自分の足で集めた有機栽培茶。自身で行うブレンド。じっくり丁寧に抽出されたお茶

小林さんのカフェで飲むお茶は「からだにおいしい」。すーっと浄化されていくような感覚。不思議な味わいがあった。

小林さんのご実家は、お灸の製造販売業を営んでいる。日本では最近、お灸は漢方と同様、対処療法として用いられるようになり、欧米ではセレブが嗜む「特別な」ものになっていた。いずれも普段の生活とかけ離れている現状があった。そんな中、販路拡大のため訪れたモンゴルで、木の枝を燃やし患部に近づける民間療法を目の当りにする。病を防ぐのに、必ずしも「お灸」でなくていい-。そう気づいた瞬間だった。

「予防医学」は、もっと人々の生活に根付いた、誰にとっても身近なものであるべき-。

そう考えるうち、普段から気軽に飲める「お茶」の力に興味を持つようになった。
その研究・普及のためにお店をオープンさせた。

人の健康にとって「より良いもの」があれば、家業の商品じゃなくてもいい。そんな風に考えてくれる「カフェ」。なかなかない。

川地

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