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【ながおし㉕】まちを楽しく賑やかに 佐藤 磨弥さん

長浜で推したい!長浜でこの活動を推している!そんな人々を紹介する「ながおし!」

第25回目は、長浜バイオ大学2回生の佐藤磨弥(まひろ)さんを紹介します。

佐藤さんとは、これまで何度か面識がある。
長浜市役所まちあそび部※1や高校生大学生のサードプレイス「itteki」※2での活動の取材をする中で、元気な姿を見せてくれていた。

※1 高校生・専門学校生・大学生が市役所等にあつまって、ゆるく話しながら、まちをつかって楽しくあそぶ取組。https://www.city.nagahama.lg.jp/0000012890.html
※2 高校生・大学生の家、学校に次ぐ第3の居場所。
https://www.city.nagahama.lg.jp/0000013442.html

今回、ながおしとして、取材するきっかけは、今から半年ほど前、
「私、子ども食堂をしたいと思って活動しているので、いつかながおしで紹介していただけませんか。」と言われたこと。これまで、20数人紹介してきましたが、このアプローチは初めて。ながおしを評価してもらったようで嬉しかった。

半年が経過して、そろそろ活動が始まったかと思い、連絡。取材当日を迎えた。

次の予定があるとのことなので、早速にインタビューを開始。

まずは、まちあそび部のことを聞こうと
「活動中、いつも楽しそうにしていますね。」と振ると、
「楽しいです。」と笑顔。

こういう、地域と関わるようなことは中学生や高校生のころから好きだったのかと尋ねると「実は、中学はソフトボール、高校はハンドボールの部活に打ち込んでいて、家と学校を往復する毎日で、あまりこういう活動はしていませんでした。」と少し意外な答え。

何かきっかけはあったのかを聞くと、「大学のチューター制度を利用し、指導の先輩が地域活動に関わって、生き生きされているので、その影響を受けました。」、「でも、積極的になって良かったです。」とほほ笑む。

具体的にどういうことをしているのか気になり尋ねると、「まちあそび部は、定期的なミーティングで、メンバーや市役所の人とわいわいアイディアを出し合って、やってみようとなったことを実行していく感じです。」と話す。

まちあそび部で次のやりたいことをみんなでワイワイ話す。

何が一番楽しいのかを聞くと、「ミーティングが一番楽しい。」と語り、「そして、みんなで竹を切るところから体験した流しそうめん体験は最高でした。」と大きな笑顔となる。
よほど居心地が良いようだ。

本当に竹を切るところから流しそうめんづくりに挑戦する「まちあそび部」。

彼女によれば、まちあそび部には、「いろいろと話をして盛り上げる人」、「それを聞いて楽しみさらに盛り上げる人」、「それを聞いてまとめる人」、「まとまったアイディアの実行を考える人」など様々な人がいて、そういう人と過ごすことが自分にとって学びになっているとのこと。

「まちあそび部」の成果って、見えにくいけど、そういうふうに分析しているメンバーがいることの価値は高い。何でもやってみるのは大事だと思った。

ここで、今一番夢中になっていることを尋ねると
少し照れながら、「飲食店でのアルバイトです。」と答え、「大きい声での接客、アルバイト仲間とのチームワークも大切なので、中高時代の部活の経験も生きていて楽しいと思っています。」と笑顔。

私は、てっきりこども食堂のことを語ってくれるかと勝手に思っていたので、少しびっくり。でも、学生らしい可愛い面が見えて、少し安心する。

とは言え、こども食堂のことも聞きたい。
「準備は整いましたか。」と尋ねると、「ようやく、この前実施できました。」と語り、
「場所は、六荘まちづくりセンターでしたが、隣のこども園の展示会と一緒に実施できるよう配慮してもらえたので、たくさんの参加があって嬉しかったです。」と大きな笑顔から誇らしさも感じた。
そして細かいことだが、地域の温かみも感じて、こちらも嬉しくなった。

そもそも、なぜこども食堂に興味を持ったのか気になり尋ねると、「大学の授業で子どもの貧困を考える機会がきっかけ。」と答え、「身近な友だちにやってみたいと話すと、賛同してくれたので、前に進めました。」と続ける。
いつも思いますが、信じた道に進むことができること。大きな才能だと思う。

こども食堂運営にいそしむ佐藤さん。

続いて、もう少し佐藤さんの背景が知りたくて、家族のことを尋ねると
「祖母が飲食店をしていて、そこで家族そろって食事をするのが楽しみだった。」と語り、「こども食堂がしてみたいと思ったことも、ひょっとして、源流はそこかもしれません。」と続ける。

そんな佐藤さんは、将来何を目指すのか尋ねると、
「まず、大学の研究は、発酵を学びたい。」と話し、「そして、将来は食に関わるような仕事に就きたい。」と力強い。

うん。まてよ。そういえば、最初から話は、「流しそうめん」、「飲食店のアルバイト」、「こども食堂」、「祖母の飲食店」、「発酵の研究」、「食に関わる仕事」と全体を通じて、ずっと食でつながっている。

美味しいものを食べること。誰もが好きなことです。
彼女は、その「食」から、「団らん」、「仲間づくり」、「まちづくり」と自然と発展させているようだ。

長浜のことは、ittekiやまちあそび部があって、良いまちだとしつつ、
車がないと不便、電車の本数がもっとあると良くなると話し、
さらにもっと、大学や学生をみんなが活用してほしいと続ける。
彼女によると、地域から、学生にしてほしいことの提案があれば、
もっと盛り上がれるはずとのこと。非常に頼もしい。

インタビューに笑顔で答える佐藤さん。

幼いころ、地域のイベントに参加したとき、高校生大学生のお兄さん、お姉さんがいろいろとサポートしてくれて楽しく、その存在が、まぶしく、憧れだったと語り、
「大学を会場に、こども食堂を開き、地域の子どもを招きたい。今は、それが目標」と笑顔をみせる佐藤さん。

幼いころの憧れを胸に、大きな一歩を踏み出した。

(あん)

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