【ながおし!⑯】好きな歌で滋賀・長浜を盛り上げたい 藤塚 美空さん
長浜で推したい!長浜でこの活動を推している!そんな人々を紹介する「ながおし!」
第16回目は、藤塚美空さんを紹介します。
私が藤塚さんを知ったのは、今年2月25日、さざなみタウンで開催された市民活動団体などが集まる「わ!輪!〇!!みんなでつながる広場」。
藤塚さんはその当日、ファシリテーターの一人としてテキパキと進行をこなし、また、生き生きとした笑顔を見せながら、参加者の硬さをほぐす。
すごい高校生だなと思いました。
さらに、藤塚さんは高校の演劇部在籍中に、滋賀県大会で金賞を受賞したこと、歌うことが好きで、本格的に歌のレッスンをしていることなどを人づてに知って、「ながおし!」で紹介したいと思い、取材を依頼しました。
そして取材当日、この日は季節外れの暖かさ。これからを担う人に会うにふさわしい日だなあと少し良い気分で臨んだ。
藤塚さんが、取材会場に来てくれる。少し緊張気味だが、ながおし!の趣旨を伝えると、「ありがたい話で、嬉しいです」と笑顔。そうそう、2月25日に感じた雰囲気と同じ。藤塚さんは、自然と人を和ませる。
早速、「あの日、ファシリテーターをなぜやってみようと思ったのですか。」と聞くと、
「学校から声掛けされたのもありますが、この春大学に進学し、地域文化学部で地域のことを学ぶので、地域の人たちとコミュニケーションをとる良い機会かなと思った。」と話してくれた。
ここで「そもそも、なぜ地域文化に興味を持ったのですか」と少し突っ込むと
「将来は歌手として活躍する夢があり、さらに歌手活動の傍ら、滋賀・長浜の魅力を伝えるような活動もしてみたい。」「県外の友だちから、長浜って建物や街並みに歴史的な魅力があるねと褒められたことも嬉しかった。」と興味を持った理由を話してくれました。そして、
「でも今は、私自身が、地域のことを知らなさ過ぎて、何も伝えることができないので、できるだけ多くの人に触れあって学びたい。」という目標を語ってくれた。
やはり並の高校生ではない。
彼女は、どんな高校時代を過ごしたのか。
まず、演劇部の活動について尋ねてみると、
「演劇部の活動は、高校生活一番の思い出です。」と話し、
「特に滋賀県大会で金賞を取り、近畿大会へ出場したこと。」や「引退前最後の作品は、同じ演劇部の仲間が台本を作ったものであり、みんなでこの作品を良くしようと、色んな意見が飛び交い、作り上げられたので、すごく大変だったけど、一体感があって楽しかった。」と続け、
「自分の特技である歌を生かして、歌手にあこがれる女の子役を演じることができたことも嬉しかった。」とはにかんだかと思うと、
「指導の先生や顧問の先生に恵まれました。学校の照明、音響などの練習環境が良く、他校よりも充実した練習ができたことも大きかった。」とも語ります。
周囲を見る目、視野の広さに驚かされます。
「いいメンバーに恵まれて良かったですね。」と問いかけると
「そうなんです。本当に楽しい高校生活で、例えば、これも演劇の話になりますが、
3年生の文化祭で、クラスで演劇をすることになったときの話もしますね。」と切り出し、
「そのときは、クラスの中で演劇部が私だけということもあって、リーダーを任され、今までやったこともない脚本にも挑戦したのです。本当に大変で、くじけそうになったこともあったのですが、クラスメイトが大変協力的でそれぞれが自分の役割に真剣に向き合ってくれたので、何とかやり遂げることができました。その達成感は忘れられません。」と笑顔の藤塚さん。
みんなが彼女に協力するのがわかる気がする。
ここで、「歌はいつごろから好きなのですか。」と聞くと、
「物心ついたときから好きで、小さいころは、テレビのアーティストの真似をして踊ったり、歌ったりしていたようです。そして、いつしか歌手になりたいと思うようになっていました。」と話し、「その夢を両親が応援してくれたので、今も続けられている。」と両親への感謝も語ります。
彼女は、どう夢をかなえていくのだろう。
気になって、大学生活の抱負を聞いてみると
「大学生になる実感が今はなくて、すごくフワフワしています。」としつつも、
「フィールドワークに出るのが楽しみで、この前のつながる広場で知り合った、まちなかで米川のまちづくりを進めている関係者から、実習があるから来てねと言われて嬉しかった。」とキリっとした表情をみせる。
しっかり自分が見えているようだ。
行政に携わる身として、藤塚さんの目には、長浜がどう映っているのか気になり、長浜の魅力や不足していると思うことを聞いてみると、
「長浜の田園が広がるのどかな風景、歴史的な景観も好きで、だから開発が進み、その風景がなくなるのは寂しいと思うときがある」と話し、
「あと、地域に目を向けたがらない高校生や若い人たちもいるので、少しでも目が向けられるようにできるといいなと思う。」と続ける。
また、すごい高校生だと思った。
最後に、将来どうなっていたいかを聞いてみた。
これには、少し時間をかけて、
「これまで歌を頑張ってきたことを無駄にしたくない。歌手として、テレビやwebで見てもらえるような大きな存在になって、いろんな人の力になりたい。そして、滋賀県出身の歌手・西川貴教さんのように、滋賀の魅力を発信できる歌手になりたい。」と話され、
「西川さんは、憧れなのですか。」と水を向けると、「将来、歌手として、滋賀の魅力を一緒に発信したいなと思っています。」と少し照れたような表情ながら、力強く語ってくれました。
取材を終えると、彼女の歌で滋賀・長浜が盛り上がる姿が見たいと自然と思っていた。
(あん)
*なお、藤塚さんは「瀬文みく」という名義で歌手活動をされています。
オリジナル配信は、こちら。
*その他に、①SNSまとめサイトと②オリジナル曲配信サイトを添付します。ぜひこちらもご覧ください。
①SNSまとめサイト
②オリジナル曲配信サイト