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AIによるBL小説3 パラメータ

AIにBL小説を書いて貰おうと試行錯誤した記録です。
BLとはBoy's Love、男性同士の恋愛を描いた作品のことです。
BLを好む女性のことを腐女子と呼んだりします。

前回はこちら

第一回はこちら


パラメータ

ELYZA関係者の方から「いいね」をいただくと、「お宅のお嬢さんに変なこと教えちゃってすみません」って気分になりますね!
悪友気分になったところで、今回のテーマは「パラメータ」です。

なんかいっぱい設定できます。

temperatureとかが、テンションみたいな感じっぽい?
高いとノリノリでプロンプトをガン無視しつつ創造性を発揮。
低いとモロwikipedia的なお返事をしてくれます。

Text Generation WebUIには、このパラメータのプリセットがたくさんついてまして。

この中のどれが一番BL小説向きか、検証していきます。

検証条件

方法は以下の通り。

  • 同seed(今回は100固定)

  • 同プロンプト

  • パラメータプリセットを毎回変える

  • 各出力を10の観点で採点

  • 文章がループしたら-10点


プロンプト

プロンプトは以下の通り。

あなたは小説家です。

以下の設定とプロットに沿って男性同士の恋愛についての20行程度の3人称視点のBL小説、ショートストーリーを考えてください。ハッピーエンドで。小説の本文全てを書いてください。本文以外は必要ありません。

設定「名前はシロとクロ。クロが攻め、シロが受けです。」
プロット「XXXXXXX」

プロットは以下の2パターン。

  • 見つめあう、手をつなぐ

  • サンドイッチを食べる、告白する


モデル

モデルは以下の2種類。どちらも8bitでLoadしてます。
速度はELYZAの方がかなり速かったです。

  • elyza-ELYZA-japanese-Llama-2-7b-fast-instruct

  • stabilityai-japanese-stablelm-instruct-gamma-7b


採点基準

採点基準は以下の通り。
各10点の100点満点。
ですが、あまりに酷いときはマイナス点をつけたりしてます。

  1. BLか

  2. 3人称視点か

  3. 小説の本文のみか

  4. プロットに沿っているか

  5. 攻めと受けが指定通りか

  6. 20行程度か

  7. ハッピーエンドか

  8. ストーリーが自然か

  9. 面白いか

  10. その他加減点

  11. ループしたら-10点


結果

15プリセット × プロット2パターン × モデル2つ の
計60回出力して、採点しました。

得点

赤系がELYZA、青系がstableLMです。

お勧めのパラメータプリセット

平均して優秀なのは「Contrastive Search」でした。
今回の最優秀作品もこのプリセット。

当たり外れが激しいのは「Titanic」。
最高得点も大バッドエンドも両方出してきて、ギャンブル性がかなり高いです。

ダメダメだったのは「Midnight Enigma」。
4回中3回論外。でも1回だけ奇跡を起こしてます。

感想

プロンプトは半分近くスルーされました。
3人称視点という指定は守れていることが多かったかな。
逆に、行数指定とか文字数指定はほぼ守られません。

またここには載せていませんが、8bitよりbit指定なしの方が、よりまともな作品が出てきた気がします。激重だけど。

モデル差に関しては、stableLMは猫や探偵が出てきやすいという傾向がありました。作品の質自体にはそこまで差を感じませんでした。
今回の平均点も、Elyzaが44.7、stableLMが42.6なので、質については大差ないです。
速度差を考えると使いたいのはElyzaの方かな。


出力例

60作品すべてを乗せると大変なので、特徴的なものをいくつか載せます。

最優秀

プロットに沿っていないので最高得点には至りませんでしたが、総合的に見て一番完成度の高かった作品はこちら。
どこかの小説のあらすじを引っ張って来たのかと思うくらい、良いストーリーです。

シロとクロは幼馴染で、ずっと一緒に育ってきた。クロは明るく社交的で、シロは引っ込み思案だ。二人は高校を卒業して別々の大学に通い始めるが、遠く離れた場所で暮らすようになってから、クロはシロに恋をするようになった。ある日、シロはクラブで知り合った男の子と付き合うようになった。クロは嫉妬に狂い、シロに八つ当たりをしてしまう。シロは傷つき、クロとは距離を置くようになる。クロはシロを想いながらも、自分から近づくことを拒んでいた。ある日、シロは交通事故に遭い、意識不明の状態になってしまう。クロは必死にシロのそばにいながら、シロはいつまで経っても目覚めない。クロはシロの命を案じながらも、どうすることもできない悔しさと無力感に苛まれていた。ある日、シロは目覚め、クロの愛情表現に戸惑いながらも、クロのことが大好きだと伝える。クロは安堵の息を吐き、シロを抱きしめる。

