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【番外編 夫の心臓手術】コロナ渦の検査入院と手術の日 〜大動脈弁形成術〜

別のブログに夫の心臓手術について記事を2本書いていたので、こちらに引っ越ししておきます。

夫は3年前の2020年5月、コロナ渦真っ只中の厳戒態勢の中、「大動脈弁閉鎖不全」という病気を治すための心臓手術をしました。大動脈弁形成術という、まだ術例の少ない手術を受けました。その時の記録。

手術準備と並行して妊活もしていた私たち、今となっては夫に無理をさせたこともあったなぁ、と反省。
今読むと、当時はまだPCRも浸透していなくて、コロナの検査のために「胸のCTスキャンと血液検査をした」と書いてある…。

記事①April 11, 2020
夫、厳戒態勢の中検査入院するの巻。

わたしの住む神奈川県でも、緊急事態事態宣言が発令されましたが、とある手術に向け、夫は、本日から2泊3日の検査入院。

初めての検査入院と、コロナウィルスの緊急事態下での入院体験について、書き留めておきます。

病名は、「大動脈弁閉鎖不全」といいます。先天性の疾患とのこと、発覚した経緯は、会社の健康診断でした。心雑音が聞こえるという診断ががあり、「実は去年も言われた」というので、「ええ?早く病院いったほうがよいね」と病院に行ったところ、大病院での精密検査となり、診断を受けました。

昨晩、バタバタと入院グッズを普段のランニングのトレーニング用のリュックに詰め込む。2泊3日とはいえ意外と荷物が多い。見慣れたリュック背負ってる姿で、今日は代々木公園ではなく、病院へ。

病院側もコロナウィルスへの体制への厳戒態勢で、入院の3日前に(コロナ検査の目的で)胸のCTスキャンと血液検査を受けてきました。仮に無症状でかかってたら大変なので、安心しました。

コロナウィルスは関係ないですが、入院前に歯の検査も受けに行きました。歯周病などがあると検査に影響するそうです。フムフム。

朝9時に来てくださいとのことで、朝起きて張り切って昨晩のご飯と味噌汁を出した私。普段朝ご飯を食べない夫がもぐもぐしだして5分。

テレビを見ながら、ふと思い出しました。

私「あれ、健康診断の日って朝食食べちゃダメだよね、、」

オット「ぬぁ!!」

その頃、お茶碗のご飯は3分の2ほど、お味噌汁は半分くらいになっておりました。

チーン。

オット「俺の消化力でなんとかするぜ!」

というわけで、無駄だと思うけど少しでも消化するために、朝は一つ先の駅まで徒歩で向かいました。駅に着いたら、土曜日の朝8時とは言え、意外と人がいる。この状況でも、出勤しなきゃ行けない人や、家族の面倒を見に行かないと行けない人がいる。

賛否あるけど、そういう人を守るためという意味では、休業要請もこの範囲で助かっているのは事実。

現に私も今これを、近辺で唯一開いていたマクドナルドで書いている。なぜなら、ほかにどこも行き場が無かったので。

病院は今、患者本人以外は付き添いも入れない封鎖状態。事前のお手紙で知っていたのだけど朝の検査と昼過ぎの入院の間は一旦外に出されるとのこと、それでも一応付いてきた。本当に建物内に一歩も入れない。

警備の方と受付の方に促されて、入館前に体温を測るオット氏を見送り、くるり。

しかし予想外に病院の周り、なーーんもねぇ。

公園もなーーんもねぇ。

ベンチもねぇ。

テレビもねぇ。

ラジオもねぇ。

車もそれほど走ってねぇ!

ってな訳で、

そろそろ午前の検査が終わったそうなんで

おら病院さ戻ります。笑

記事②May 28, 2020
夫、手術の日。~大動脈閉鎖不全を乗り越えろ~

今週の月曜日に無事、大動脈閉鎖不全の手術が終わりました。

コロナ厳戒態勢の中、前の週の金曜日から入院。検査入院の時と同様、付き添いは一歩も入れず。

当日は、朝9時から開始予定と聞いていたのですが、8時55分くらいに本人から電話。

「今からだって。さっき執刀医の先生と助手の先生たちが6人くらいぞろぞろ挨拶にきて、思わずベッドの上で正座しちゃったよ!」

と、白い巨塔的シーンを目にして興奮していた模様。「富士登山駅伝に比べると、緊張しないわ!」と豪語していました。

(はい、オットは富士登山駅伝に出場しちゃうちょっと頭がおかしい人の一味です。)

その後、LINEの返事もなくなり、仕事も休みをいただいていた私のウェイティングタイムが始まりました。仕事してみたり、テレビのワイドショーをみてみたり。

最終的には、ネットフリックスで映画「阪急電車」を発見、

「阪急電車の座席ふかふかだよな~」(関西出身です)と懐かしく思いながら先生からの手術終了報告のTELを待っておりました。

時間の流れと心の声を、下記します。

12:30 さすがにまだか。手術は5-6時間かかるからね・・・。

13:30 まだよね。うん。

14:00 もう5時間たったぞ?

14:15 ふむ。おそくない?うまくいけば5時間で終わると言っていたような。

計画どおりいかず、まさか色々てこずってるんじゃ・・・。(その後色々妄想する。)

14:25 もうだめだ。何もできない。

阪急電車、一時中断。ソファに寝転んで天井をみつめる作戦に切り替え。

14:49 ブー、ブー (携帯の音)

 「はいぃ!!!」

5時間40分ごろ経って、執刀医の先生からのお電話がありました。

「奥さん?〇〇です。

今、自己弁形成の手術が終わりました。

(心臓の血の)逆流は、ほぼ無くなりました。

えー、今のところ合併症は出ていません。

輸血もね、していませんので。

これから皮膚をくっつけて終わりです。すべて計画通りです」

とのこと。

くぅ~~!!!よかった~~!!!

義母&母にTELして喜びを分かちあうとともに、ベッドに倒れこむ。

先生の息切れしている様子から、手術室の緊張が伝わってきた。

手術が成功したことが一番だったけど、弁置換にならなくて、本当によかった。

その後、16:45分ごろに助手の先生からお電話をいただき、集中治療室に無事移ったという電話をいただく。

「麻酔から目覚めて、認知機能を確認したら、手術は取り急ぎ終了ということになります。

こちらから連絡がなければ、無事だと思っていただいて問題ありません」とのこと。

ほ~よかったぁ。

待っているだけといっても、結構色々考えるものです。

夜は、最近読んだ中島京子の「ちいさいおうち」の映画化作品をネットフリックスで見つけて、観ました。

山田洋二監督作品で、オットが好きな「寅さん」に出ている吉岡秀隆や俳優陣をみて地味に興奮。

「阪急電車」も「小さいおうち」も、家族の幸せについて考えさせられました。

夜中に目が覚めると聞いていたので、本人からの連絡を待つも、人口呼吸器につながれた夫から連絡があるはずもなく、就寝しました。

〜〜〜

以上、当時の適当すぎる記録でした。
術後のこと、3年前のことだからそんな覚えてないけど笑、別途総括します。

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