれを元に主に映画カラオケ行このふたりの出会いの日（2019年9月8日）の動きを追っていきます。
■作中と実際のコンクールの差異
実際のコンクールは「大阪府合唱コンクール」→「関西合唱コンクール」→「全日本合唱コンクール」と勝ち上がって行くみたいです。
原作では具体的なコンクール名は出ていないので映画を参照すると、大会名は『2019年度 全国合唱コンクール 大阪府大会』。映画本編中で中川さんが「３位じゃ全国行けません」（＝勝てば全国）と言っているので、実態としては全国大会のひとつ手前の『関西合唱コンクール』が該当しそうなのですが……
【作中のコンクール】
・映画…9/8（日）開催、入場料は1000円。
『2019年度 全国合唱コンクール 大阪府大会』
・原作…6/13開催（2019年なら木曜）、入場料不明、コンクール名不明
【2019年度大阪府合唱コンクール（中学校・高校の部）】
・8月25日（日）開催、入場料は1000円。大阪府開催
【第74回関西合唱コンクール 9/22 中学校・高等学校部門（開催概要）】
・9月22日（日）開催、入場料は1500円。兵庫県開催
比較すると、少なくとも映画の方は『大阪府合唱コンクール』の方に設定や開催時期を寄せていることが分かります。関西合唱コンクールそのままだと、県も違っちゃうので狂児がフラっと通りかかってカラオケに誘いづらかったんでしょうね。
そんな訳で以下大阪・関西両方のコンクールをまぜこぜで比較してみます。
早速一番驚いたのが……
↓
【第74回関西合唱コンクール 9/22 中学校・高等学校部門（審査結果）】
えっ……ど、銅賞って三位じゃなくて最下位なの……！！??
森丘中、天使の歌声なのに……！！???
しかも金賞の中にも差があって、全国に行ける金賞と行けない金賞があるみたいです。このシステムは大阪コンクールでも全日本コンクールでも同様らしく、すべての出場校に金銀銅のいずれかの賞が与えられる模様。
ただし開催要項を見ると賞とは別に新増沢方式という集計方法で順位が決まり、それをもとに出場校が決定されているっぽい。順位そのものは公式HPで公開されている情報からは読み取れませんでした。
表彰式現地だとどこが何位か分かるようになってるのかなぁ？ 知らないことがいっぱいだ……。
てことなので、銅賞＝3位というのは現実の審査方式に合わせたものではなく、映画的にわかりやすく変更したものっぽいです。おそらく原作の銀賞も2位の意味なんでしょう。
更に関西コンクールの中学校部門で全国に行けるのは参加団体数によって決まるらしく、
・２５団体までの場合２団体
・２６団体～５０団体の場合３団体
とのことなので、森丘中が3位で全国に行けなかった2019年大会は25団体以下だったのかなーと思いました。
【追記】
というか、原作の銀賞（2位）が映画で銅賞（3位）になったのって、関西コンクール想定だと参加団体数に関わらず必ず2位までは全国に行けちゃうからだ……！って書いたあとに気付きました。さすが映カ、全ての変更に意味がある……！！
■タイムスケジュールと映画狂児の動き
そして実際の2019年コンクールのタイムスケジュールがこちら。
【2019年度大阪府合唱コンクール《出演順および時刻表》】
【第74回関西合唱コンクール 中学校・高等学校部門[開催概要・出演順]】
混声合唱出場校の数からしても、関西コンクールの方を基準としていると考えてよさそうです。関西コンクールの2019年スケジュールがこちら。
仮に映画の進行がこの通りだとすると、狂児はおおよそ10:00～10:30の間には森丘中の合唱をホール外から聞きつけて、おそらく他校の合唱をすべて聴き、中学校部門が終わる14:30以降まで聡実くんのことを待ち構えていたことになります。
森丘中が最後だとしても約30分の間にコンクールを見つけないと聡実くんには出会えないので映画狂児の聡実くんを見つける才能かくやというのもあるのですが、
待ち時間、実に四時間。
……そりゃあびしょ濡れだったシャツも結構乾きます。
9月8日なんてまだ全然暑いから、クーラーも入ってただろうにあのビショビショが乾くに任せてたんですかね。身体頑健だな……。
そして逆算するとハイエナのアニキは朝10時頃からオープン一番で音楽教室にカチコミかけてたことになります。こっちも本気すぎる……。（ヤ◯ハの音楽教室は大体朝10時からのとこが多いみたいです。ヤ◯ハだと日曜休みも多いみたいなんですが）
スゲ～今更なんだけど、原カで合唱大会の集合時間11時ってことは事故見たの10時とか10時半ってことだろうので、ヤクザ達が午前中からカラオケ大会始めてたことに気付きフフ……ってなった 早起きだね……。14時くらいとかからじゃないんだ
これ↑は以前、原作の方のカラオケ大会（8/11）を考えてた時に気付いたことなんですけども、祭林組の健康志向は原作・映画共通なのかもしれません。（笑）原作だと組長が結構お年っぽいのでもう夜更かしより早い方が楽なのかなあ。狂児、あんなデッケ～隈あるくせに組自体の活動時間はけっこうホワイトだったら面白い。（そういえばファミレス11話でも朝7時台に銭湯入ってましたね狂児……）
■映画のふたりが出会った時間と建物位置予想
更に映画で狂児と聡実くんのカラオケ天国入室時間が15:55なので、（レシート写真↑参照）
おそらく表彰式が終わって（14:50）、高校部門の開会式が始まる前（～15:20）くらいまでの30分の間に狂児が聡実くんを待ち伏せして、映画のふたりが出会ったのは2019年9月8日（日）15:00～15:20の間ということになるのではないでしょうか。表彰式が終わってからの集合、トロフィーを取りに行った時間等考慮するともっと狭いかもしれません。15:10～15:20？
そこから狂児が聡実くんを説き伏せて、車で誘拐し、カラオケ天国に着いて……という流れを考えると、出会いから30分程度での入室も辻褄が合います。
原作では「学校から車で10分」（P31）となっていたカラオケ天国ですので、映画上の距離設定もそんなもんなのかもしれません。
冒頭の合唱コンクールの会場と、最後の合唱大会の会場は同じ施設のように見えますので、会場から学校？までと、聡実くんちから会場まででバスを使っていたということは、「聡実くんちー学校」はぎりぎり徒歩圏内だけど、「学校ー会場」「聡実くんちー会場」は歩くにはキツい距離なんじゃないかなあと思います。（都会の公立中学なら徒歩か自転車通学できる範囲と予想。）
となるとカラオケ天国がホールより遠くにあるとは考えづらいから、カラオケ天国は学校と会場の中間くらい（でも学校とも会場とも同じくらい離れている）にあるんじゃないかなあ。
合唱コンクールのことから思いがけず色々と想像が広がりました。
そして現実の移動時間や距離なども計算されつくされてるっぽい映画、改めてスゴい。