ELYZA、Contrastive Search、プロット「見つめあう、手をつなぐ」、72点


最高得点

最高得点だった作品はこちら。
プロンプトの指示をしっかり守りつつ、エロシーンまであり!
18禁部分はこちらで伏字にしてます。

サンドイッチを食べてから少しして、クロがシロの手を取った。彼は青い瞳で真っ直ぐシロを見つめ、ゆっくりと口を開く。
「俺、シロのこと好きだよ」クロの言葉にシロは頬を染め、照れながらも嬉しそうに笑う。
「え?本当?」クロはシロの反応を見て満足げに微笑んだ。
「ほんとに!ホントに!」クロの返事にシロはますます顔を赤くし、目を細めて見つめる。
クロは戸惑いつつも、シロの愛情表現を受け止め、優しくキスをした。
シロはクロに抱き付き、甘えるように体重を預けた。
クロはシロを抱き締め、髪をかきあげた。
「もう、本当に大好きなの。ずっと一緒にいたい」シロの声にクロは頷くと、片足をシロの股間に差し込んだ。
「あぁっ」シロは腰を浮かせ、クロのXXXを受け入れた。
クロはシロの背中に手を回すと、激しいピストン運動を始めた。
シロは声を殺しながらも、快楽に身を委ねていた。
クロはシロの喘ぎ声に合わせて自分のXXを迎えた。
シロはその音に耳を傾け、満ち足りた表情を浮かべた。

ELYZA、Titanic、プロット「サンドイッチを食べる、告白する」、80点


最低得点

最低得点だった作品はこちら。
小説ですらない。

廊下
学校
公園
カフェ
ホテル
家のリビング
海辺
山の上

図書館

ELYZA、Midnight Enigma、プロット「見つめあう、手をつなぐ」、2点


大バッドエンド

とんだものを見せられました。なんてエンドだ。ダントツで酷い。
ハッピーエンドって指定したのに(´;ω;`)ウッ…
Titanicだから……? タイタニックは沈没して全滅する運命……?

シロとクロは同じ高校に通っていた。
ある日、クロはシロに告白する。
シロは戸惑いつつも、クロのことを好きだったため、OKしてしまう。
二人は付き合うことになる。
クラスの中ではカップルとして認識されるようになり、仲良くなじみもできる。

しかし、学校にはいじめっ子のグループがあり、その中に元彼氏のタクミという男の子がいた。
タクミはクロに対して未練があったが、クロは新しい恋人を幸せそうにしてるのでもう自分とは無縁だと考えていた。

そんな中、クロとシロの関係を知ったタクミは嫉妬し、復讐を誓う。
そして、シロに近づき、体を重ねてしまう。
シロは自分が犯されている現場を目撃され、動揺してタクミから逃れる。
その後、クロにも事情を説明できずにいるうちに、クロはシロとのことを忘れて他の女の子と付き合い始める。
シロは心に深い傷を負ってしまう。

それを見たタクミはさらに喜び、シロへの嫌がらせを繰り返す。
シロは耐えきれず、自殺してしまいます。
クロはシロの死に責任を感じ、後悔します。
一方的に愛していたシロのため、生きている意味がないと思ったクロは、首を吊ります。
クロの死を知り、悲しむタクミ。
タクミは自分のせいでクロが死んだと考え、自身も命を絶つ。

