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Uターン転職活動の話(退職へ向かう編)

『現職を去ること、それも転職の大事なステップ。』


前回までの話で、内定承諾するところまでは終了しました。晴れて次に行くべきところは決まったのですが、これで全てが終わったわけではなく。

次の勤務先が決まったら、今の場所を去る準備をしなければならない。これが結構こたえます。面倒だし、ちょっと気まずい。人によっては、転職先決めた後のこのフェーズで心がやられちゃう人もいるらしく。

でももうやるしかないし、堂々とやって大丈夫だった。大事なのは『自信持って決断したという姿勢でいる』ことと、『自分一人いなくなったって会社は何とかなることを認識』すること。

上記を踏まえつつ、退職日までの道のりがどのようだったのかを書いていきます。だいだいの流れは以下のようになってたと。

・退職交渉
・仕事の引継ぎ
・挨拶と身辺整理

本当はこのステップの中に、有給消化をすることも入れておきたいですね。私はコロナ渦の状況やら引き継ぎ段取りの悪さの影響であまり長くはとれてませんが。実際は『人生の休み時間』としてガッツリ取ってしまうことをお勧めしたいです。

それでは、一通り記録として順番に書いていこうかと思います。

毎回再掲するけど、自分のUターン転職の流れは以下の通り。

1、転職をする決意 (2019/10~11)
2、自己分析(2019~2020年末年始)
3、転職エージェント登録(2020/1初旬)
4、職務経歴書作成(3を行ってすぐ)
5、応募と面接(2020/1中旬~2020/3上旬)
6、内定~転職活動のピリオドを打つまでの決意(2020/3上~中)
7、退職に向けて(2020/3下旬~2020/5末) 
  ※2020/6/1付にて次のところへ入社

その他転職に関する個人的な属性などは以下にも記載。

もう一度書いておくと、自分は『転職先を決めてから現職を退職』するパターンで実施していますので、その目線で記録してます。

『後は辞めるだけ』なんだけど、乱暴にやっちゃうとモメかねないような気もするし、言葉選びもなかなか困った。そこに、コロナ渦ならではの面倒ごと、ラッキーごともあったりした。でも、自分の場合はこの段階で何言われようが『答えが決まっていた』ので、ただやり切るだけでした。


退職交渉

とにもかくにもまずは『転職するので辞めます』宣言すること。

明確に、スピーディに話す。正直この後引継ぎとか、そこそこに時間のかかることが待ってるし、引継ぎできる環境にするためには、このステップが終わってないといけない。

ただ退職宣言って、『誰に』『いつ』『どのように』やればいいのかってとこから悩むし、緊張した。

自分の場合は、
課長を、内定承諾した日から次にオフィス出社する日の、始業前のタイミングに、会議室へ呼んで話をした。その後課長から部長などへ話を上げてもらったイメージ。

個人的には、最初は直属の上長のみに伝えることでいいと思う。上長よりも先にいろんな人に軽々しく話しておくと、課長の立場的にも微妙だし、礼儀面とかも問題視されそう。それに、部長クラスとか上過ぎる人から伝える必要もないかなと。課長から伝えて、課長から部長とかの上の人や、マネージャーとかの下の人に広まるようにするのが、平和なように感じる。この辺は各々の組織構成に応じて考えればいいかと。

営業時間外にしたのは、忙しい時期だったし、うちの課長はいつもバタついてたし、人柄的にいろんな人が相談してくるタイプだったから、営業時間内はすぐ後回しにされそうかなとも思って。なおかつ定時後は打ち合わせの延長などや、残業系の都合もあってごちゃごちゃしそうだったので、まだ一日で頭も予定もスッキリしていると思われる、朝の始業前にした。

朝からこんな話聞かされてその日どんな気持ちで過ごせば、となりそうな気もしていたが、ここはもうしょうがないかと。

何よりも『スパっと伝えてしまいたかった』んですよね。
いろんな横槍が入ったりでだらっとなると、なし崩しになって、流されたりもしそうだったので。

そのためには、課長も忙しいので、呼び出し理由もちゃんとしておく必要があった。ただ『相談したいことがある』だけでは、飛び込んできた連絡とかに横取りされそうだったので、誘い文句も迷った。

