ようこそ! 長大オープンキャンパスへ
2022年もオープンキャンパスを実施することができました! 新型コロナウィルス感染の第7波が広がりつつある中でしたが、参加受付人数を大幅に減らして完全予約制とし、最大限の注意を払った上での開催でした。それでも2000人以上の高校生・受験生をお迎えすることができて感無量です。お越しくださった皆様、ありがとうございました。
昨年に引き続き長崎大学高大接続副学長の浜田先生が全学部会場を回りましたよ。また、午前中は河野茂学長も文教キャンパス内学部の開会挨拶をしました。その模様も含めてリポートします。
【情報データ科学部】
今年で3年目を迎える情報データ科学部。令和6年度には大学院を設置するほか、同年10月には長崎スタジアムシティにサテライトオフィスの設置を予定しているなど、今後ますます進化していきます。
河野学長は情報科学、データ科学の社会的ニーズが日々拡大していることを踏まえ「これからの社会に求められている学部。待っています!」と呼びかけました。
【教育学部】
午前の部と午後の部、合わせて約500人の参加者をお迎えした教育学部。全体説明会の段階から感染対策のために数会場に分かれました。メイン会場を訪問した河野学長と浜田副学長。河野学長は「現代の教育分野に山積する課題を解決できる突破力のある教員になってください」と話しました。
全体説明会後は各コースに分かれて説明をします。キャンパス内あちこちで参加者を受け入れるお手伝いをしている学生がいました。教育学部中学生コース理科の皆さんはキャンパス内の池で生物についてのワークショップの準備をしていました。
特別支援教育コースの皆さんはプラカードを抱えて誘導していました。
【環境科学部】
文理融合型の教育・研究が特徴の環境科学部で開会挨拶をしました!
河野学長は大規模な気候変動が起こっている昨今、大学で環境問題に取り組むことの重要性を説明。「ぜひ、長崎大学環境科学部に来てください」と話しました。
環境科学部のオープンキャンパスの目玉はクイズや実験・研究の体験、デモ講義を受けること。参加者に大学での学びを体験してもらいました。
【多文化社会学部】
世界を学びのステージにする教育をおこなっている多文化社会学部。2014年の創設以来、徹底した語学教育で鍛えられたグローバル人材が数多く巣立ち、卒業生は多方面で活躍しています。オレンジ色の学部Tシャツが眩しい門司和彦学部長は、学部長自ら個別相談のブースに入り、参加者の相談に応じていました。
全体説明会後には学生団体の発表がありました。難民問題や入管問題などについて学び、集めた資料を伝える活動をしている学生団体STARsが登壇。STARsは多文化社会学部の学生が中心となり発足し、県内外から注目されている団体なんですよ。
【工学部】
長崎大学工学部は1学科5コース。いち早く工学科1学科制を取り入れた理由は、現代求められている多角的な「ものづくりの力」を持つ人材を育成するため。河野学長はその学部の思いについて触れ「長崎大学工学部で一緒に学びましょう」と挨拶を締めくくりました。
多角的なものづくりの力を身につけるための教育方針や、実学を重んじる大学の気風を実際に感じてほしいと、各コースで公開実験のブースを設けました。
【医学部医学科】
午後からは都合により河野学長は退席。浜田副学長が一人で各学部を訪問しました。まずは、坂本キャンパスの医学部医学科へ。長崎大学医学部は我が国で最も歴史が古い医学部として知られています。
【医学部保健学科】
長崎大学附属病院に隣接する学び舎・医学部保健学科にきました。保健学科のオープンキャンパスでは毎年本格的な体験学習が人気なのですが、今年は新型コロナウィルス感染対策のために実習は中止になり、代わりの学科・専攻紹介動画を見ていただきました。楽しみにしておられた皆様、申し訳ありませんでした。
オープンキャンパスに際して澤井保健学科長は「保健学科の3コースは、人がより健康に生きるためにどうすれば良いのかを追求する学びです。皆さんと共に前へ進んでいきたいと思っています」と話しました。
【歯学部】
長崎大学歯学部は全国で一番若い歯学部です。西九州地区の歯学医療の中枢としての大きな役割を果たしています。今年も約80人の参加者をお迎えしました。
教育熱心な先生方が参加者をお迎えしていました。村田歯学部長は「時代の変化や社会の要請に応じて、未来を切り拓いていける歯科医師を養成するために最高のカリキュラムを準備しました。ぜひ、長崎大学歯学部へ!」と話しました。
【経済学部】
片淵キャンパスの経済学部へ! 拱橋(こまねきばし)や瓊林会館など、随所にある歴史的建造物からも伝わってくるように長崎大学経済学部には110年を超える歴史があります。
来年度からコース制度が変わり、2コース×3領域になった経済学部。深浦厚之学部長は「時代のニーズに即して学生が将来のキャリアを築いていくのに有利な構成にしました。長崎大学経済学部で夢を実現させましょう」と話しました。
【水産学部】
再び文教キャンパスに戻った浜田先生。水産学部棟前の池で機材を使って調査をするグループを発見しました。話しかけてみると広瀬美由紀先生によるオープンラボ(テーマ『音を使って水中を見てみよう』)の真っ最中でした。毎年、水産学部は約30テーマのオープンラボを実施して、大好評をいただいているんですよ。
藻に覆われた池は何があるのかも見えにくいですが、音を使うことで予期せぬものも発見できるんですね。
一風変わったラボもありました。清田雅史先生が指導するテーマ『解剖しながら学ぶ海鳥の生態』です。水産学部で鳥の解剖?と思った方、いると思います。その訳を尋ねると清田先生は「海鳥は陸の環境と海の環境、両方に影響を受けている存在です。その海鳥の生態を研究することにより海の生態系が見えてくるんです」と話しました。
【薬学部】
医学部同様に歴史が古い薬学部。先輩の中には優秀な研究者が多く、ノーベル化学賞を受賞した下村脩先生もそのお一人です。オープンキャンパスでは12の体験実験を準備して参加者をお迎えしました。
西田孝洋学部長は「長崎大学の薬剤師国家試験の合格率は常に高く、医療界に多くの人材を送り出してきました。一方、薬科学科卒業生の多くは大学院に進学。その後、大学、製薬企業、官公庁、研究所等で活躍しています。ぜひ、本学部で夢を叶えてください」と話しました。
【終わりに】
全学部を回って「長崎大学は広いね!」というのが浜田副学長の感想。ほぼ一日かかりました。ご対応くださった先生方、学生の皆様、本当にありがとうございました。ところで今回はご紹介しませんでしたが、オープンキャンパスでは附属図書館も見学できます。いずれ改めてご案内しますね。