『自分なりの決断』
今から15年近く昔。
「写真で世界を平和にしてやる!!」と本気で思い、
正義心と勢いで突っ走っていた時代。
毎回毎回、取材の度に手書きで遺書を書いて、
20kgの荷物を背負いながら、1日中走り回っていた。
今思えば、若かったからこそ、失うことを恐れぬ強さがあったのだと思う。
無謀な勇気や好奇心のままに突き進み、
目を覆いたくなるような現状を見つめ、
感情のままに人と向き合う。
報道としては二流だが、その時の経験が今の自分の考えや精神を成長させてくれた。
僕は、
己の心の感情の深い所に触れるものがあったら、
それは、突き進む合図だと思っている。
それが自分なりの決断。
今の自分には到底、真似をすることはできないだろう。
ただ、がむしゃらに、真剣に、向き合っていたあの頃。
心のままに突き進んでくれた自分の決断に感謝している。