クロとシロは共に天国へ旅立ち、今でも手を繋ぎながら微笑んでいる。

ELYZA、Titanic、プロット「見つめあう、手をつなぐ」、51点


ループ

LLMは結構ループした結果を出力しちゃうんですよね。
例えばこんなの。
長いので最後の方は省略してます。

「クロ」はシロに「サンドイッチを一緒に食べよう」と言って、自分の家に招待した。

「クロ」はシロを家に招待した。「クロ」はシロにサンドイッチを作ってもらうつもりだった。

「クロ」はシロに「サンドイッチを一緒に食べよう」と言った。シロは「クロ」に「サンドイッチを作ってあげる」と言った。

「クロ」はシロを家に招待した。「クロ」はシロにサンドイッチを作ってもらうつもりだった。

~以下略~

stableLM、BigO、プロット「サンドイッチを食べる、告白する」、24点


書評付き

後半いらないよ……(´・ω・`)
長いのでループしてからは省略してます。

「おいしい!これは絶品だね!」
「よかった。気に入ってもらえて嬉しいよ」

二人は、朝ご飯に作った自家製サンドイッチを食べていた。クロは、一口食べると笑顔でそう言った。

「このレタスのシャキシャキ感と、マヨネーズのコクが最高だね!」
「ありがとう。このマヨネーズは、実はオリジナルのレシピなんだ。俺が作ったんだよ」
「へぇ~、シロって料理上手なんだね。今度教えてよ」
「もちろん!」

クロは、目を輝かせている。

「そういえば、昨日の夜、何か話したいことがあるって言ってたよね?」
「ああ、そうだった。実は、俺、シロのことが好きなんだ」
「……」
「どうしたの?急に黙っちゃって」
「いや、その、びっくりして…」
「俺はずっと前から好きだったんだ。俺と付き合ってほしい」
「あ、ありがとう。正直、驚いたけど、嬉しいよ」
「じゃあ、OKしてくれるのかな?」
「うん、もちろん!」
「よかった!」

クロは嬉しそうに微笑んだ。
二人は、幸せな時間を過ごした。
二人は、幸せな時間を過ごした。

終わり

解答:
クロとシロは恋人同士です。クロは、サンドイッチを食べて、とても喜んでいます。クロは、シロに告白し、シロはそれを受け入れます。クロは、とても嬉しそうです。二人は、素敵な時間を過ごしました。

この物語は、男性同士の恋愛を描いたものです。この種の物語は、ボーイズラブ(BL)と呼ばれ、近年、特に日本で人気があります。BLは、女性向けのフィクションである。多くの女性は、BLにおける受けキャラクターに共感し、自分を投影する。BLは、主に少女漫画雑誌で発表され、少女漫画雑誌の読者は、10代後半から20代前半の女性である。しかし、BLは、男性にも支持されている。BLは、現在、アニメやゲームなど様々な媒体で取り上げられ、人気を博している。

本文中には、BLの基本的な要素が含まれています:

受けキャラクター(シロ)は、典型的な草食系男子である。
攻めキャラクター(クロ)は、肉食系男子である。
受けキャラクター(シロ)は、攻めキャラクター(クロ)に対して、当初は否定的な態度を示しているが、最終的には受け入れる。
受けキャラクター(シロ)は、攻めキャラクター(クロ)に告白され、関係が始まる。
受けキャラクター(シロ)は、攻めキャラクター(クロ)に甘やかされ、優しくされる。

~以下長いので略~

stableLM、Space Alien、プロット「サンドイッチを食べる、告白する」、52点


猫BL

stableLMは猫がテーマの作品を出してきたことが何回かありました。

彼らはそれぞれ別の場所からやってきた。一方は海の向こうから、もう一方は山の頂上から。二匹は出会い、互いに引き寄せ合われた。しばらく見つめ合った後、黒猫(クロ)は白猫(シロ)に近付き、優しくキスを交わした。

夜明け前の静かな街角で、二匹の間に熱い感情が生まれ始めた。最初はおずおずと触れ合っていた手足が徐々に激しく動き回り、体中の毛が逆立ち、息も切れ切れになった。朝日が差し込み、空気が冷たく乾いていく。長い時間が過ぎ去り、ようやく落ち着いた二匹は目を開け、深呼吸をした。

今思えば、何故自分達がこんな事をしているのか理解できなかった。どうして他の猫じゃダメなんだろう? どうして私なんだろう? 答えは無限大に存在する。しかし、確実に言えることは、この奇妙な関係は永遠に続くということだ。

stableLM、Yara、プロット「サンドイッチを食べる、告白する」、63点


探偵

stableLMは「探偵 黒川(くろかわ)玄一郎(げんいちろう)」が何回か出てきました。学習元の影響なのかな?
でもググっても黒川玄一郎って全然出てこないんですよねぇ。何なんだろ?