そこで自分がとった手段は『今一番大きなPJの相談事』をする場としてアポを取るというやり方だった。

言い方悪いけど、いわゆる『偽打ち合わせを組んだ』という感じ。結果的にはウソついてるんだけど、まずはちゃんとその場に来てもらってしっかり話せる環境を組むことを優先した。

もちろんこの方法は、上長の人間性を踏まえて実行することが大事。人によっては怒っちゃうと思うし。場合によっては『大事な相談があります』とだけ伝える方がよかったり、『本題を伝えてしまう』というのもいいと思う。要は宣言相手に合わせて適切な手段を考えたほうがいいということ。

そんで、課長が会議室に来たときに、アイスブレイク的な世間話のフリして、自分の最近の近況を話しながら本題に持って行ったというわけです。転職理由と、いつまでに退職させてくださいっていうことまで。もちろんいろいろ聞かれたけど、説明するとその場では課長自身には納得された。

いわば打ち合わせ予定はウソだけど、もっと衝撃的な真実を伝えるみたいな、不思議なドッキリっぽい感じになってしまいました。若干今でも申し訳ない気はしています。(正確には、時間が余れば本来の誘い文句にしてた仕事の相談もしようかと思ったので、完全なウソではない…はず。)

なので、このやり方をおすすめする気はなく、単純に記録として書いてます。大事なのは『決定意志を迅速明確に認識させること』です。

もちろん、意志を言えばすぐにOKで終わるというわけではないです。

自分の場合も、部内全体でちゃんと承諾されたのはここから1週間も先のことでした。課長に持ち帰らせて、部長やマネージャーに共有し話し合った上でのこと。その間、部長や課長から社内での配置転換や九州転勤なども、もちろん勧められたし、いろんな交渉案が出てきました。

でも、今までも転職活動通して、自分の意志も固めたし、面接で類義の質問に答えてきたんですよね。今更迷うポイントがないんですよ。逆にここでブレると退職交渉がだらだら延びて余計に面倒になると思う。

なので、全部理由付きで断ってしまい、さっさと結論を出してもらった。

『もう決めたという姿勢』を常に見せつけること。

そう考えてもやっぱり、転職活動は働きながら行い、決まった後に退職交渉始める方がいいと思う。言い方悪いけど、職場的には受け入れざるを得なくさせるようになるから。

(たまーにその状況でも押し切られて、内定先企業とトラブルになることもあるらしい。この辺はエージェントにアドバイスを求めることもできます。)

転職サイトとかにも書いてあるけど、『お前がいなくなると終わる』『転職するなんて大変だ』『今の会社よりいいところはなかなかない』みたいなことは、基本的に全部気にしなくていいと思った。

理由もサイトに書いてあるまんまで。
一人いなくなって潰れる会社はないし(確かに、残された人たちは大変だけどそれを管理するのが上司の仕事)、”今の会社でやり切ったほうがいい”系のこと言う人はだいたい転職未経験者だったりするのがザラだから。

話を切り出すまでは気になることは多かったけど、実際に踏み切る準備ができていれば、自分の場合はすぐに進行していった。


仕事の引継ぎ

退職交渉が終了したら、引継ぎ作業をやっていきます。

これも結構骨が折れる。確かにすぐに代わりの人員がすぐにいるかというと、そういうわけでもないし。やったことに特殊なことはないんやが。

まず、事前準備として、自分の担当している仕事を大小関わらず全て書き並べる。その書き並べた仕事に対して『現状』『課題』『これからまずすること』『困ったときの相談先と資料の在処』を書き、なんとなく誰に渡すといいか、なんて候補も忍ばせた。

