なりたい自分になれてる?(7)
舗装された道路の山道をゆっくりと進んで荒涼とした景色から豊かな街の空気へと変わっていく。帰れないかもしれないという心配から解き離れたれて一路「成都」に僕らは立派なバスに乗ってむかっていった。
途中道で客を拾ってはのせていく、その度にボロボロの僕らをみてどこから来たの?と話しかけてくれる。「日本からきたよ」と言うと「へ〜」みたいなやりとりを何回も繰り返す。
方言の問題もあったかもしれないが、意識を遮断してしまってまったく相手がなにを言ってるのか悟れなくなっていった。
まるでス