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資格試験の暗記法について考える

資格試験の取りあえずのゴールは合格すること。当たり前のことですが、この当たり前のことができない人が多くいます。ここでとりあえずとしたのは、資格試験はそれを実務で生かすことが重要であって、取得すること自体は実は単なるスタートに過ぎないのです。しかし、このスタートラインに立つには、合格しないと始まらないので、とにかく資格試験をパスしてしまうことが当面の目標になります。

資格試験あるある話で、資格試験に膨大な時間をかけ、合格という達成感からその後勉強しないという人を多く見てきました。実務の勉強は、資格試験以上に奥深く簡単ではないということも指摘しておきたいです。資格試験に不合格するには、単に不合格だったという結果が残るだけですが、実務でのミスは、顧客への損害や収益ロスを発生させるため正に死活問題であり、その緊張感は資格試験の比でないことを資格試験をこれから受ける人は知っておいてほしいです。

【重要公式①】資格試験の勉強=合格するための勉強をすること

【重要公式②】実務での勉強=収益を上げるための勉強をすること

私自身の話をさせていただきますと、これまで多くの資格試験を受験してきて、全て短期間で一発合格してきました。正直落ちた試験はありません。これには理由がありまして、求められるのは能力というよりテクニック、IQの高さより要領の良さだと確信しています。

私は元々物忘れの激しいタイプで、よく人の名前を忘れたり、過去のことをよく覚えていないので記憶力は非常に低いほうなのですが、資格試験については滅法強く、一定の時間をかければどの試験でも合格する自信があります。私は脳医学者でもないので、専門的な記憶のメカニズムを科学的に立証できませんが、資格試験に対する記憶法については、一定のテクニックを皆さんに提供できると思います。

記憶を分類する

記憶には短期記憶と長期記憶があります。

長期記憶とは、昔見た映画やドラマ、アイドルの歌を覚えている、数十年会っていない小学校時代の友達の名前を憶えているという類の長期的に脳に保存されているデータのことを言います。パソコンでいえば、データを保存するメモリと言ったところです。残念ながら、この長期記憶を鍛えるには長い時間がかかります。

一方で、短期記憶とは、次々に発生する事象で、直ぐに忘れても構わないデータで忘れることが前提のものです。例えば、朝食べたごはんは今日、明日ぐらいまでは覚えていますが、数日後は忘れますよね。パソコンでいえば、CPUといったところです。短期記憶の繰り返しによって、長期記憶に保存されていくと考えます。

頭の良さは、長期記憶及び短期記憶が優れている人(天才系)、長期記憶又は短期記憶のいずれかが優れている人(秀才系)、どちらもない人(凡人系)に分類されます。この記事は、天才系、秀才系の人は対象としていないので、以下、私を含んだ凡人系が如何に「記憶」していくかについて考えてみたいと思います。

それでは凡人系には対処の方法がないのか?というと、あります。

短期記憶が重要

先ほど申し上げました長期記憶を短期間で鍛えることは困難ですが、短期記憶はテクニックにより増大させることは可能です。ここまで話をしてきますと分かっていただいた思いますが、資格試験で圧倒的に重要なのは、短期記憶です。

では、どうやって短期記憶を増大させるか?について考えてみたいと思います。以下述べるテクニックは正直、楽でないです笑。一定程度の根性が必要なので、俺根性ないわ~という人は、これ以上読む必要ないです。ここで言いたいのは精神論でなくて、これからご紹介するテクニックの前提条件が、一定程度の根性が必要ということです。薬飲んで頭が良くなるという類のものでないのでご注意を。

喜ばしいのは短期記憶は、忘れてもいいということです。ただし、条件は試験の翌日にです。これまで上手く暗記できないわ~と言っている人に共通するのは、真剣に長期記憶に暗記対象物を保存しようとしてしまうという間違った記憶方法を採用しているからです。

古い話で恐縮ですが、どらえもんの暗記パンをご存じでしょうか?学校の試験で0点を取ってママにいつも叱られているのび太君がどらえもんに拝み倒して「暗記パン」をもらいます。暗記パンを食べたのび太君は、次々と暗記できるので、食べ過ぎてしまいます。そして、試験当日、お腹を壊してしまいます、、、、 ここで私が言いたいのは、この下痢が翌日だったらどうなったか?ということです。

