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【ながおし!⑧】多くの人に喜ばれるお菓子づくりを目指して 古城睦也さん・桃花さん
長浜で推したい!長浜でこの活動を推している!そんな人々を紹介する「ながおし!」第8回目は、それぞれ別の屋号で洋菓子店を営む古城睦也さんと桃花さん夫妻。
夫の睦也さんは、Pecheka(ペシュカ)で主にチーズケーキを、妻の桃花さんは、un rythme(アンリトム)で主に焼き菓子を販売している。
洋菓子店と言っても、店舗はなく、イベント販売とネット販売のみのお店。大変今どきだ。
2人と初めて会ったのは、今年6月3日のきのもと交遊館だった。
その日は、最近移住者が増え、にぎやかになってきた木之本自治会のメンバーが、古くからの住民と移住者を交流させ、もっとにぎやかにしたいと「きのもとすむすむ交流会」を開かれていて、
私はそのイベントの取材をし、2人はそのイベントのマルシェに出店していた。
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2人に好印象を持った私は、早速「ながおし!」の取材を申し込んだ。
取材日、一別以来の2人。
少し恐縮しながらも、さわやかな笑顔が心地よい。
雑談の中で、木之本は桃花さんの地元で、睦也さんにとっては、これまで全く縁のない場所であることがわかった。
睦也さんに、木之本・長浜の印象をまず聞いてみると、「非常に住みやすい」と答え、「おせっかいな人が多くて、うわさがわりとすぐ広まる」という、ややもすれば嫌なことも、「人同士のつながりが強い」とまとめてくれる。人の好さが見える。
さらに、自宅においしいと聞いて、焼き菓子などを買いに来てくれる近所の人も居るとのことで、「木之本で良かった」と笑顔の2人。
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ここで、「なぜ、洋菓子なんですか」と聞くと、桃花さんが元々、菓子の専門学校に行っていて、大阪でパティシェをしていたが、コロナ禍となり帰郷して、2020年10月に木之本でアンリトムを開業していたとのこと。
睦也さんにも「お菓子作りはしていたんですか」と聞くと、「食べるのは好きでした」と人懐っこい笑顔。なんと睦也さんは、元自衛隊でお菓子作りとは、全く縁がなかったそうだ。
「就いていた職業を辞めるとは、思い切りましたね。しかも自衛隊って安定してるし」と切り出すと、「自分の力でやってみたいという気持ちがあった」、「勢いもあったが、自分の意志さえしっかりしていたら、何でもできると思った」と切り返され、
桃花さんも「両親が自営業で、身近に公務員とか会社員を知らないので、睦也さんの挑戦を自然に応援できた」と語る。
続けて、「今は、店舗がなくても、ネットショップが、手軽に開ける時代、私も全然得意ではなかったけど、開くことができました」と2人顔を見合わせて笑顔となった。
さらに睦也さんは、「よくよく考えると、怒涛の数年だった。自衛隊を離隊し、昨年10月には、結婚。並行してチーズケーキも一から学び、今年1月は、ペシュカをオープン。夢中だった」と振り返る。
ここで、改めて「楽しいですか」と聞いてみる。
ここは、2人そろって「全部自分で作っている感じが楽しい」と笑顔。そして、少しきりっとした表情で「楽しくなかったら続かない」と続ける。これまで実践してきた自信が見える。
そして、今の楽しみは、少し遠くの出店帰りに、2人で温泉に行くことや、自宅でゲームをすることと語る2人。ここは、普通の新婚夫婦だ。
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そんな2人に、将来の夢を尋ねると、
少し悩みながら、睦也さんが「ネット販売やイベント販売を続けつつ、店舗も立ち上げたい。木之本はもちろん、大阪でもやってみたい。色んな人のやり方を学んでいきたい」とゆっくり語ってくれた。自分たちの足元がしっかり見えているようだ。
さらに「お菓子だけにしばられずに、いろんなことに挑戦したい」と前を見据える姿に、自然とこちらも嬉しくなる。
今や、2人の店は、2人の実直な人柄もあり、地元で話題となり、イベント出店では、ほぼ完売するとのこと。
デジタル技術の発達等で、今やどこにいても、何でも挑戦できる時代。2人はその先を歩いているように見える。でも時代にのっているだけでなく、睦也さんの言葉を借りると「意志をしっかり持つこと」がすべてのベースにある。
その2つを兼ね備えた2人。今後の活躍が楽しみだ。
(あん)
2人のチーズケーキと焼き菓子が食べたくなった方はこちら
★Pecheka(ペシュカ)
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★un rythme(アンリトム)
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