長崎での暮らし ― 水産学部4年 Tさん ―
長崎での大学生活や暮らしの魅力について、長崎大学水産学部4年生のTさんにインタビューしました。
岡山県出身 水産学部4年生 Tさん について
岡山県出身のTさんは、鯨類など海の生き物について学べるところに進学したいという思いから、長崎大学水産学部への進学を決めました。
大学入学後は「鯨類研究会Balaena」というサークルに入り、鯨類への関心を深める一方、学部では水産学についての知識をより広げていきました。4年生になった現在はオキナワフグのフグ毒について研究を進めています。
「鯨類研究会Balaena」での活動について
もともと鯨類に興味があったので、鯨類研究会Balaenaには入学後すぐに入りました。Balaenaは、イルカの解剖をしたり模型を作ったり討論会をしたりと、様々な活動を通して鯨類について学ぶサークルです。
活動の中で一番楽しかったのは討論会です。捕鯨の是非をテーマにしたディベートに向けて、捕鯨の歴史や文化を調べました。鯨類の生物的特徴や生態についてはこれまでも学んでいましたが、文化や歴史という視点から学ぶのは新鮮で、とても興味深い体験でした。
長崎では縄文時代の遺跡から鯨の骨や捕鯨に使ったと思われる石器が出土するなど、古くから捕鯨が行われてきました。ですから、鯨の影響がお祭りや食文化にも色濃く残っていて残っていて、私とって鯨について学ぶには良い環境でした。実際に鯨類を見るだけでなく、長崎の捕鯨の歴史や文化を学ぶのもおすすめですよ。
水産学部での学びについて
印象に残っているのは、やはり乗船実習ですね。入学後初めての乗船実習では軍艦島のあたりまで行って、操船体験をしました。舵を切っているとき、緊張しながらも「今船を動かしているんだ!」と感動しました。
また実習の中で、人生初の釣りも体験しました。釣れたのはオニオコゼ。
現在フグの研究をしていますが、このときから毒のある魚に縁があったのかもしれません(笑)。
フグ毒の研究について
学部で様々な授業を受けるうちに鯨類以外の生物にも興味を持つようになりました。現在は、海水の塩分濃度を変化させたときのオキナワフグの毒の保有量の変化を調べています。
夏にはオキナワフグのサンプルを採取するため、研究室のみんなで沖縄へ行きました。現在はサンプルの解析が終わって、データの比較分析やグラフの作成などをしています。データの解釈が難しいのですが研究室の先生や先輩にアドバイスをもらいながら進めています。
入学当初を振り返って
入学当初は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、家にこもる日々が続き不安を感じていましたね。しかも長崎という初めての土地での生活で、何かを始めるのには勇気がいりましたが、一歩踏み出してよかったと思うことがあります。それはアルバイトを始めたことです。そこで同じ大学の友達ができたことが、私の大きな支えになりました。今ではアルバイト仲間の皆とボーリングやカラオケに行ったり、少し足を延ばして福岡や佐賀まで行ったりしています。
長崎の魅力は?
趣味が映画鑑賞と読書なので、近くに映画館や本屋さんがあることを魅力に感じています。長崎市には映画館が二か所もあって、同じ時期でもやっている映画が違うので、好きな映画が選べます。しかも大学から路面電車一本(片道140円)でいけるんですよ。月に一度くらい見に行っています。
一日の流れは?
8時30分 起床 身支度
9時50分 家を出て大学へ
10時00分 水産学部棟に到着
水産学部棟の入り口付近には海洋生物の標本や、はく製、船の模型が展示されています。
研究室へ向かいます。
13時00分 昼食
14時00分 研究室に戻って、研究を進める
17時00分 研究室を出て、買い物へ
18時00分 帰宅
19時00分 夕食
20時00分 入浴
自由時間(本を読んだり、友達と電話したりすることが
多いです)
24時00分 就寝
以上、水産学部4年生 Tさんの「長崎での暮らし」でした!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?