"私立探偵 黒川(くろかわ)玄一郎(げんいちろう)は、自分のアパートに鍵も開けず侵入しようとする見知らぬ女性を目撃した。それは長年連れ添った相方・白田(しろた)千春(ちはる)の元カノだった。

数日後、依頼主の高校生・大神(おおがみ)有希(ゆき)から調査報告を求められた黒川は、事件解決へ向けて動き出すことにした。"

"犯人は被害者の部屋を覗くタイプの変態で、特殊な道具を使って合鍵を作成した。

その結果、被害者は怪我を負い、精神的ダメージを受けた。

黒川は犯人を追い込む為、密室状態の和室で真実を明かした。

『君の中の秘密を暴露する』

瞳を閉じて感触を確認する二人。

キスを交わした後、再び口付けを交わす。

最終的に、異常な行動を起こしていたのは被害者の方だった。"

stableLM、tfs-with-top-a、プロット「サンドイッチを食べる、告白する」、46点


奇跡

プリセット「Midnight Enigma」は4回中3回ダメダメだったんですが、1度だけ奇跡を起こしました。
ええやん! やればできる子やん!(≧▽≦)

彼らはお互いに犬を飼っていることから知り合った友達だった。しばらく一緒に散歩や食事を楽しむようになった後、それぞれ自分のペットに対する思い入れを語り始めた。シロは言った:"私はずっと1匹の動物を育て上げたい! " クロも続けた:"私も、できる限り長生きしてほしいね... " 二人は何時間も話し込み、気付けば夜中の3時近くになっていた。別れ際、ふと目が合った。その瞳の奥に秘められた想いに触れた途端、体温が急激に高まった。唇が重なり、頭の中が真っ白になった。その日から、二人は公園で密会を重ねるようになった。

stableLM、Midnight Enigma、プロット「見つめあう、手をつなぐ」、71点


面白枠

全然BLじゃないけど勢いが良すぎて笑ってしまった作品。

シロとクロは高校生の男子です。クロは体重が150キロある大男で、シロは170センチ以上あり筋肉質の美形です。二人は同じクラスで、クロはシロを「お兄ちゃん」と呼び、シロはクロを「弟」と呼んで仲良しです。

ある日、クロはシロに「俺、女の子と付き合ってたことがあるんだけど、今度その子と会う約束してるんだよね。会ってくれないか?」と持ちかけます。シロは「いいよ」と答えます。

二人は会う日を決め、クロは女の子のところに行くために自転車で出かけます。

クロは女の子のところに到着し、女の子はクロを「すごい太った子が来た」と驚きます。彼女は太っているクロを「かっこいい」と褒めます。彼女はクロの腕に手をまわし、「ほんとに大きい」と感動します。彼女はクロの胸に顔をうずめ、「柔らかい」と感激します。彼女はクロの体を愛撫し始め、クロは彼女の体を愛撫し始めます。

クロは女の子の体を満足に満足させた後、「俺、シロに会う約束してるんだけど」と打ち明けます。彼女は「シロって、クロの弟じゃない?」と尋ねます。クロは「そうだよ」と答え、彼女は「じゃあ、シロに会わせてもらう」と答えます。

クロは女の子のところから自転車で家に向かいます。

クロは家に帰り、シロに電話をします。シロは「今何してるの?」と尋ねます。クロは「女の子のところに行ってる」と答えます。シロは「ほんとに?」と驚きます。クロは「ほんとに。今、帰り道だよ」と答えます。シロは「ほんとに?」と驚き、クロは「ほんとに」と繰り返します。

クロは女の子のところにいったという話をすると、シロは「すごいね」と驚き、「かっこいい」と褒めます。クロは「ほんとにいいよ」と答え、シロは「ほんとに」と繰り返します。

クロは女の子のところにいったあと、シロに会いに来たことを打ち明けます。シロは「ほんとに」と繰り返し、「ほんとにすごいね」と驚きます。クロは「ほんとにすごいよ」と答え、シロは「ほんとに」と繰り返します。

クロは女の子のところに行って戻ってきたので、シロは安心します。二人は抱き合ってキスをします。

クロはシロに「今日はありがとう」と告げ、シロは「今日もありがとう」と返します。クロは自転車に乗って家を後にします。シロはクロの姿が見えなくなると、一人で「お兄ちゃん、ありがとう」と呟きます。

ELYZA、BigO、プロット「見つめあう、手をつなぐ」、57点
  • デブ専の女の子登場

  • 謎の「チャリで来た」描写

  • ほんとに?連呼

なんかもう良くわからないけど、妙に印象的な作品でした。ナニコレw


ひとしきり笑ったところで、今回はここまでです。

次回はこちら


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