実際には、引き継ぐ相手は上司に決めてもらえばいいと思う。自分もだいたいはそういう感じになった。

やってみて驚いたのが、自分担当で持っている細かい仕事が多いことがわかったことと、共有してみると『これはこれからも必要なの?』とか言われたこと。不必要業務は薄々自分でもわかってたのもあって、ちょっと複雑だった。これを機にチームからその仕事を手放し、捨ててしまうのはどうかという提案もしたり。

案件内容によっては、引き継ぐ相手のために説明資料を作ったりし、打ち合わせや実際に仕事をやってみたりして、だんだんと身を引いた。

引き継ぐ相手がしっかり決まるまで(人員調整ができるまで)はそこそこ苦戦したようだが、パス自体はなんとなくスムーズにいった。


挨拶と身辺整理

お世話になった人も多いので、タイミングを見て筋を通すことも忘れず。

ただ、ここで面倒だったのがコロナ渦だったということ。

退職交渉が承諾された直後の3月下旬、前職場でも在宅勤務が原則となり、オフィス出社する人はほとんどいなくなった。

なので、遠方の人だけでなく、部内やチーム内においても全員電話で連絡する必要が出てしまった。これはかなり大変だった。普段なら席にいれば軽く声かけれるのにねぇ、というありきたりなこと。

ちなみに、付き合いのある他社の人にも同様に電話しました。

また、同じくコロナ渦影響で、引継ぎ関係の人員調整が遅れてしまい、退職情報の解禁タイミングが後ろ倒しになってしまったので、4月下旬ごろから関係各所の連絡を始めていったが、仕事をやりながら暇をみて連絡したりしていたら、退職日の直前までかかってしまった。(福岡に引っ越してきてからもやってた。)

電話だから、相手もタイミングよくとれない場合もあるんですよね。しかも1対1の電話でやるもんだから、意外と話し込んでしまったりも。ただ、いろいろと親身になってくれるのは非常にありがたかったし、感動やら本音話やらもいろいろと話せてよかったなぁと。

有給消化入る直前は仕事そっちのけでリモート挨拶周りばかりした気がする。退職日についても、朝礼やるほど人も出てこれないので、会議室からWEB会議ツールでライブ配信ばりの挨拶をやった。

ほとんど日記みたいになってしまったが、こうして無事に退職日を迎えることができた。

Uターン転職だったので、実際にはこれに並行して引っ越し先を決めたりすることも行っていて、結構バタバタしてました。

でもまぁ、こんな社会的にもヤバい状況の中、暖かく?送り出してくれたというのは非常にホッとしました。


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こうして、6月からは新しい勤務先に入社し、今に至っています。

正直、抜けた直後は、前職の業務の質問が来たり、いろいろな苦戦状況を共有してもらったりはしてましたが。すぐに落ち着き。

今のところは、ほぼ残業のない環境でやってます。未経験分野などに苦戦しながらも、なんとか立ち上がりは順調です。平日も夕方にはPC閉じて、ゆったりしています。ただ、まだまだこれから。

転職結果としては非常によかったかと思ってます。家庭としても余裕ができてきて、以前よりいい感じです。

また、これからもどうなるかわかんないんで、もしかしたらまた転職とかするかもしれないですね。別に転職は悪いことではなく、理由があればやってしまうのは積極的にでいいのかなと思った。

実際、結構会社生活に対しての見方も変わった部分あったと思うし、自分にとって役に立つ知識とかってだいぶイメージ変わってくる。

前までは、『会社生活で役に立つこと』とかを重視していたが、今は『どこででも役に立つこと』といった、会社依存しない分野での知識収集に価値を見出すようになった。これはコロナ渦を過ごした会社員はみんなそうなのかもしれないが。

この記録は『初めて転職した』『Uターン転職』『転職先を決めてから退職』という特徴、『コロナ渦』というスペシャル設定があったので、ほんの一例という感じ。

ただ、忘れないためにも。自分にとってはかなりの変革だったので。

これからもがんばろう。Uターン転職活動記録も終結です。


この記事はここまで。また次回。

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