見出し画像

気分はサンタクロース!?いや、きっとアレです!お中元!お歳暮!!お年玉ナノデス!!!


基本、家と学校の往復しかしていない、インドア家族のフィリピンばなし。すみません、決してフィリピンは語れません、、、でも少しだけしゃべりたい。

今回はクリスマスのおはなしです。


私のクリスマスシーズン・イン・マニラ

今年こそは!と意気込んで迎えたのではありますが、あえなく惨敗したことをここに報告するとともに、少し振り返ってみたいのでありマス。

この時期は立派なクリスマスツリーがあちこちに


思い返せば、数年前。初めて当地で迎えたクリスマス。右も左もわからぬまま、日々散歩していた街なかに、クリスマスツリーがふえていく様子を今でもよく覚えています。

暦はまだ10月半ばを過ぎたころ。当時住んでいたホテルにも、早々と立派なツリーが姿を現したっけ。スーパーには所狭しとギフト用の巨大なバスケットが並び出し、街も道路も人(と車)で溢れていくのでした。

やっと見慣れてきたと思っていた街並みが、圧をかけるようにクリスマス仕様になっていく。そして私は落ち着きをなくしていくのです。焦る、とにかくアセルのです。何だかさっぱりわかんないけれど、ナニカシナキャイケナイよね、ってな感じなのです。ドウチョウアツリョクに弱い人間なのです。

毎日通う公園に、このお方が現れたときは本当に驚いた。


とにかくここではクリスマスが、並々ならぬ特別なイベントであることに気づいた。そんな一年目は、ごく身近なお世話になっている人と、引っ越しホヤホヤのコンドミニアムの皆さんにチョコをお渡しするだけ、という不戦敗とも言える結果でした。そして、2年目に向けた情報収集に努めたのであります。

とにかくしれば知るほど、奥深いと言いますか、底なしのクリスマス騒ぎであることは間違いないようです。

ふむふむ。これはやるしかない。ぜひやらせてください、私もこの騒ぎにのりたいのです!なんて、勢いよく決意表明を(心の中で)したのでした。

今のところ私が参加できるのは、プレゼント部門のみ。張り切って迎えた2年目。色々プレゼントを物色したり、リストを作ったり。9月にマライア・キャリーの高音ボイスが聞こえてきた時点でもう気合十分でした。

ところが、、、です。

マライアが声高に、そして至るところで、クリスマス・シーズンの到来を伝えてくれ、人々を急かし続けていたというのに。私はまだまだ大丈夫。時間はたっぷりある。と、一人落ち着いていました。まだまだフィリピン・クリスマス初心者丸出しの態度です。

プレゼントの準備だけがクリスマスイベントではなかった。そんな当たり前のことをすっかり見落としていたのです。

11月、怒涛のクリスマスイベント(の準備)ラッシュに突入。ここでは、必要なものは突然に、そして細切れにやってきます。「あれを準備してください」、「これを作ってきてください」と言った連絡が毎週のように入ってきます。えええ、昨日買い出し行ったばっかりなのに、、、なんて、出不精の家族には地味にツライ、、、

ようやくイベント準備が終わり、ホッとする頃にはすっかり12月。あれほど見かけたバスケットやチョコレートボックスも確実に姿を消し始めているのでした。
以下同文、で数年経過。。。


フィリピンのクリスマスってこんな感じ

ここで少し、脱線して。
プレゼント以外のクリスマスの様子をちょっとご紹介。

学校では、クリスマスキャロルを歌うイベント、クリスマスショー、クリスマスパーティー、などイベントづくしです。

Monito Monita(モニート・モニータ)と呼ばれる、いわゆるシークレットサンタのようなプレゼント交換もとても一般的に行われます。もちろん、クリスマスパーティーに余興は欠かせません。この時期余興練習に励む姿によく出会います。(ちなみに今年はもちろん"APT"が、大大大人気だったみたい!)。

残念ながら、私のご近所では縁がないのですが、コミュニティなどでは各家庭を訪問し、クリスマスキャロルを歌うCaroling(キャロリング)が行われているそう。また、子どもたちが親戚やご近所などの大人からお小遣いやギフトをもらうAguinaldo(アギナルド)と呼ばれる習慣があるという。私の友人は、多くの子どもたちのゴッドファザーをやっているため、毎年本当に多くの子どもたちが家を訪ねてきて列になるとか(一人当たり20ペソ程度包んでいるらしい)。

もうこれは、アレです。日本でいう「盆と正月がいっぺんにやってきた」というやつです。

そして、そこにあるのは、相手を思う気持ちなのだと思います。日々お世話になっている人、一緒に働いている人などへの感謝の気持ち。支えあっている家族への思い。子どもたちの健やかな成長と喜びを込めた願い。あるいは、この日を笑顔で迎えられますようにという、見知らぬ誰かへ寄せる思い。そこに、フィリピン人らしい遊び心が盛大にトッピングされているのです(私的結論デス)!

人とのつながりを大切にしているフィリピンらしいイベントなのだと思います。


人々が口を揃えて、出費がかさむと嘆くクリスマスシーズン。でもその顔はどれも大概にこやかで、この時をどれだけ楽しみにしていたのかが伝わってきます。その様子を見ているだけで、こちらまで幸せな気持ちになるものです。

そして、私の中のおばあの血がそれに呼応するのです。そう、この時期私の鼓動が高鳴るのは、ドウチョウアツリョクを感じていたからではなく、この「誰かが誰かを思って駆け回る姿」に、深く共鳴していたのだなと思いました。

楽しく、ただ楽しく笑顔に過ごしている間はそれでいいのです。思いっきり楽しんでほしい。そこには誰かを思う気持ちがある。それだけで十分だと思います。

プレゼントの準備に明け暮れる日々


傾向と対策

さて、私の一人反省会も最後になります。

ポイントは、やはり、早め早めの行動!フィリピンのクリスマスシーズンが9月にはじまる妥当な理由を理解した(気になっている)私。とにかく、早め早めの準備が大事であること、たっぷり時間があるようで、後半はもう怒涛のクリスマスイベントラッシュ。そして、実質クリスマスの2週間ほどは早くに、このプレゼント合戦は幕を閉じてしまうことを忘れてはいけないのです!

そうそう、プレゼントはケチらないこと。これ、ナニヨリ一番ダイジ。



ああ、フィリピンのクリスマスの神さま。どうか私に、来年また、心新たにこの大いなるイベントに挑むチャンスをください。来年こそは、迷うことなく9月から始動することをここに誓いマス。そして、ケチりません!

この時期はチャリティー活動も一段と盛んになります。


よかったらこちらもどうぞ!


いいなと思ったら応援しよう!