短期記憶に叩き込む

このように短期記憶は忘れることが前提の記憶であり、とにかく一旦頭の中に入れるという姿勢が大事だと思います。

ちなみに、私が過去に受験した不動産鑑定士の試験では、不動産鑑定評価基準を全て記憶しましたが、翌日に全て忘れました。。鑑定評価も業としてやっている今でも覚えていません(今は、理解しているから大丈夫です笑)。

資格試験は合格することがゴールなので、これでいいのです。短期記憶のMAX値を試験当日にコントロールしていけばいいのです。

では?どのように短期記憶に情報を記録していくかについて考えてみたいと思います。

例えば、皆さんが学校で学んだ平家物語「祇園精舎の鐘の声・・・」とくるやつです(これ以上覚えていません)。これをまた暗記しろと言われてどのようにやりますか?いろんなアプローチの仕方がありますね。手で何度も書きまくる人、声に出して読みまくる人、オーディオテープを繰り返し聞く人など様々な向き不向きがあると思います。

正直、上記の全てが間違いです。

単純記憶は「目カメラ方式」が最強

「目カメラ方式」記憶術は、訓練すれば誰でもできます。ただし、長く記憶に留まらないため、試験に合格することが単なる目標の人にしか向かないです。でもそれでもいいと思います。それでは、「目カメラ方式」をご紹介してみましょう。

【準備】視覚の中に記憶したい文章のみを配置する。←これが超重要! 例えば、暗記したい文章をWORDに貼り付け、プリントアウトする。その他の情報が自分の視覚に入らないように注意する。

【自分の目をカメラだと脳に信号を送る】自分の目がカメラのレンズだと思い込んで、上記の準備した記憶対象物を凝視します。そして目を閉じます。すると残像が目の中(つまり脳の中に)残ります。これを目を閉じたまま記憶します。

【意味でなく画像として記録する】自分の脳はカメラのストレージになったと思い込んで、機械的に繰り返します。この言葉の持つ意味を考えてはダメです。単に画像として記録させることが重要です。

これを繰り返します。凡人は、翌日には恐らく忘れていると思います。それでいいです。翌日同じことを繰り返します。すると脳の記録媒体に画像が定着していきます。

目カメラ方式の最強なのは、時間効率が極めて高いことです。光の速さが音より早いのは小学生でも知っていますね。オーディオテープで聞くというのも次善の策でありますが、正直効率悪いです。手で書くなど論外です。

この方式は全ての資格試験に活用できます。

この記憶方式を考えたのは、不動産鑑定士試験の鑑定評価基準を丸暗記する必要が生じ、いろいろ試してみた結果として、最も効率的な記憶術として自分の中で確立させたという経緯があります。

先日も「旅行業務取扱管理者」という試験を受けてきましたが、日本地図の地名や祭りや特産品などを記憶するという試験科目があったのですが、この目カメラ方式で、日本地図に落とし込んだものを全て脳に記録させて合格できました。試験勉強時間は2週間で済みました。そして試験の翌日全てを脳のデータから消去しました(というとカッコいいですが、忘れました笑)。

いつもこの方式を友人に紹介すると、そりゃ長井さん頭がいいからと言われますが、全く違います。これは記憶力でなく記憶術なのです。当然技術なので、一定の訓練が必要とされます。

以上のように元々、頭が悪いとされる人でも記憶術という技術を磨けば、誰でも短期間で資格試験にパスすることができます。当然ながら、記憶対象物の膨大な弁護士、公認会計士、税理士などの試験は相応の時間はかかりますが、時間さえ投下すれば、「試験に合格すること」はそれほど難しいことでないです。

生まれつきのマジシャンはいません。彼らはテクニックを日々磨いてきたから、そしてそのテクニック向上の努力を怠らなかったからこそ、聴衆を沸かすことができるのです。







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不動産鑑定士×司法書士×行政書士 長井
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