海外逃亡者noteカバー_4_

海外逃亡者(4)

今回は書くのに時間がかかった。
いや正確には書き始めるのに時間がかかった・・・

「恥を掻く」
はじ【恥】 を 掻(か)く
人前で恥ずかしい目に会う。めんぼくを失う。
掻(か)く
あまり好ましくないものを表面にだす。

SNSで書けない素性や見栄など一度表に出されると「恥を掻く」羽目になる。
人は恥を恐れて問題を遠ざけたり沈黙してしまう。
そうやって、「泣き寝入り」に行き着くかもしれない。

まさに僕にとってこの一連の事件は恥を掻いたという以外何者でもない。
ただ恥よりも恐れるものがある「後悔」だ。

父親が唯一いいことを僕に言った。

「反省はしても後悔だけはするな。」

この詐欺師を叩き込むまでやらないと、僕は一生後悔し続けるだろうと当時も思った。
掘り起こされたくない過去まで晒される覚悟をもってやるしか選択肢はなかった。

1人だけ納田の高校時代の友人と難波で偶然にあったことがある。
名刺交換もしており、のちに納田の素性を聞くことになる。
高校時代の野球部仲間でそこそこの成績だったらしいが実業団としてうまくいかず皆とそこから連絡をとらなくなったそうだ。職を転々としていつしか詐欺に手を染めることになったのだろう。その友人はまったく最近の動向を知らずに話を聞いていたようだ。人が登る階段を間違えてると誰も周りは咎めなかったのだろう。

奴が韓国へ最後にきた時はすでに2012年2月後半になっていた。

そこでまずは、仕入れ資金の立て替えていた150万ほどの金を回収するべく動いた。
最初はゆうちょから送ると言ったが国際送金が叶わず結果持ち込みにさせるのだが持ってこさせるまで面倒だった。食品取引の明細を作ったり事務所の敷金がいるだとかいろいろ理由をつけた。弁護士を装ったメールの期限があるから払わずにおれないだろうと考えた。
いくらでもいいわけしてくる奴だが、なにかしら周りに韓国へ行く口実を作っていたのだと思う。
それに、僕にバレてひっくり返されるとまずかったのではないかと思う。

あとでわかることだが・・・
この時、被害者女性の1人の” I ”が一度騙されてるうちにもう一度追い銭をしてしまったのだ。
” I ”さんはすでに100万程度お金を出してしまっており、さらに追加で出してしまった。
そのお金を持って、やつは韓国に来たことになる。

そうやって、負の連鎖の終着がもう始まっていた。

到着後受け取ったお金は70万円だった。
名目上給与の一部らしいおそらく渡航費やその他で使ったのだろう。

このお金のことをよく覚えている。
このお金が丸々子供の手術代の支払いに消えたからだ。
夫婦で床に座って札を1枚1枚数えたからだ。
まさに病院に払うその日だった事も。

のちにこのお金について「ババァとの決別」になってくる。
まだこの時はわかってなかった。
1つの原因は全てにつながっていくと改めて感じてる。

韓国でのパフォーマンスが終わり日本へ戻ると。
この後から泥沼状態が続き毎日なにかの暴き合いになっていった・・・

最初の言い合いの原因をさがしていると些細ないことだ。

自分を共通の人物がブロックして納田の悪口をいってるのを発見する。
納田は別垢をつくって各ユーザーを監視していた。
アカウントのあぶり出しが始まるが当時は有象未曾有が多すぎたらしいアカウントを関係者はブロックし非公開のコミュニティーでのやりとりが始まった。

その瞬間から納田は手のひらを全て返してきた。
僕の知人のところに出かけては、谷内田に迷惑をかけられた僕を更生させたいとかいろいろ言いにいったりしていた。金持ちだと勝手に勘違いして仕事をしてしまい大損こいた奴もいた。そんなのことを僕に言われてもと思ったが詐欺師を紹介してしまったら同罪みたいなものだなと思い空いた穴の修復にその後時間を使うことになる。大半は、なに言ってんだこいつは?と相手にしなかったが面倒なことに巻き込んでしまった。

そして最後は、僕の家族のところにまで行くことになるが事前に情報を得ていたので弟に相手は詐欺師だから相手にするなと言っておいたので大事には至らなかった。誰かのところにいけばそこのことをfacebookに書かれる毎日でそれを見つけてきてはそれに反論する無駄な時間が3月から4月19日まで続く。

その間に、弁護士と連絡をとり素性調査を進めていた。過去に働いていた工場や職歴は洗い終わり。
和泉警察署が刑事事件で捜査をしてるのも判明する。和泉署は「ヤサ」がわかってなかった。
いくつか隠れ蓑にしていた場所があり姿をとらえるのを不調で終わっていた。
もれなくリークしておいてあげた。

納田は自分がヤクザだと言い始め、ダサいことにヤクザwikiとかに自分だと書き込んで文句言ってくる奴を黙らしていた。そんなバカでもわかるだろう手口で人は騙されていく。
それで、その関係組織にこんな人いますか?語ってますよこの人と通報しておいた。
運良く数日以内で、家に突撃されて逆に脅されまくったのは笑えた。
その後、仕込んだのが谷内田だろ!となり東京までわざわざ知り合いの会社に乗り込んできて文句を言ってる様まで、しっかり録音録画しておいた。facebookのコミュニティにはアップしたはずだ。
狼狽しきっていたついでに、今までのメールやりとりに反論文をつけて全部OPENで晒した。

まさに「恥も外聞も無い」自分にとってもなんのメリットもない行動だと今でも思う。
これを晒すことで僕自身も恥ずかしいというより情けないものだとよく理解していた。
自分が正義だと考えるなら、誰に相手にされなくても勝たねばならい。
勝つか負けるかは常に自分しか決めれない。

そんな中応援してくれる人もでてきてまとめサイトでもアップされたりしていった。
まるで野次馬があつまってくる様そっくりだ。何かに焚き付けられてるみたいだった。
被害者の数もわかり金額もわかる手口も晒されていく。

しかし1人だけ、最後まで信じない女がいた。

” M ”さんは、納田にすっかりはまっていて駆け落ちまで約束してしまった。

いくら説得しても聞いてくれないし、罵られる始末だ。

逮捕のXdayは近かった・・・。

つづく

40才になったので毎日書く修行です。