YouTubeで巡る2018上半期邦楽ベスト10
ここ最近の〝マイベスト〟はプレイリストで表しているのだけれど、今回挙げたい曲に未配信のものが多かったのでYouTubeを羅列することにした。聴いてほしいし。
という訳で邦楽ONLYベスト(洋楽はプレイリストにする)。
ちなみに〝2018年上半期に発売された曲ベスト〟ではなく〝2018年上半期に私の心に刺さった曲ベスト〟。
それ以前に発売されたものもあるし、未発売のものもあり。順不同。
1. 安室奈美恵 / Do It For Love
ファイナルツアーで本編ラストに披露された曲。WOWOWで観たけど、「25 THANK YOU I♡FAN」の文字が装飾された、せり上がりのステージで熱唱する様に鳥肌が止まらなかった。安室ちゃんが私たちへ残してくれた最高のメッセージの一つだと思う。
2.星野源 / ドラえもん
紛れもなく私のiTunes上で上半期再生数No.1。アニメのタイアップといえば、テーマに沿いつつも固有名詞には触れず、そのアーティストのアルバムに違和感なく収まれるものが多々ある中、まさかのド直球。しかもまぎれもなく星野源の新曲以外の何ものでもなく脱帽。そのままのファニーさも良いし、歌詞を深読みしても楽しい。
3.小沢健二 / アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)
映画『リバーズ・エッジ』の為に書き下ろされた曲。雑誌『ポパイ』特別付録の『オリーブ』で先行掲載された歌詞を目にした時はセキララさに驚いたけれど、音楽として聴いたら映画のエピローグのような、その道のりの先に訪れる穏やかなまなざしに涙した。二階堂ふみと吉沢亮の声が、この生々しい記憶はフィクションなんだとハッと引き戻してくれる。
4.じん(自然の敵P) / 失想ワアド
昨年12月29日に、カゲロウプロジェクトのノベライズ『カゲロウデイズ』が8巻にて完結。音楽はアルバム『メカクシティレコーズ』(2013)で完結とされていたけど、同日に新曲が発表されるという嬉しいサプライズ。久しぶりの初音ミクfeat.に思いが込められているのでは、とファンとしてあれこれ推測してしまった。小説後半にリンクする曲も今後アップされるみたいで楽しみ。
5.鏡音リン・みきとP/ ロキ
中毒性ありまくりのボカロソングがまたも誕生。軽妙な掛け合いが楽しいし、キラーフレーズ“死ぬんじゃねえぞ お互いにな!”の椎名林檎並みのコブシがやばい。YouTubeでもニコ動でも聴けるし【歌ってみた】もカラオケもバズってるのに、音源の発売がないのは何故⁉︎ アルバム買わせたい戦略か… それでもいい…待ってます…
6.米津玄師 / Lemon
昨年のアルバム『BOOTLEG』の勢いそのままに突き抜けた上半期のモンスターソング。ドラマ『アンナチュラル』との良共鳴もあり、まだまだじわじわ拡がってる感がある。2016年のシングル『LOSER』がCM曲になったけど、今までの曲ももっとフックアップされていくんだろうなぁ。彼の世界のしかけ絵本みたいな精巧さにいつもワクワクさせられる。
7. ミツメ / エスパー
東京で活動する4人組ロックバンド、ミツメ。彼らは日常の湯気とか、吐息とか、浮き足立つソワソワ感とかを音にするのが上手いなぁと思ってて、言葉も澄んでいて気持ちいいんだけど。この曲は変態性(褒めてる)もポップ性もググッと前に出てて初シングルに相応しいなぁって思った。不穏に鳴る音が癖になる。
8.サニーデイ・サービス / イン・ザ・サン・アゲイン
微妙に気持ちいー感じが、リアルを一旦おいて虚構を漂う気持ちいー感じとシンクロしてるようで、ぞぞっとする。身に覚えがあって。このところのサニーデイ・サービスのアプトプットは半端ない。〝今〟を体現することへの執念のようなもの、感動する。アルバムでFUCK言いまくってるのも実感なんだろうな。リアルを心地良いフロウに乗せ吐露するスタイルはヒップホップっぽいなって思う。
9. 大比良瑞希 / アロエの花 (tofubeats remix)
東京出身のシンガーソングライター大比良瑞希の昨年9月に配信限定リリースされた「アロエの花」をtofubeatsがリミックス。イントロの口笛が上向きのいい雰囲気を醸し出して終始リラックスして聴いてられる。「ドラえもん」はみんなで楽しむ曲として再生数No.1だったけど、私個人の時間としてはこの曲を一番聴いていたかも。哀愁を抱えつつもキュートでポジティブで生活に馴染む曲。
10.DA PUMP / U.S.A.
暇さえあればYouTube公式はもちろん、ショッピングモールでのライブを探し出して見てしまう。ISSAの歌の上手さ、メンバーのキレキレダンスに釘付け。カッコイーー!って感想しか出ない不思議。元気もらえる。最初タイトルだけみた時は安室ちゃんリスペクト(「ミスターU.S.A.」にちなんで)だと思ったんだけど、勘ぐりすぎ?
<おまけ>阿部真央 / モンロー
上半期、動画共有アプリ「TikTok」にハマって、私にとってプレイリストと並んで曲に出会える場になっている。人気曲の親近感って半端なくて「あっ!チャートインしてるやつ!」という扱いになる。という訳で「モンロー」聴きまくった。2ndアルバム『ポっぷ』(2010)収録。とにかくカワイイ。